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(再掲)大仏様のおデコのアレはとぐろを巻いた毛、菩薩や如来、悟ると32相の身体表現

2019年8月16日金曜日の放送は、2018年8月31日(金)の再放送。


以下、以前の記事のコピペ。


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今回は、2018年8月31日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。


「大仏様のおデコのアレ、何?」だよ!





大仏様のおデコのアレ、何?


チコちゃん「どんな理不尽なことを言われても受け止める仏のような人ってだーれ?」ってことで、八嶋さんが回答者に立候補。


八嶋さんは、奈良県出身で大仏のような大きな心を持っていると自分で言ってたね。


そこで、チコちゃんの最初の疑問、「大仏様のおデコのアレ、何?」




あれって、ほくろとかじゃないの?


大仏様のおでこのアレは、毛


八嶋さん「あれは、みんなホクロだと思ってるでしょ?」


チコちゃん「あら!?知ってそうな雰囲気。」


八嶋さん「あれはホクロじゃなくて、」


八嶋さんは見事に正解!


チコちゃん「つまんねー奴だな!」


VTRでは、世界遺産である「奈良の大仏」こと東大寺・廬舎那仏像。


世界最大のブロンズ立像、茨城県の牛久阿弥陀大仏。


東京日の出町に今年2018年4月に完成した鹿野大仏(ろくやだいぶつ)。


をそれぞれ紹介。


そして、一般の皆さんに「大仏様のおデコのアレ、何?」と聞いても、誰も知りませんでした。



大仏様のおデコについているのはとぐろを巻いている「毛」


解説してくれたのは、駒澤大学で仏教の美術史を研究している村松哲文教授。


実は、大仏様のおデコについているのはとぐろを巻いている「毛」。


神奈川県鎌倉市の高徳院にある通称「鎌倉の大仏」こと銅造阿弥陀如来坐像。




1252年に造られて以来、ほぼ造立当初の姿を保っている非常に貴重な仏像です。


そのおデコを確認すると、とぐろを巻いた毛が。




これは白い毛が巻き付いて出来ていて、仏教用語では「白毫(びゃくごう)」と呼ぶとのこと。


仏様の白毫を伸ばすと、1丈5尺、約4.5メートル。


白毫は、「世界をあまねく照らす幸せの光」をイメージ。


そもそも仏像は、仏様の姿を彫刻などで表現したものなんですね。


その種類は大きく4つに分類。


如来、菩薩、明王、天




白毫は悟りを開いた如来と、悟りを開こうとしている菩薩の一部にあるんだって。


つまり白毫とは悟りの目印。




悟りを開いている人は普通の人とは違う身体表現(特徴)がある


大智度論(だいちどろん)には、三十二相(さんじゅうにそう)という言葉。


これは三十二の身体特徴。


奈良県の法隆寺にある国宝、釈迦三尊像。


聖徳太子が無くなった時に極楽に行けるようと願いを込められて造られたと言われているこの像には、手足指縵網相(しゅそくしまんもうそう)




これは指の間に水かきのような膜を作る表現。


これは人々を救うときに指の間から漏らす事無く救えますようにという意味が込められているそうです。


奈良県の薬師寺にある国宝、薬師如来坐像。


この像には、足下二輪相(そっかにりんそう)という足の裏に車輪のようなものがついているという表現が。


実は足の裏を見せている仏像は珍しく、薬師如来像は足を裏を見せてくれているのですごく貴重。


実際には足の裏に丸い車輪を模した形が描かれています。




お釈迦様は説法をすると淀みなくグルグル、まるで車輪のように説法をし続けたと言われている事から車輪は説法のシンボルとのこと。


つまり、「車輪=お釈迦様の説法」というシンボルなのだそう。


そして、奈良県の法華時にある国宝、十一面観音菩薩立像。


奈良時代の絶世の美女、光明皇后の姿をモデルにしたと言われるこの像には、正立手摩膝相(しょうりつしゅましつそう)という伸ばすと実は膝まで手が届くという長い腕。


下に伸ばした右手が非常に長く、膝まで届いている様子が見られます。




長い腕は慈悲の働きが遠くまで及ぶ事を意味しているんですね。



悟りを開いている人の身体表現、三十二相


このほか、金色相や頂髻相などの表現もあるとのこと。




金色相(こんじきそう) – 黄金色に輝く身体


頂髻相(ちょうけいそう) – 頭頂部が一段盛り上がっている



三十二相八十種好

三十二相八十種好(さんじゅうにそうはちじっしゅこう(ごう))とは、仏の姿の32の特徴を数え上げたもの。三十二相を詳述したものが八十種好相であり、見てすぐに分かる三十二相と、微細な特徴である八十種好を併せたもの。

