今回は、2019年7月12日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
なぜ虫は夜 光に集まる?
確かに虫は、夜光に集まりますね。
なんでなんだろう?
なぜ虫は夜 光に集まる?
本日の4問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で子どものように虫が大好きなステキな大人ってだーれ?」
岡村さんが立候補。
岡村さん「49歳の半ズボンなかなか無いからね。」
チコちゃん「なんで虫は夜 光に集まるの?」
岡村さん「昼間は天敵がいるので夜間に移動するしかないので。」
岡村さん「繁殖するため!」
正解に至らず、叱られちゃいました。
新橋での街頭インタビューでも正解なし。
チコちゃんの答えは、「お月様と勘違いしているから」
お月様と勘違いしているから
多くの虫たちは自分が向かう方向を決める為に月明りを目印にしているそう。
月に対して常に一定の角度を保って飛びます。
月は虫にとってはるか遠くに存在。
大きく移動してもその角度はほとんど変わらないので、真っすぐに飛び続けられることが可能。
しかし、現在は街灯や自動販売機の光の存在があります。
このせいで虫は大混乱中。
また、街頭の光は、月の光の50倍以上。
それらは月よりもすぐ近くにある分明るく
またすぐ近く
街灯に対して同じ角度を保って飛ぶと街灯はすぐ近くにあるのでグルグルと回ってしまう。
さらに虫の目では距離感が上手くつかめません。
通り過ぎてしまうと角度を修正しようとつい光に近づいてしまいます。
これがコンパス理論。
だから夜の光の周りには虫たちがずっと離れずに飛んでいるとのこと。
虫の気持ちの身体表現と心理描写
このような虫たち(蛾)の戸惑いを表現するために俳優兼ダンサーの大澄賢也さんに依頼。
「身体表現 本能 ~ドビュッシー「月の光」より~」
第一幕は「身体表現 ~蛾の本能~」
その後、ダンスで街頭の光に対する虫の気持ちを表現されていました。
この光に寄ってきてしまう虫の習性から生まれたことわざが「飛んで火にいる夏の虫」。
重要文化財に指定されている速水御舟の「炎舞」。
近代芸術の最高峰とも称される速水御舟の世界観を表現して欲しいというオファー。
第2幕は「身体表現 ~速水御舟「炎舞」~」
こちらでも熱演。
虫の救世主
そんな悲しい性を持つ虫たちにとって嬉しい時代が到来。
今はLEDによる照明が増えてきており、虫たちはLEDには反応しにくいという性質が。
その秘密は紫外線。
虫たちは電灯や蛍光灯の光に含まれる紫外線に反応しています。
LEDには紫外線が含まれていないものが多いので虫は惑わされないとのこと。
LEDの進化が虫たちに本来の習性を取り戻させるとのこと。
結論
というわけで、
「なぜ虫は夜 光に集まる?」は、
「お月様と勘違いしているから」
でした。
補足
コンパス理論とは別に虫は光に直線的に向かうケースもあって、夜、虫が光に集まる理由には諸説あります。
解説してくれたのは
解説は国立研究開発法人 農研機構の霜田政美さん
霜田政美さん
生物機能利用研究部門
昆虫制御研究領域 昆虫相互作用ユニット
研究者としてのモットー
昆虫の情報処理機構を利用した行動制御技術を開発する
プロフィール
従来の手法では対処できない新興害虫や侵入害虫の対策に向け、昆虫の生物相互作用に着目して研究を進める。視覚イメージや嗅覚情報コンプレックスに関わる物理的・化学的因子の同定と受容・応答メカニズム解明に基づく昆虫の行動制御技術の開発、ゲノム情報と分子系統学的解析に基づく分子モニタリング技術など新規技術の開発を目指しています。
(農研機構HPより)
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(のうぎょう・しょくひんさんぎょうぎじゅつけんきゅうきこう、National Agriculture and Food Research Organization、 NARO)は、茨城県つくば市観音台三丁目に本部を置く農林水産省所管の国立研究開発法人。略称農研機構。本部と5つの地域農業研究センター、7つの研究部門、3つの重点化研究センターからなる。
一般向けの見学施設として「食と農の科学館」を本部に併設し、無料公開している。
2001年4月に、農林水産省に属する試験研究機関のうち農業研究センター、果樹試験場、野菜茶業試験場、家畜衛生試験場、畜産試験場、草地試験場、北海道農業試験場、東北農業試験場、北陸農業試験場、中国農業試験場、四国農業試験場、および、九州農業試験場の合計12機関を整理統合し、農業に関する技術上の試験及び研究等を行う「農業技術研究機構」として発足した。2003年10月に、特殊法人改革に伴い、農林水産省所管の「生物系特定産業技術研究推進機構(生研機構)」と統合して「農業・生物系特定産業技術研究機構」と改称、さらに2006年4月、同研究機構に「農業工学研究所」及び「食品総合研究所」を統合するとともに、廃止された「農業者大学校」の機能を受け継ぎ「農業・食品産業技術総合研究機構」として発足した[2]。その後、2011年に事業仕分けにより農業者大学校が廃止され[3]、2016年に農業生物資源研究所、農業環境技術研究所、種苗管理センターと合併するとともに、内部研究所が研究部門として再編され[4]現在の体制に至る。
(Wikipediaより)
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