今回は、2020年12月11日金 チコちゃんに叱られる!「▽なぜ上ばきをはく▽ハリウッド誕生秘話▽かつお節の謎」の番組内容を紹介。
なんでかつお節は踊るの?
たしかに、お好み焼きのあつお節は、よく踊っている印象が?
なぜなんだろう?
なんでかつお節は踊るの?
本日の4つめ目の話題。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、お好み焼きを美味しく焼けるステキな大人ってだーれ?」
今回は、まだ、先発していない岡村さんが回答者に。
お好み焼きからかつお節の話題。
チコちゃん「なんでかつお節は踊るの?」
岡村さん「鉄板で熱せられて上昇気流が発生しているものの、ソースやマヨネーズによって下を固定されているのでゆらゆらする。」
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
正解に至らず、叱られちゃいました。
チコちゃんの答えは、「小学6年生が解明 水分の吸収と蒸発を繰り返しているから。」
小学6年生が解明 水分の吸収と蒸発を繰り返しているから
かつお節はなぜ踊る?という疑問は学者たちの研究テーマに上がる事はありませんでした。
ところが、2012年、その問題に取り組んだのが、当時小学6年生だった山中莉藍さん。
夏休みの自由研究で「かつお節はなぜ踊るのか?」という研究に取り組み、その謎を解明。
結果、全国小中学生の優秀な自由研究を集めた第53回自然科学観察コンクールにおいて特別賞を受賞!
これが実際の当時の自由研究。
完成度が高い。
まず、「どんな料理にかつお節をかけると踊るのか?」
そこで、まずは、冷やしたおとうふの上に振りかけます。
しかし、まったく動かず。
ここから導いた結果は、「冷やしたおとうふの上にかつお節をかけても何の動きも見られない。」
しかし、熱い料理では盛大に踊るという結果。
これらから、かつお節が躍るには、「温度」が深くかかわっているようだと推測。
続いて「かつお節に熱のみを加える」という実験
温めたフライパンに目の細かい金網を敷いて、その上にかつお節をのせてみます。
しかし、かつお節は動きません。
これらから、「かつお節が踊るには熱の他に何らかの条件がある」と推測。
かつお節に湯気を当てる実験
次は水の入ったフライパンを加熱して、その上にかつお節を置いてみます。
すると湯気と共に一斉に踊り出すかつお節。
これらから、「かつお節が踊るには、熱と水分=湯気が必要である」ということ。
「かつお節に湯気が当たった時にどんな変化が起きているのか」を顕微鏡で観察
乾燥状態と水分を含んだ状態の2つに分けて観察。
かつお節が水分を含むと細胞が大きく膨らむという事を発見。
かつお節に水を含ませると、細胞の大きさは、1.3倍から1.5倍に急激に膨らみました。
これらから、かつお節を熱い食べ物にかけると、湯気の水分を吸収して乾燥していた細胞が元に戻ろうとして膨らみ躍ると推測。
この細胞の復元力がかつお節を躍らせる原動力になっていると結論。
さらに研究はつづきます。
水分を吸収したかつお節がその後どうなるのか?
水分を限界まで吸収したかつお節の動きは止まるはず。
この仮説を元に、湯気を与え続けてみることに。
しかし、15分が経ってもかつお節はずっと踊り続けています。
温度の違うお好み焼きを2つ作り、かつお節の動きを比較
するとお好み焼き表面の温度が80℃の場合はかつお節は激しく動き、50℃の方はかつお節は穏やかな動きに。
高温の方が激しく踊るという結果に。
これらより、かつお節はお好み焼きの湯気から水分を吸収し、細胞が膨張。
また、同時に、お好み焼きの熱によってその水分が蒸発し、再度縮むという事が繰り返し起きているという事を解明。
これらより、かつお節が湯気によって水分の吸収と蒸発を繰り返し、膨張、収縮した結果が踊るという結論に。
山中莉藍先生がやり残した仕事
それは、細胞自体が膨らむ様子を実際に観察できていないということ。
そこで、東京工科大学の阿部周司先生の研究室で、実際に観察。
プレパラートにかつお節を貼って細胞の乾燥状態を確認。
そこに湯気をチューブを通してかつお節に当てて膨張していく様子を確認。
しかし、蒸気が顕微鏡のレンズを曇らせて失敗。
メガネの曇り止め剤をレンズに塗って再度実験。
しかし、かつお節の細胞の変化が大きく、顕微鏡のピントが合わせられない。
何とか試行錯誤し、実験開始から4時間後、細胞がダイナミックに動く様子を捉える事に成功。
小学6年生の夏休みの自由研究が完成。
結論
というわけで、
「なんでかつお節は踊るの?」は、
「小学6年生が解明 水分の吸収と蒸発を繰り返しているから」
でした。
解説してくれたのは
小学校6年生の時に、かつお節がおどる自由研究をおこなった山中莉藍さん
かつお節が踊るメカニズム
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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