仏の外形的な特徴とともに、宗教的な理想を示している。大般若経などに述べられており、経典によって多少の相違がある。「相」と「好」をとって相好(そうこう、そうごう)ともいう。

三十二相

仏像及び仏画はこれに倣って作成される。経典により多少の相違がある。以下からの名称は大智度論巻第四による。

足下安平立相(そくげあんぴょうりゅうそう)
足の裏が平らで、地を歩くとき足裏と地と密着して、その間に髪の毛ほどの隙もない(扁平足)。
足下二輪相(そくげにりんそう)
足裏に輪形の相(千輻輪)が現れている。仏足石はこれを表したもの。
長指相(ちょうしそう)
10本の手指(もしくは手足指)が長くて繊細なこと。
足跟広平相(そくげんこうびょうそう)
足のかかとが広く平らかである。
手足指縵網相(しゅそくしまんもうそう)
手足の各指の間に、鳥の水かきのような金色の膜がある。
手足柔軟相(しゅそくにゅうなんそう)
手足が柔らかで色が紅赤であること。
足趺高満相(そくふこうまんそう)
足趺すなわち足の甲が亀の背のように厚く盛り上がっている。
伊泥延腨相(いでいえんせんそう)
足のふくらはぎが鹿王のように円く微妙な形をしていること。伊泥延は鹿の一種。
正立手摩膝相(しょうりゅうしゅましっそう)
正立(直立)したとき両手が膝に届き、手先が膝をなでるくらい長い。
馬陰蔵相(めおんぞうそう)
馬のように陰相が隠されている(男根が体内に密蔵される)。
身広長等相(しんこうじょうとうそう)
身体の縦広左右上下の量が等しい(身長と両手を広げた長さが等しい)。
毛上向相(もうじょうこうそう)
体の全ての毛の先端が全て上になびき、右に巻いて、しかも紺青色を呈し柔軟である。螺髪はこれを表す。
一一孔一毛生相(いちいちくいちもうしょうそう)
身体の毛穴にはすべて一毛を生じ、その毛孔から微妙の香気を出し、毛の色は青瑠璃色である。
金色相(こんじきそう)
身体手足全て黄金色に輝いている。
丈光相(じょうこうそう)
身体から四方各一丈の光明を放っている(いわゆる後光(ごこう))。光背はこれを表す。
細薄皮相(さいはくひそう)
皮膚が軟滑で一切の塵垢不浄を留めない。
七処隆満相(しちしょりゅうまんそう)
両掌と両足の裏、両肩、うなじの七所の肉が円満で浄らかである。
両腋下隆満相(りょうやくげりゅうまんそう)
両腋の下にも肉が付いていて、凹みがない。
上身如獅子相(じょうしんにょししそう)
上半身に威厳があり、瑞厳なること獅子王のようである。
大直身相(だいじきしんそう)
身体が広大端正で比類がない。
肩円満相(けんえんまんそう)
両肩の相が丸く豊かである。円満。
四十歯相(しじゅうしそう)
40本の歯を有し、それらは雪のように白く清潔である(常人は32歯)。
歯斉相(しさいそう)
歯はみな大きさが等しく、硬く密であり一本のように並びが美しい。
牙白相(げびゃくそう)
40歯以外に四牙あり、とくに白く大きく鋭利堅固である。
獅子頬相(ししきょうそう)
両頬が隆満して獅子王のようである。
味中得上味相(みちゅうとくじょうみそう)
何を食べても食物のその最上の味を味わえる。
大舌相(だいぜつそう)
舌が軟薄で広く長く、口から出すと髪の生え際にまで届く。しかも、口に入っても一杯にはならない。
梵声相(ぼんじょうそう)
声は清浄で、聞く者をして得益無量ならしめ、しかも遠くまで聞える。
真青眼相(しんしょうげんそう)
眼は青い蓮華のように紺青である。
牛眼睫相(ぎゅうごんしょうそう)
睫が長く整っていて乱れず牛王のようである。
頂髻相(ちょうけいそう)
頭の頂の肉が隆起して髻(もとどり)の形を成している。肉髻(にくけい)。
白毫相(びゃくごうそう)
眉間に右巻きの白毛があり、光明を放つ。伸びると一丈五尺ある。

