今回は、2020年6月19日金曜日放送、チコちゃんに叱られる!「▽犬の名のポチとは?▽カメの甲羅▽眠いと目をこする」の番組内容を紹介。
亀の甲羅ってなに?
確かに亀は甲羅が特徴的ですね。
あれは皮膚、それとも骨?
亀の甲羅ってなに?
本日の2つめ目の話題。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、生き物を大切に飼っていそうな優しい大人ってだーれ?」
石川さんは、犬・猫・亀を飼っているということで、回答者に。
チコちゃん「亀、買ってるのね。じゃあ、亀の甲羅ってなに?」
石川さん「身を守る鎧のようなもの。」
チコちゃん「人間でいうと何?」
正解に至らず、しかられちゃいました。
チコちゃんの答えは、「肋骨」とのこと。
肋骨
亀の甲羅の正体については長い間、よくわかっていなかったとのこと。
これまで、亀の甲羅の発生過程については肋骨説や皮膚説など。
その謎を2009年に解明したのが倉谷さんの研究グループ。
亀の甲羅の元となる肋骨はお腹側に向かって伸びていません。
広がっていく肋骨の中に体が収まるように肩甲骨が肋骨の内側に引き込まれていきます。
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骨があかくみえる撮影法でみると、甲羅が骨であることがわかります。
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人間を含む哺乳類、鳥類、亀以外の爬虫類などの肋骨は、背骨からお腹側に平行に伸びていくのが普通。
ネコの骨格標本
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ワニの骨格標本
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ちなみに亀の甲羅のように硬い殻のようなものを持った動物にアルマジロ。
あれは皮膚が硬くなったもの。
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現在地球上で確認されている動物の中で亀だけが唯一肋骨を横に広げて甲羅の構造を作っているそう。
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甲羅の内側に肋骨があるのがわかります。
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どうして亀だけがこんな特殊な構造?
「亀の甲羅は何の為?」という疑問へ。
普通は「外敵から体を守るため」つまり鎧のような役割と考えがち。
これは微妙な説とのこと。
倉谷さん「泳ぎやすくするためだったかも。」。
亀の祖先は海から誕生した生き物のオドントケリス。
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およそ2憶2千万年前に生息していたとされる最古の亀。
オドントケリスの化石を見てみると肋骨の下のお腹側に甲羅型の構造が。
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亀はお腹側にも甲羅を持っています。
進化の上でもお腹から甲羅が発生。
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人間には左右の肋骨の間に胸骨という骨があります。
ネコなどでは、同部位に腹骨という骨が。
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亀の祖先は、この腹骨がお腹側の甲羅(腹甲)に変化。
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そしてこの甲羅はサーフボードのようや役割が。
腹側に硬い板があると水の中を滑るように動く事が可能に。
小さな恐竜のようなフィギュアを使って実験
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板をつけたフィギュアとそうではないものを水に沈めて比較。
板のないフィギュアは、回転しながら沈んでいきます。
板がついた方は、水平を保ちながら沈んでいきます。
さらに水中の水の抵抗を減らすため、背中側にも甲羅が。
こうして泳ぎやすいように甲羅を進化させた亀。
スムーズに泳ぐために一本一本の肋骨をどんどん太く。
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そして、骨同士がくっついて甲羅に。
甲羅は、敵からの防御のためというのは実は二次的な効果とのこと。
しかし、「なぜ亀だけがこんな特殊な構造を採用しているのか?」というのは謎のまま。
ちなみに倉谷先生は、亀はあまり好きでないよう。
好きなのは昆虫で、蝶より蛾が好き。
さまざまな昆虫の標本採集されています。
イボタガの標本
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倉谷先生「蛾は好きだからこそ研究できない。」とのこと。
結論
というわけで、
「亀の甲羅ってなに?」は、
「肋骨」
でした。
チコちゃんが気になっている亀は?
この質問には、チコちゃん「2日目。」
チコちゃん「ウチの飼うてる亀がね、昨日食べへんかったのに、今日はカレーをバクバク食べるんですわ。何でや思います?
チコちゃん「そらアンタ、、2日目(カメ)やったんやろ?」
チコちゃん「という、カレーという落語でございました。」
解説してくれたのは
解説してくれたのは、理化学研究所の倉谷滋先生。
倉谷形態進化研究室
研究概要
倉谷 滋 (Ph.D.)
進化は発生プログラムの変化や、それをもたらしたゲノムの変化の系列と見ることができ、動物種間での発生プロセス、遺伝子発現や胚形態パターンの比較や、それらを通じて認識された差異を再現する機能解析実験を通じて、形態変化の背景となる機構を明らかにし、化石資料や動物系統分類学の知見、さらにはゲノムの変異をも視野においた、統合的な進化のシナリオを構築し、進化の中で新しく獲得された特徴が、どのようにして発生させることが可能であったのかを理解することが、私たちの研究グループの目指す究極的な研究のゴールです。このような目的にあって、我々は主として、脊椎動物のうちでもっとも初期に分岐し、原始的な体制を維持すると思われている円口類、羊膜類の中にあって特異なボディプランを獲得したカメ類、さらには、脊椎動物の成立以前の発生プログラムを今でも保持すると思われているナメクジウオを扱い、顎や甲羅という新規形質の出現した機構や進化的経緯を探っています。
(HPより)
国立研究開発法人理化学研究所(りかがくけんきゅうしょ、英: Institute of Physical and Chemical Research、略称:RIKEN)は、日本の埼玉県和光市に本部を持つ国立研究開発法人。
日本語略称は「理研」。アジア最初の基礎科学総合研究所として、1917年に設立された[3]。
1917年(大正6年)に創設された物理学、化学、工学、生物学、医科学など基礎研究から応用研究まで行う、日本国内では唯一の自然科学系総合研究所である。明治維新後、若い科学者を留学させて、アジア最初の基礎科学総合研究所である理化学研究所(RIKEN)として設立された[3]。
鈴木梅太郎、寺田寅彦、中谷宇吉郎、長岡半太郎、嵯峨根遼吉、池田菊苗、本多光太郎、湯川秀樹、朝永振一郎、仁科芳雄、菊池正士など多くの科学者を輩出した。
戦前(第二次世界大戦前、太平洋戦争前)は理研コンツェルンと呼ばれる企業グループ(十五大財閥の一つ)を形成したが、太平洋戦争の終結と共に連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)によって解体された。
1958年(昭和33年)に特殊法人「理化学研究所」として再出発し、2003年(平成15年)10月に文部科学省所管独立行政法人「独立行政法人理化学研究所」に改組された。2015年(平成27年)4月、「国立研究開発法人理化学研究所」に改称した[4]。
(Wikipediaより)
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