今回は、2018年12月7日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
なぜ、年末に第九を演奏するようになった?
そろそろ年末。
年末といえば、ベートーベンの第九ですね。
でも、なんで第九なんだろう?
なぜ、年末に第九を演奏するようになった?
本日の3問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村~。この中で、、あっ、そういえば!この「ねぇねぇ岡村」ってフレーズもマネする子どもが増えてるそうです。」
岡村さん「あと「岡村のバカー」っていうのもちょっと流行ってるって。キョエちゃんの影響で。そういうのはやめてください?」
チコちゃん「はい。気をつけます。」
ちこちゃん「音楽に詳しくて感性が豊かな大人ってだーれ?」
岡村さん「そらもう、マリーナの夏」
渡辺さん「ええぇ!」
チコちゃん「年末になると演奏される曲といえば?」
渡辺さん「年末になると第九は聞きますよね。」
「第九」ことベートーヴェンの交響曲第9番。
チコちゃんは、ノリノリで指揮。
中川さん「めっちゃキレある。」
チコちゃん「なぜ年末に第九を演奏するようになったの?」
渡辺さん「喜びの歌って言うんですよね?」
チコちゃん「そうね。歓喜とかね。」
渡辺さん「一年を喜びで締めようという意味が込められているから。」
チコちゃん「なるほどぉ~~!ボーっと生きてんじゃねーよ!」
正解にいたらず、叱られちゃいました。
中川さん「日本なんですかね?そもそも。」
チコちゃん「あっ。大志くん。すごいわね。すごいね、あなた勘が。」
岡村さん「中川くん。エエこと言うた。日本じゃないねん。これはもうヨーロッパやねん。」
チコちゃん「でもね。岡村。そこだけは言っとくけど、日本なの。」
日本では「第九」の略称で知られるベートーヴェンの交響曲第9番。
1月~11月の間に日本全国の公演数が月に3~4回のペースで演奏。
12月に入った途端に100回以上の公演数を数えるまでに、12月は第九ラッシュ。
これは一体なぜなんでしょうか?
年末の公演に向けて第九を練習中のアマチュア合唱団にインタビューしてみても正解なし。
ナレーション「俺、来年厄年なんだけど。あら私もよ?えっ?じゃあウチ来年は最悪じゃん!とか言っている日本人の何と多い事か。」
チコちゃんの答えは、
「楽団員の年越し費用を稼ぐため」
岡村さん「マジかよ。。。」
チコちゃん「ギャラちょうだい。」
中川さん「それだと、第九じゃなくてもいいですもんね?」
チコちゃん「鋭いわね。大志くん。なかなか。」
中川さん「どうにかしてチコちゃんに勝ちたい。」
チコちゃん「どうする?大志くん。付き合っちゃう?」
楽団員の年越し費用を稼ぐため。
解説してくれたのは日本クラシックソムリエ協会理事長の田中泰さん。
実は12月になると第九が多く演奏されるのは世界でも日本だけ。
第九は四つの楽章から成り、よく耳にする合唱部は、歓喜の歌と呼ばれる第4楽章の終わり部分。
合唱では喜びと平和を高らかに歌い上げています。
年越しの雰囲気にピッタリでまさに年末の風物詩。
しかし、海外の年末ではヘンデル作曲「メサイア」の方が一般的。
日本でこんなに第九が演奏されるようになったのは?
NHK交響楽団のオーボエ奏者で指揮の経験もある茂木大輔さん(第九演奏キャリア30年の大ベテラン)。
1947年(昭和22年)の年末に行われた第九公演がその始まりではないか?
この当時は、日本交響楽団(現在のNHK交響楽団)。
当時は終戦直後で人々の生活は苦しく、楽団員たちにとっても厳しい時代。
ただ、第九の公演をしてみた所、チケットの売れ行きが好調。
戦後の苦しい時期に黒字が予想可能。
おもち代(何かとお金が必要になりやすい年末の年越し費用)の稼ぎになる。
そこで年末に第九を演奏する習慣が出来たとの事。
1927年に公演して以来売り切れになるほどに人気だった第九。
その為、戦後の年末でもチケットが売れ楽団員の年越し費用を稼ぐのに最適。
やがて他の楽団にもこの習慣が広まって行ったとのこと。
さらに第九には合唱団が入ります。
200人規模の合唱団が公演に参加するとなるとその家族や友人が応援団としてチケットを購入。
席が埋まる可能性が高くなるという事情もあったそう。
ナレーション「ちなみに、、ソロデビュー曲の「深呼吸して」がおよそ17万枚も売れた満里奈さんは一体どんなおもちを召し上がったのでしょうか?」
時代と共に第九の楽しみ方も変化
第九も聴く作品から参加する作品に変わってきているとの事。
例えば毎年12月上旬に開催される1万人で歌う年末の第九イベントなど。
クラシックのコンサートは一般的なポップスに比べると売り上げ面で厳しい所もあるのが実情。
第九はその知名度などもあって人々から愛され、立派な商業コンテンツとして成立しているとのこと。
結論
というわけで、
「なぜ、年末に第九を演奏するようになった?」は、
「楽団員の年越し費用を稼ぐため。」
でした。
田中さん「一番好きなクラシックの曲は何?」
チコちゃん「ショパンの英雄ポロネーズです。」
チコちゃん「ちなみに第九をベートーヴェンが初めて指揮した時はね、ベートーヴェンはもう難聴で既に耳がほとんど聞こえなかったの。」
チコちゃん「終演直後にベートーヴェンは楽団員の方向いてるでしょ?楽団員がベートーヴェンさん。後ろをどうぞ。って促したの。
チコちゃん「そしたらお客さんが全員総立ちの拍手喝采だったという。」
塚原愛アナからの補足
CDに収録出来る時間は74分なのですが、このCDの収録時間が74分になった理由について、名指揮者カラヤンが指揮した「第九」の音源が74分の長さで、CD一枚にちょうど収まるように決められたと言われているそう。
中川さん「じゃあ第九基準」
チコちゃん「いい言葉ちょうだいしましたよ。今。」
(注釈)年末に第九が演奏されるのは太平洋戦争に出兵した学生への追悼として始まったという説もあるそうです。
解説してくれたのは
日本クラシックソムリエ協会理事長の田中泰さん
田中泰さん
田中 泰(たなか やすし)
Yasushi Tanaka
日本クラシックソムリエ協会 代表理事
一般財団法人日本クラシックソムリエ協会代表理事、スプートニク代表取締役プロデューサー。1957年生まれ。1988年ぴあ入社以来、一貫してクラシックジャンルを担当。2008年スプートニクを設立して独立。J-WAVE「モーニングクラシック」「JAL機内クラシックチャンネル」等の構成を通じてクラシックの普及に努める毎日を送っている。
(大学HPより)
一般財団法人日本クラシックソムリエ協会(CLASSICAL MUSIC SOMMELIER ASSOCIATION)は、クラシックソムリエ検定事業を中心として、クラシック音楽普及促進のため、イベントの企画運営や各種情報提供を行う一般財団法人である。
役員名簿
理 事 田中泰(スプートニク代表)
理 事 嵜中宏司(ブラウニー代表)
理 事 鈴木伸康(NSTS代表)
理 事 田中隆博(ブランケット・プロジェクト代表)
監 事 岡野博行(日本コロムビアプロデューサー)
評議員 樋口裕一(作家・多摩大学経営情報学部教授)
評議員 マリ・クリスティーヌ(国連ハビタット親善大使、異文化コミュニケーター)
評議員 広岡守穂(中央大学法学部教授)
(Wikipediaより)
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