今回は、2019年1月4日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」お正月拡大版「大河ドラマ“いだてん”とコラボスペシャル」のお話。
雑煮の雑ってなに?
確かに雑煮の「雑」って、どんな意味なんだろう?
雑多ないろいろなものがはいっているから?
雑煮の雑ってなに?
2019年お正月拡大スペシャルの一問目。
ゲスト紹介のやり取り後。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で日本の心を大切にしているステキな大人ってだーれ?」
岡村さんと阿部さんが小声で相談して綾瀬はるかさんを指名。
チコちゃん「もうちょっとON(聞こえる音量)で相談してくれる?」
チコちゃん「お正月に食べるものといえば?」
綾瀬さん「おせち」
チコちゃん「他には?」
綾瀬さん「お雑煮」
チコちゃん「毎年食べる?」
綾瀬さん「食べます。」
チコちゃん「お雑煮については、よく知ってるんだ。」
綾瀬さん「狭い範囲で。」
チコちゃん「じゃあ、お雑煮の「雑」ってなに(どういう意味)?」
綾瀬さん「色々なものが入ったという意味で「雑」。題してごった煮?」
岡村さん「何ですか?題してって。」
綾瀬さん「そうですよね。うーん・・・えっなんの質問でしたっけ?」
チコちゃん「えぇ~?どっひゃー!」
岡村さん「ちょっと待って。途中から見失った?」
綾瀬さん「有象無象あるけれど、この一年頑張りましょう!の「ぞう」」。
正解に至らず、叱られちゃいました。
東京、上野のアメ横で街頭インタビューでも正解なし。
ナレーション「やれ、おせちに飽きたからパン食べたいだの、嵐の出ている番組全部録画しといてだの、正月でも忙しいお母さんに雑に言い放つ日本人の何と多いことか。自分でやりなさい。」
チコちゃんの答えは、
内臓の「臓」。
ゲスト「へぇ~」
チコちゃん「へぇ~は終了!」
内臓の臓
解説してくれたのは、日本料理研究家の柳原一成先生。
日本料理界の重鎮とのこと。
そもそもお雑煮の始まりは室町時代。
神様に豊作や一年の無事を祈るのがその起源。
古来から元日には神様が家々にやってくると信じられています。
門松やしめ飾りの風習は家に来た神様を歓迎するための物。
そして、お雑煮は神様にお供えしたお餅や農作物を煮て食べるもの。
そうする事でご利益があるとのこと。
では、なぜそんな縁起物のお雑煮に「雑」という文字が使われるようになった?
昔は温かいものを食べて五臓六腑を温める事で体を丈夫に保つ事が出来ると考えられていた。
内臓の「臓」で「雑煮」になった。
簡単に火が使えず温かい食事が貴重だった時代。
お雑煮は元々、年の初めに内臓をいたわって健康を保つという保臓という考え方が起源。
その後に色々な食材を煮炊きするという意味の烹雑(ほうぞう)という字があてられた。
そして、それらが合わさって雑煮になったそう。
そして江戸時代になるとお雑煮は参勤交代によって全国に伝播。
その土地土地で独自の食材を使ったものに進化したんだ。
全国のお雑煮
関東の代表的なお雑煮がすまし仕立ての「江戸雑煮」。
具は四角いお餅、鶏肉、かまぼこ、小松菜。
栃木では野菜を煮込んでけんちん汁風、神奈川(厚木雑煮)では青のり、かつお節をかける。
関東では昆布やかつお節でとったダシに醤油で味付けするすまし汁タイプが多いとのこと。
一方、関西の代表的なお雑煮はみそ仕立ての「京雑煮」。
具は丸いお餅、かしら芋、大根、にんじん。
大阪(あきない雑煮)では「商い」とかけて3日間味を変えるのが特徴。
和歌山では伝統野菜「真菜」を入れることも。
関西と四国の一部は白みそ仕立て、福井&三重では赤みそ仕立て、鳥取では小豆汁、それ以外の地域がすまし汁。
日本全国で考えると、お雑煮と言えばすまし汁タイプが多い。
ただ、地域によってお雑煮にはバリエーションがあるとのこと。
柳原先生の個性的なお雑煮ベスト5のランキング
第5位:広島県「かき雑煮」
名産のかきをたっぷり使ったお雑煮で「福を、かき取る」という縁起担ぎも。
第4位:宮城県「仙台雑煮」
特産の焼ハゼでダシを取って、風味豊か。
イクラも入った全国屈指の具だくさん雑煮。
第3位:徳島県「餅なし雑煮」
お椀いっぱいのお豆腐がお餅の代わりに。
その下にはシイタケと里芋。
山間部でコメ作りが難しいので、お米の代わりに特産のお豆腐を使うようになったとのこと。
第2位:香川県「あん餅雑煮」
白みそ仕立てのお雑煮で、お餅の中にあんこが入っています。
江戸時代、香川県は砂糖の名産地だった事からあんこを使っているとのこと。
第1位:奈良県「きな粉雑煮」
白みそ仕立ての見た目は普通のお雑煮。
お餅を食べる時に汁から取り出し、きな粉につけて食べるとのこと。
結論
というわけで、
「雑煮の雑ってなに?」は、
「内臓の臓」
でした。
問題終了後、チコちゃんからディレクター3人娘に、「お餅の形はなぜ東と西で違う?」を次回までに調べておくようにとのこと。
解説してくれたのは
日本料理研究家の柳原一成先生。
柳原一成先生
柳原 一成(やなぎはら かずなり、1942年9月25日 – )は、日本の料理研究家である。東京都出身。東京農業大学卒。近茶流宗家。
父は先代宗家の柳原敏雄(1912年~1991年)で、息子は近茶流嗣家の柳原尚之である。
日本料理の指導だけでなく、食材に研究、テレビ番組の出演やテレビドラマの料理指導のスタッフして活躍している。
本職だけでなく母校の大学の客員教授・儀礼文化学会の常務理事と務めている。
(Wikipediaより)
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