今回は、2020年9月11日金 チコちゃんに叱られる!「▽救急車のピーポー▽レストランの氷▽山手線」の番組内容を紹介。
なんでレストランの氷は穴があいてるの?
確かにレストランの氷って穴が開いてますよね。
なぜ?
なんでレストランの氷は穴があいてるの?
本日の4つめ目の話題。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、レストランに詳しいステキな大人ってだーれ?」
岡村さんのご指名で、みちょぱさんが回答者に。
レストランの氷の話題。
チコちゃん「なんでレストランの氷は穴があいてるの?」
みちょばさん「安い水使ってるから。」
ちこちゃんに、「安い水、つかってるって、」と、突っ込まれます。
みちょばさん「節水・節約のため。」
正解に至らず、叱られちゃいました。
次に、豊川さんにも聞いてみると。
豊川さん「空気を抜くため。」と正解マーク。
チコちゃん「つまんねーヤツだな!」
というわけで、正解を言われてちょっと悔しいチコちゃんからの漢字の問題。
出題は「ぎょうざ」。
豊川さんは、餃子の絵付きの回答。
惜しかったですが、不正解。
というわけで、漢字問題は、全員不正解。
正解は「餃子」
全員叱られちゃいました。
チコちゃんの答えは、「透明な氷を作るため。」
透明な氷を作るため
レストランで出される氷は家庭で普通に作る氷に比べて透き通っています。
この氷は丈夫で溶けにくい氷。
これを作るためには、穴が重要とのこと。
そこで、レストランの氷を作る製氷機メーカーを取材。
ここには、レストランの氷を作る過程をみれる機械が。
レストランの氷の作り方
四角い氷の大きさのアルミの製氷機の容器を裏返し
そして、下から噴水のように水を噴射して氷を作成。
製氷機の容器は、マイナス12℃まで冷やしたアルミ製。
製氷皿の内側に下から水を噴射しておよそ40分で出来上がり。
ではなぜ下から水を噴射して作る?
水に含まれるマグネシウムやカルシウムといった不純物を取り除くため。
水を下から吹き付けて凍らせていく事で水はゆっくりと外側から凍ります。
この時に不純物は水よりも重いので凍りきれなかった水と一緒に下に落下。
こうすることで純度の高い透明の氷が生成可能。
レストランの氷にある穴は下から水を噴射して不純物を取り除きながら凍らせた跡。
なぜあの穴を残しているのか?
最後まで埋めてしまうと氷を落とす時に上手く落とせないから。
穴が埋まるまで水を噴射しつづけると、製氷皿からあふれた氷同士がくっつきます。
そうすると、うまく取り出せない。
そこで、水の量を抑えて、氷がばらばらに外れるように調整しています。
実際に不純物を取り除ける?
そこで、色水をつかっても透明なこおりができるのか実験。
不純物に見立てて食紅を混ぜた水を用意。
同じ製氷機を使って凍らせます。
ピンク色になった色水を使って凍らせても、出来上がった氷は透明なキレイな氷。
家庭用の製氷機で同じように色水で氷を作ると赤い氷が。
周囲から凍るので、逃げ場を失った不純物や空気が中に閉じ込められてしまうため。
レストランの氷が「丈夫で溶けにくい氷」か検証
家庭の氷と業務用の穴のあいた氷で、室温26℃で溶ける時間を比較。
家庭用の氷が1時間で溶けたのに対して、レストランの氷はまだ一部が溶けずに残っています。
丈夫さを比べる為に、空手黒帯の女性ADさんが歯で噛んで両者を比較。
家庭用氷は噛み砕けましたが、レストランの氷は噛み砕けず。
この違いが生まれる理由は?
