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葉は緑の光を反射し葉焼けを防ぐ!赤と青を吸収して効率よく光合成!だから葉は緑色

2018年6月1日(金)放送、第8回「チコちゃんに叱られる!」の3つ目のお話だよ!

「どうして葉っぱは緑色なの?」だよ!




どうして緑って、葉緑素があり光合成しているからじゃないの?

あらためて聞かれるとわかんないね。

なぜなんだろう?


どうして葉っぱは緑色なの?


チコちゃん「おいしいサラダを作れる大人ってだーれ?」

というわけで、料理が上手な天野さんが回答者に!


チコちゃんからの問題は、「どうして葉っぱは緑色なの?」


天野さん、「光の反射」という単語まで、正解に至らずで、叱られちゃいました!


チコちゃんの答えは、「葉っぱは赤と青が好きだから」


えっー、どういう意味なんだろう?


物が色づいて見えるのは、その色を吸収せず跳ね返(反射)しているから


以下、専門家の解説だよ!

葉は、太陽光・水分・二酸化炭素を取り入れて光合成を行っているね。

太陽光には、プリズムで分けたら、実はいろいろな色があるんだ。

太陽光に含まれる全ての光を吸収するのであれば、最も効率的な色は「黒」。

でも、黒は温度が上がりやすい色。

葉っぱが真っ黒だと、葉っぱの温度が上がり過ぎて、光合成ができず細胞が壊れちゃう。



これは、「葉焼け」と呼ばれる現象なんだって。


だから、葉っぱは、熱くなりすぎないよう、太陽光に含まれる色のどれかを跳ね返して、葉っぱの温度上昇を防いでいるんだ。


葉は、どの色を跳ね返している?


物体の色というのは、ある物体が浴びた太陽光の色の中から、吸収されずに跳ね返された(反射した)色のこと。

例えばリンゴが赤く見えるのは、リンゴが太陽の光の中で「赤色」の光を反射しているから。

レモンが黄色に見えるのは、レモンが太陽の光の中で「黄色」の光を跳ね返しているから。



葉っぱが緑に見えるのは、太陽光の中で、緑色の光を反射してるから。


つまり、葉は緑色の光を吸収しないことで、温度の上昇を防ぎ、細胞の破壊を防いでいるんだね。

実際に葉の光の吸収量を見てみると、赤や青を多く吸収しているのに対して、緑の光は赤い光の半分も吸収していないんだって。


どうして葉っぱは緑色の光を反射するようになったのか?


先生によると、赤い光を当ててレタスを栽培すると光合成が促進され、品種によっては通常栽培法の2倍以上の早さで成長するんだって。。

また、青い光で育てると、木や葉っぱが引き締まって、その結果、シャキシャキした食感に。


青い光は、晴れた青空から降り注ぐ光の色。

また、赤い光は、朝焼け・夕焼けの光の色。


地球上に降り注ぐ太陽の光の中で最も多い成分が青と赤の光。


ちなみに、葉が青と赤の光を反射してしまうと、光合成をするために必要な光が足りなくなるんだって。

もしかしたら、太古の昔には赤色の葉っぱや青色の葉っぱの植物がいたかもしれないね。

その中で赤と青の光を効率よく光合成に利用でき、かつ葉っぱの温度を適切に維持出来るような緑色の葉っぱの植物が生き残ったということかもね。


というわけで、チコちゃんの答えは、

「葉っぱは赤と青が好きだから」


なるほど!


塚原愛アナから補足


人間が本能的に好きな色は「緑色」。

人が緑に敏感な理由は、氷河期の過酷な環境を生き延びるために、食料である植物をいち早く見つけるためなんだって。



(注)赤色と青色の光が好きな葉ですが、緑色の光も70%~80%は吸収しているとのこと。


解説してくれたのは


玉川大学農学部の渡邊博之教授

渡邊博之

光半導体素子(発光ダイオードや半導体レーザー)といった特殊な光源を用いて植物の光環境を制御し、主に次の3つのテーマに取り組んでいる。植物のさまざまな光反応のメカニズムを明らかにすることにより、効率的な作物生産システムの開発、さらには宇宙空間での食糧生産システムへの展開を目指している。
(1)植物の花芽形成にかかわる光反応の分子メカニズム
(2)発光ダイオードを用いた高効率植物栽培システムの開発
(3)植物の重力感受性に対する光環境の影響

学部教育では、植物生理化学、生物化学、基礎化学実験、応用生物化学実験を担当し、特に植物生理化学と生物化学の授業では、最新の遺伝子関連情報を紹介しながら、植物や動物の代謝、生理を講義している。全般に、パソコンを用いたプレゼンテーションを利用して写真や映像資料を多用して授業を進めている。
(玉川大学HPより)



玉川大学

玉川大学(たまがわだいがく、英語: Tamagawa University)は、東京都町田市玉川学園六丁目1番1号に本部を置く日本の私立大学である。
1947年に設置された。
大学の略称は玉川大、玉大。

経営・教育信条
経営主体は学校法人玉川学園であり、幼稚園から大学院までを擁する総合学園の高等教育部門と位置づけられている。
創立者は小原國芳であり、彼の唱えた全人教育を教育信条に掲げている。特に國芳が存命中だった時に学んだ卒業生は、彼の人格を尊敬する人が多い。
学長職は、第3代以降、創立者一族による世襲である。初代学長は元東京文理科大学(現・筑波大学)教授の田中寛一、第2代は京都帝国大学文学部哲学科宗教学講座での小原の恩師波多野精一。第3代が小原國芳(晩年は総長)自身であり、初代から第3代まで小原の母校である京都帝国大学文学部哲学科の卒業生あるいは元教授が学長の任に当たったことになる。第4代は國芳の子・小原哲郎(晩年は名誉総長)、第5代(現在)は哲郎の子・小原芳明である。本学の年配の教職員には、存命中の國芳の教育理念に共感する玉川学園出身者が多く、小原家の世襲に対する反対運動はほとんどない。
(Wikipediaより)



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