今回は、2022年1月14日金 チコちゃんに叱られる!「▽食後にコーヒー?▽平熱とは?▽マンホールの謎」の番組内容を紹介。
なんで食後にコーヒーを飲むの?
なんで食後にコーヒーを飲むの?
本日の最初の話題。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、コーヒーが似合うステキな大人ってだーれ?」
岡村さんの指名で、安藤さんが回答者に。
チコちゃん「なんで食後にコーヒーを飲むの?」
安藤さん「食後は眠気でボーっとしがちなのでカフェインで目を覚まさせるため。」といった趣旨の回答。
正解に至らず、叱られちゃいました。
岡村さんにも聞いてみると、
岡村さん「コーヒーには、利尿作用があり、食事中に飲んだワインなどのアルコールを尿にだすため。」といった趣旨の回答。
チコちゃん「とても惜しい!」
あらためて安藤さんに聞くも、隣から教えてもらっても正解に至らず。
チコちゃんの答えは、「ワインの酔いをさますため。
岡村さんは、とても近かったようですが、利尿作用よりもカフェインパワーだったようです。
ワインの酔いをさますため
解説は辻調理師専門学校の小山伸二先生。
コーヒーはアフリカ大陸のエチオピアが原産地。
コーヒーの木からとれるコーヒーの実の種を煎って粉にして煮出す飲み物。
昔は、コーヒーは飲み物ではなく、コーヒーの実をそのままかじったり、潰してアブラと混ぜて団子にして食べていたそう。
スタッフが実際に作ってコーヒーだんごを食べたところ、すごく苦いとのこと。
先生によると、コーヒーは、当初は、薬の意味合いに近かったとのこと。
実際にコーヒーには胃の働きを活発にし、生活習慣病の予防も期待されています。
15世紀半ばになると現在のイエメン辺りでコーヒーが栽培されるようになりました。
そこで、「カフア」と呼ばれる飲み物が誕生。
これが、現在のコーヒーの起源。
このカフアはアラビア語で「ワイン」という意味。
お酒が飲めないイスラム教の人たちにお酒の代用品として飲まれていました。
その後コーヒーはアラビア半島から徐々に北上。
17世紀後半にはヨーロッパの国々へ。
イギリス、ロンドンを中心に、ヨーロッパ各地にコーヒーを出すお店が続々とオープンしました。
ヨーロッパではランチでもワインを飲む文化があります。
仕事の合間にワインをたしなむ髭男爵。
この頃の仕事といえば徐々に肉体労働から頭を使う労働への移り変わっていく時代。
銀行業、保険業、新聞などがその主な業種。
こういった仕事に就く人々はほろ酔い気分ではなかなか仕事が難しい。
そこで、食後に酔い覚ましとしてコーヒーを飲むようになったのが食後のコーヒーの始まり。
フランスを代表する歴史家のジュール・ミシュレ
「コーヒーは脳に作用して、お酒の酩酊とは真逆の覚醒効果がある」と記載が。
こうして食後にコーヒーを飲む習慣がヨーロッパのレストランで定着。
これが西洋文化の導入が始まった明治時代に日本へ。
日本における食後のコーヒーは、この頃に洋食とセットのような形で登場。
本当にコーヒーには酔い覚ましの効果があるのか?
東京薬科大学の岡希太郎名誉教授の解説。
体内に入ったアルコール成分は胃から吸収されて血液に溶け込みます。
これが脳に運ばれて脳の働きをマヒさせるというのが酔うメカニズム。
食後にコーヒーを飲むことでアルコールによる脳のマヒを防ぐ効果があるとのこと。
コーヒーのカフェインが脳の働きを活発にするので科学的にもコーヒーには酔い覚まし効果があるとのこと。
そこで、反応速度を調べる実験。
まず最初に2人の反応速度を測定。
その後、料理と一緒に3杯のワインを飲んだ髭男爵とひぐち君。
ひぐち君は食後のコーヒーなし、山田ルイ53世は食後のコーヒーを飲みます。
それから30分後、再度、反応速度を測定。
ひぐち君は、飲酒後に反応が著明に低下。
一方、食後のコーヒーを飲んだ山田ルイ53世の反応速度は大きく変化せずという結果で終了。
ただし二人とも酔っている状態に変わりなく、カフェインが脳のマヒを防いだだけの状態とのこと。
補足で、車の運転などは絶対しないようにと注釈。
結論
というわけで、
「なんで食後にコーヒーを飲むの?」は、
「ワインの酔いをさますため」
でした。
解説してくれたのは
辻調理師専門学校の小山伸二先生
小山 伸二
OYAMA SHINJI
担当食文化概論
出身鹿児島県
プロフィール東京都立大学法学部・卒
立教大学 観光学部・【辻調寄付講座】:食文化概論担当
フランス校に教務部長として3年間、赴任
著書に『コーヒーについてぼくと詩が語ること』『きみの砦から世界は』など
好きな食べ物は?鮨(とくに、ひかりもの)
趣味は?コーヒー豆を焙煎すること。
(大学HPより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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