八十種好
(主なもの)

耳が肩まで届く程垂れ下がっている。(俗に福耳)
耳たぶ(耳朶)に穴が空いている。(耳朶環状)
のどに3本のしわがある。(三胴)
眉が長い。
鼻の穴が見えない。
へそが深く、右回りに渦を巻いている。
(Wikipediaより)




まとめ


というわけで、


大仏様のおデコから出ているアレは「毛」


でした。


ここで、チコちゃんからの提案。


チコちゃん「ちなみに仏様は悟ってるって言いますけども、この番組で正解すると「チコってる」っていう言い方にしましょう。」


とのこと。


解説してくれたのは


駒澤大学で仏教の美術史を研究している村松哲文教授。


村松哲文教授


ムラマツ テツフミ MURAMATSU TETSUFUMI
村松 哲文
所属 仏教学部 禅学科
職種 教授

■ 研究テーマ
中国を中心とした仏教文化圏の美術史を研究している。特に図像の解釈から、信仰や社会情勢の解明を試みている。

■ 学歴
1. 早稲田大学大学院 文学研究科 美術史専攻博士後期課程 博士課程単位取得満期退学 修士

■ 著書・論文歴
1. 著書  上座仏教事典 (共著) 2016/10
2. 著書  「涅槃図ー自己と真理をたのみとせよー」 2015/05
3. 著書  興福寺ー美術史研究のあゆみー (共著) 2011/11
4. 著書  ローラント゛・テ゛・シルワ「スリランカ古代中世の僧院建築」 (単著) 2008/09
5. 著書  富岡重憲コレクション名品図録 (共著) 2004/05
(大学HPより)



駒澤大学


駒澤大学(こまざわだいがく、英語: Komazawa University)は、東京都世田谷区駒沢一丁目23番1号に本部を置く日本の私立大学である。
1925年に設置された。
大学の略称は駒大、駒澤。

大学全体
駒澤大学は、日本の仏教宗派の一つである曹洞宗が1592年(文禄元年)に設立した吉祥寺の学寮(吉祥寺会下学寮)を起源とする旃檀林(1657年命名)が発展した大学である。また駒澤キャンパスがある駒沢大学駅周辺は、高級住宅街があり都内でも有数の治安の良い地域[1] であるとされる。

建学の精神
駒澤大学の建学の精神は、「仏教」の教えと「禅」の心を現代的教育に活かしてゆくことを、建学の理念としている。

仏教は、物事を正しく理解する「智慧」を獲得し、それを「慈悲」の心で周囲に役立てることを目指す。しかし、それらは外だけに向けられるものではなく「智慧」も「慈悲」も、自己を離れては存在しえない。そこで、本来の自己を見つめる「禅」の心が活きてくる。己れの、内と外、体と心、それらをひとつにして道をきわめてゆくことを、道元は「身心学道」と表現した。駒澤大学はいわば、この「身心学道」を、現代社会において実践しようとしている大学である。駒澤大学が養成しようとしているのは、常に本来の自己にたちかえりつつ、最新の学問を修め、現代の社会に活かしていく人材である。

駒澤大学の建学の理念をわかりやすく表現した言葉として、「行学一如」と「信誠敬愛」がある。

行学一如
修行(実行・実践)と修学(学問・研究)は一体で、互いに影響し合って発展していくという禅の思想に由来する言葉。
信誠敬愛
大乗仏教に説く自利と利他の精神を敷衍して、自己を磨くには、誠の心をもってし、他者のために尽くすには、深い慈しみの心をもってすべきということ。
(Wikipediaより)




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