今回は、2019年7月19日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
風鈴の音を聞くと涼しく感じるのはなぜ?
確かに風鈴の音が聞こえると涼しく感じますよね。
風を感じるから?
風鈴の音を聞くと涼しく感じるのはなぜ?
本日の4問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番音に敏感で風流な大人ってだーれ?」
ギターを弾くみやぞんさんが回答者に。
夏の話題で、風鈴の話に。
チコちゃん「なんで風鈴の音は涼しく感じるの?」
みやぞんさん「音が鳴った事で風が吹いている事を意識するから。」
みやぞん「絶対に涼しい。」
正解に至らず、叱られちゃいました。
川越氷川神社での街頭インタビューでも正解なし。
チコちゃんの答えは、「気のせい・・・なのに涼しくなってしまった」
岡村「なんじゃこりゃ~・・・。」
気のせい・・・なのに涼しくなってしまった
風鈴の音を聞くと涼しく感じるのは脳が誤解している状態。
つまり気のせい。
温度は本来皮膚表面にある温度神経細胞が感知して脳に伝える事で熱いや涼しいと感じます。
聴覚と温度感知は、直接つながっていません。
風鈴の音を聞くと涼しく感じるというのは日本人独特の現象。
そもそも風鈴とは涼感を得るためのものではなく、風鐸(ふうたく)と呼ばれる魔除けの道具が元。
お寺の屋根に吊るされている風鐸は風が吹くとカラカラ音。
平安時代以降、その音が届く範囲は災いや厄病から守られると信じられていた。
やがて風鐸は風鈴と名前を変えて一般庶民の間に普及。
疫病の流行しやすい夏を中心に自宅に吊るして無病息災を願うという風習に。
このようにして、夏の風物詩、風鈴が誕生。
元々、脳の中で風鈴の音を聞くという場所(聴覚野)と風の涼しさを感じる場所(体性感覚野)は別の場所。
しかし、風鈴の音を聞いて風が涼しいという体験を繰り返して来た事でこの二つの場所が繋がります。
風鈴が鳴る→風が吹いている → 涼しい
このようなつながりの事を条件反射。
訓練や経験によって身につけた反射行動。
日本人特有としてこの風鈴=涼しいという条件反射。
海外の人が風鈴の音を聞いたら?
海外の方の場合
海外の方に風鈴の音を聞いてもらいその前後で体表の温度を測定。
室温30℃の部屋に10分間待機。
その後は風鈴の音を聞いてもらってさらに10分。
皮膚の温度をサーモスタットで測定。
なんと全員の体温が風鈴の音を聞いて上昇。
実験の感想は、「暑い。」とのこと。
風鈴の音で、むしろ「暑くなった。」と感じたとのこと。
実験の目的を伝えて、「風鈴の音で涼しく感じたか?」を尋ねてみると、みんな一様に涼しいというよりリラックスしたとのこと。
篠原教授よると、リラクゼーション系の音楽を聴くと副交感神経が優位になって来て末梢の血管が開いた結果、皮膚温度が上がる可能性とのこと。
日本人の場合
日本人に対しても同じ実験を敢行。
感想を聞くと風鈴の音で涼しい風が来ているような感覚を覚える方も現れる結果。
皮膚温度を測定してみると実験参加者の3人とも温度が下がりました。
篠原教授によると、風鈴の音を聞く事で涼しいと勘違いした結果、末梢血管を閉じて血流を制限する事で実際に体温が下がったのでは?とのこと。
多くのデータが無いので断言するのは早計ですが、今回の実験では気のせいでは済まずに実際に涼しくなっているという事が判明。
結論
というわけで、
「風鈴の音を聞くと涼しく感じるのはなぜ?」は、
「気のせい・・・なのに涼しくなってしまった」
でした。
真琴さん「大量に風鈴を置いておいたらどうなるんですか?」
チコちゃん「やかましいでしょ。」
解説してくれたのは
公立諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授
篠原菊紀教授
篠原 菊紀(しのはら きくのり、1960年 – )は、日本の脳科学者。公立諏訪東京理科大学教授。専門は脳神経科学、応用健康科学。
来歴
長野県茅野市出身。長野県諏訪清陵高等学校、東京大学教育学部卒業。同大学院教育学研究科修了。
東京理科大学諏訪短期大学講師、助教授、諏訪東京理科大学共通教育センター教授を経て、公立諏訪東京理科大学工学部情報応用工学科教授、地域連携研究開発機構医療介護健康工学部門長、学生相談室長。茅野市縄文ふるさと大使。
研究活動
多チャンネルNIRSと視線追尾システムを使って、「学習しているとき」「運動しているとき」「遊んでいるとき」「CMを見ている時」など日常的な場面での脳活動を調べている。
新学社と幼児教材開発。ユーキャンと高齢者脳トレーニング研究。社会安全研究財団、日遊協と遊技障害(ぱちんこのギャンブル等依存症)研究。豊丸と遊びを介護予防に生かす研究。プレイケアと高齢者の遊び、保険外サービス事業関連あれこれ。エポック社と「ジグソーパズル達人検定、ジグソーパズル脳力診断」、アポロ社とピクチャーパズルステップ脳シリーズ開発。SCRAPと謎検。PSK総研などとドーパミン増幅比研究、健康ぱちんこの展開。ほか。
(Wikipediaより)
公立諏訪東京理科大学(こうりつすわとうきょうりかだいがく、英語: Suwa University of Science 英略称: SUS)は、長野県茅野市豊平5000-1に本部を置く日本の公立大学である。2018年に設置された。大学の略称は理科大、諏訪理科大、諏訪東理大、諏訪理科。
特色
茅野キャンパスの標高は918mと、日本の大学で2番目に高い(1位は健康科学大学の1015m)。
沿革
略歴
2002年に学校法人東京理科大学が開設した諏訪東京理科大学(東京理科大学諏訪短期大学を改組転換)を前身とする。
2018年に公立大学法人公立諏訪東京理科大学[1]が設立され、同法人を設置者とする公立諏訪東京理科大学へ移行した。
年表
1990年4月 – 東京理科大学諏訪短期大学を開設する。
2002年4月 – 諏訪東京理科大学へ改組転換する。
2006年4月 – 諏訪東京理科大学大学院を開設する。
2014年4月 – システム工学部電子システム工学科、機械システム工学科を工学部機械工学科、電気電子工学科、コンピュータメディア工学科に、それぞれ改組する。
2017年11月 – 文部科学省と長野県から公立大学法人設立の認可を受ける。
2018年4月 – 諏訪地域6市町村(岡谷市、諏訪市、茅野市、下諏訪町、富士見町、原村)で構成する諏訪広域公立大学事務組合が公立大学法人公立諏訪東京理科大学を設立し「公立諏訪東京理科大学」へ移行、工学部と経営情報学部の2学部5学科を、工学部情報応用工学科と機械電気工学科の1学部2学科に改組する。
(Wikipediaより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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