水分子同士がしっかりとした結合を作っているから。
氷の中では水分子が規則的な立体的に六角形を作っています。
そこに不純物が含まれると六角形がきれいにできないところができます。
分子同士の結合が弱くなり、壊れやすく溶けやすい氷に。
さらに「ゆっくり凍らせる」というのも重要。
こうすることで不純物や空気が外に押し出されて水分子がキレイに配列。
急激に冷やすと分子の結合に不純物や空気が残りやすいため、壊れやすい氷に。
結論
というわけで、
「なんでレストランの氷は穴があいてるの?」は、
「透明な氷を作るため」
でした。
解説してくれたのは
解説は分子科学研究所の斉藤真司教授。
斉藤 真司
さいとう しんじ / SAITO, Shinji
TEL: 0564-55-7300
メールアドレス: shinji_at_ims.ac.jp(_at_ は@に置き換えて下さい)
所属研究室: 斉藤グループ
研究室ホームページ: http://dyna.ims.ac.jp/NewHP_Group/
場所: 明大寺キャンパス 南実験棟411号室
所属
理論・計算分子科学研究領域 理論分子科学第一研究部門
協奏分子システム研究センター 階層分子システム解析研究部門(併任)
計算科学研究センター(兼任)
略歴
1988年 慶應義塾大学理工学部化学科 卒
1990年 京都大学 大学院工学研究科 分子工学専攻 博士前期課程修了
1995年 博士(理学)(総研大)
1990年 岡崎国立共同研究機構 分子科学研究所 技官
1994年 名古屋大学 理学部 助手
1998年 名古屋大学大学院理学研究科物質理学専攻 助教授
1999年 岡崎国立共同研究機構 基礎生物学研究所 客員助教授
2000年 岡崎国立共同研究機構 統合バイオサイエンスセンター 客員助教授
2005年 東京大学 客員助教授
2005年10月 分子科学研究所 教授
2006年 総合研究大学院大学 教授
2006年 東京大学 客員教授(~2010年)
2008年 国立情報学研究所 客員教授(~2009年、2012年~)
2020年 Indian Institute of Technology Kanpur 客員教授(~2022年)
主な研究テーマ
凝縮系における反応、機能、物性を生み出すダイナミクスの理論研究
(HPより)
分子科学研究所(ぶんしかがくけんきゅうじょ、英語: Institute for Molecular Science、略称:IMS)は、自然科学研究機構を構成する、愛知県岡崎市にある大学共同利用機関。略称は分子研。
1975年4月22日に、愛知教育大学の旧図書館を仮庁舎とし、分子構造研究系、電子構造研究系、分子集団研究系の3つの研究系と機器センターをもつ研究所として設立された。分子科学分野における日本の中核的な国立研究所である。総合研究大学院大学の大学院生に対する教育も実施している。全国の大学が実験機器を相互利用するプロジェクトである大学連携研究設備ネットワークの全国事務局が置かれている。
大型測定機器や高速計算機など非常に高額で大学単独では購入することが難しい研究機器を整備し、全国の大学へ開放することで、世界トップクラスの分子科学研究を行う拠点として設立された。当時の大学が抱えていた教授中心の閉鎖性、非流動性、非効率性など、研究を妨げる諸問題を打破するため[5]、教室系技官の各教授からの独立、教室系技官を組織した技術課の設置[6]、教授と助教授の独立した半講座制、研究者の内部昇進禁止、助手の任期制、所長を構成員選挙で選ばないことなど、研究者の流動性を確保することで研究施設を広く開放するための制度を、最初に導入した研究所である。物理学者や化学者の間では、ノーベル賞を取るために設立された研究所と言われている[7]。
ノーベル賞を受賞したものは未だいないが、東京大学・京都大学など有力大学に属する物理学者や化学者で、当研究所での研究を経験したものは多い。
2008年4月現在、以下の4つの研究領域と6つの研究施設及び技術課を有している。
研究領域
理論・計算分子科学研究領域
光分子科学研究領域
物質分子科学研究領域
生命・錯体分子科学研究領域
研究施設
極端紫外光研究施設(UVSOR) (放射光施設)
分子制御レーザー開発研究センター
分子スケールナノサイエンスセンター
機器センター
装置開発室
安全衛生管理室
また、計算科学研究センター、生命創成探究センターとも連携している。経理など管理業務は岡崎統合事務センターで行われている。
(Wikipediaより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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