今回は、2019年7月19日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
ポップコーンが膨らむのはなぜ?
自分で作ったことありますが、あれは普通のトウモロコシではないのですよね。
なぜ、膨らむんだろう?
ポップコーンが膨らむのはなぜ?
本日の1問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番映画館が似合うステキな大人ってだーれ?」
映画をよく見るという岡村さんが回答者に。
ジャッキー・チェンなどのアクションものが好きとのこと。
チコちゃん「映画館では、何か食べる?」
岡村さん「ポップコーンとドリンクは絶対に食べますね。」
チコちゃん「ポップコーン、食べるんだ。じゃあ、なんでポップコーンは膨らむの?」
岡村さん「熱を与えると気球のように膨らむから。」
チコちゃん「気球と同じようなが入ってると正解にならないわよ。」
チコちゃん「大ヒント!粒が○○だから。」
岡村「粒が、、、お花だから!」
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
と叱られちゃいました。
チコちゃん「みやぞんはわかる?」
みやぞん「ギターと一緒なんですね。とうもろこしには水分が含まれていて、内部に加熱するとバン!となる成分が入っている。」
チコちゃん「バン!となる成分の部分をもっと詳しく。」
みやぞん「メラニン。」
(メラニンは紫外線からお肌を守る成分で日焼けで肌が黒くなる色素のこと。)
正解に至らず、叱られちゃいました。
ナレーション「友達以上、恋人未満の彼女と映画を観ながら、ふとポップコーンに伸ばした手が偶然触れてしまい、それがきっかけで結婚してしまう日本人の何と多い事か。」
チコちゃんの答えは、「皮がめちゃくちゃ硬いから」
チコちゃん「皮がめちゃくちゃ硬いから~」(月はとっても青いからの音楽で)
皮がめちゃくちゃ硬いから
ポップコーンに使われるトウモロコシは、普段私たちが食べている皮の軟らかい品種、スイートコーン種とは違います。
スイートコーン種は甘くてみずみずしいのが特徴。
茹でたり焼いたりして食べるのが一般的。
ではポップコーンに使われるトウモロコシの種は?
その名も、爆裂種。
スイートコーン種に比べて一回り小さな品種で色もオレンジっぽい。
この爆裂種のトウモロコシを乾燥させたものがポップコーンの原料。
乾燥させたスイートコーンではいくら熱しても焦げるだけで膨らんでポップコーンになりません。
この違いを生むのが皮の硬さ。
硬度計で爆裂種の硬さを測定
その数値は70。
硬いかつお節の数値が25。
アサリの殻が70という数値で、ほぼ同じぐらい。
爆裂種の内部にある水分もポップコーンになるために必要。
硬い皮に覆われた爆裂種の内部は主に水分を含んだデンプンで構成。
火にかけて熱する事で内部の水分が水蒸気に変化しようとして、それによって体積が膨張。
すると外に広がろうとする圧力が。
これはお餅が膨らんでいるのと同じ現象。
お餅も内部は水分を含んだデンプンなので焼く事で内部の水分が水蒸気になって風船のように膨らみます。
しかしお餅は破裂しません。
これは、お餅には硬い皮がないから。
お餅の外側は膨らむにつれて伸びるので、ゆっくりと膨らんで早めに破裂します。
一方、爆裂種のトウモロコシは皮がカチカチで伸びません。
内部に高い圧力がたまります。
そしてこの高圧状態に耐えられなくなった瞬間に皮にヒビが入って中のデンプンが一気に膨張。
よく振った炭酸水のふたを開けると勢いよく中身が噴き出すイメージ。
しかし、スイートコーン種のように皮が軟らかいとすぐにヒビが入ってしまいます。
圧力も低いままなので圧力が抜けるパチパチという音が鳴るだけ、ポップコーンのように変化なし。
ポップコーンを電子顕微鏡で観察
膨らむ前後で、膨らむ前には無かった表面の大きなすき間が。
高い圧力で勢いよく中身が飛び出し大きなすき間ができ、このすき間がポップコーンのフワフワとした食感の元に。
この際、大きさは、20倍から50倍。
そのため、食べる時にあまり音が出ません。
だから、映画館の定番のおやつになったとのこと。
結論
というわけで、
「ポップコーンが膨らむのはなぜ?」は、
「皮がめちゃくちゃ硬いから」
でした。
解説してくれたのは
あいち産業科学技術総合センターの近藤徹弥さん。
近藤徹弥さん
研究者氏名
近藤 徹弥
コンドウ テツヤ
所属 あいち産業科学技術総合センター
部署 食品工業技術センター 分析加工技術室
職名 主任研究員
学歴
-1993年 京都大学 農学研究科 農芸化学
(reserchmapより)
使命・運営方針
使命
「知の拠点あいち」本部において、大学の研究シーズを企業の事業化につなげる産・学・行政の連携による共同研究の場の提供や高度計測分析機器による分析評価など「付加価値の高いモノづくり技術」を支援する取り組みを行うとともに、「産業技術センター」始め県内各地の各技術センターを中心に地域企業の総合的な技術支援を行います。
運営方針
あいち産業科学技術総合センターは、次世代のモノづくりに必要な産業技術と科学技術の発展を総合的に支援していくため、知の拠点の先導的中核施設と旧産業技術研究所を始めとする6技術センターを統合する形で平成24 年1 月に新たな組織として立ち上がりました。
今回の組織改編により、新たに当センターでは大学の研究シーズを企業の事業化・製品化につなげる産・学・行政の共同研究開発の推進の一翼を担うとともに、次世代のモノづくり技術において不可欠となる高度な計測機器の整備や試作・評価など付加価値の高いモノづくり産業界への支援に取り組んでまいります。
さらに、知の拠点内に(公財)科学技術交流財団が産業利用を主目的として平成24 年度中のオープンを目指している先端計測分析施設「あいちシンクロトロン光センター」と密接な連携を図り、加速する技術の進歩に対応すべく、最先端の技術開発・研究開発への支援に全力で取り組んでまいります。
そして、これまで行っていた、「技術相談・指導、依頼分析、研究、情報発信、技術人材育成により本県モノづくり産業の技術課題の解決策を提供する」という地域企業への技術的な総合支援もさらに積極的に取り組み、モノづくり愛知を支えている中小企業の皆様の技術の更なるレベルアップに向けた支援を行っていくことにより、「世界と闘える愛知・名古屋」の実現に寄与してまいります。
(HPより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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