今回は、2018年12月7日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
血液型の違いって何?
血液型は、A型、B型、AB型、そしてO型だよね。
この4つの血液型は何がちがうんだろう?
血液型の違いって何?
本日の4問目。
チコちゃん「健康的で血液がきれいそうな大人ってだーれ?」
岡村さん「フェイスのキレイさでは(中川大志さん)負けてるんで、血液はキレイという事だけで僕がいきましょう!」
ということで、岡村さんが回答者に。
チコちゃん「血液型は?」
岡村さん「B型です。僕。」
渡辺さん「B型。」
中川さん「B型です。」
というわけで、なんと3人ともB型でした。
チコちゃん「血液型って何が違うの?」
岡村さん「えっと。血液のヘモグロビン?ヘモグロビンの量が多い少ないで分けられています。」
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
というわけで叱られちゃいました。
街頭インタビューでも正解なし。
ナレーション「ちなみにO型のわたくしは「流石。O型。おおざっぱですね!」と言われますが、全くその通りです。」
チコちゃん「認めちゃった。」
チコちゃんの答えは、
「糖の違い」
岡村さん「糖?」
血液型の違いって、糖のちがいだったんだ!
糖の違い。
解説してくれたのは、順天堂大学の奈良信雄先生。
現在の血液型は1900年にラントシュタイナー博士が発見、分類。
この功績によって後にノーベル生理学・医学賞を受賞。
では何を基準に血液型を分類したのでしょうか?
そのポイントになるのが赤血球の表面に存在する糖。
血液の中に存在する赤血球の表面には毛のようなもの(糖鎖)がついています。
糖鎖の機能についてはまだ未解明の部分が多いですが、細胞を守ったり、細胞同士の情報を伝えたりする役割があるそうです。
糖鎖はいくつかの糖がつながっており、その先端にある糖の種類によって血液型が決定。
ナレーション「それではこの曲に乗せて説明しましょう。」
バラクーダーの「演歌、血液ガッタガタ」
赤血球役を演じるのは真島茂樹氏。
糖と血液型について
糖鎖の先端に「N-アセチルガラクトサミン」と呼ばれる糖が付いたものがA型。
糖鎖の先端に「ガラクトース」と呼ばれる糖が付いたものがB型。
この両方が付いたものがAB型。
そして何も付いていないのがO型。
O型と呼ばれる理由は、血液型を発見した先ほどのラントシュタイナー博士の母国語がドイツ語。
ドイツ語で「何もない」を意味する「ohne (読み方:オーネ)」の頭文字をとってO型に。
ちなみに同じ血液型でもRh(+)やRh(-)などと成分は細かく違っていて、現在血液は400種類以上。
赤い真島茂樹さんがいっぱい。
なぜこんなに人間の血液型には種類があるんでしょうか?
奈良先生「血液型が違う事によって運命が大きく変わるという出来事が過去何度も起きています。」
例えば14世紀にヨーロッパでペストが大流。
この時に多く亡くなったのがO型の人。
1770年にインドで天然痘が大流行。
この時に多く亡くなったのはA型とAB型。
さらに1991年1月末、南米のペルーでコレラが大流行。
患者数が2万人。
コレラにかかりやすいと言われていたO型の人が多く住む中南米地域。
コレラがどんどん拡大していき、エクアドル・コロンビア・チリ・ブラジルとその影響は拡大の一途。
人間の歴史はこのように伝染病との戦い。
血液型が一種類だけだとその血液型がかかりやすい病原体が蔓延した場合、最悪の場合人類が滅ぶ可能性が。
その対抗策として多くの血液型の種類が生まれたと考えられているそう。
近年の研究では血液型によってかかりにくい病気も分かっている
心筋梗塞の発症リスクが低いと言われる血液型はO型。
ノロウイルスに感染しにくいと言われる血液型はB型。
認知症になりにくいと言われる血液型はO型。
現在、血液型と病気の関連性について世界中で様々な研究が行われているそう。
しかし、なぜ特定の血液型が病気と関連するのか?という事は謎に包まれたままとのこと。
結論
というわけで、
「血液型の違いって何?」は、
「糖の違い。」
でした。
奈良先生「血が騒ぐときはどんな時?」
チコちゃん「鶏ガラを煮込んでいるときです。」
チコちゃん「もうずっと見てられる。」
塚原アナから補足
動物にも血液型があるのですが、ゴリラはほとんどB型。
チンパンジーはA型かO型。
オランウータンはA型・B型・O型・AB型。
チコちゃん「かかりにくい病気をネタに血液型トークで盛り上がって欲しかったのに、全員がB型でイマイチ盛り上がりに欠けました。」
渡辺さん「あれ?キャスティングミスですか?」
解説してくれたのは
順天堂大学の奈良信雄先生
奈良信雄先生
区分 教員
学部・大学院 医学部
所属 医学教育研究室
職名 客員教授
氏名 奈良 信雄(ナラ ノブオ)
研究分野 医学教育、血液内科学
研究分野を表すキーワード 医学教育、血液内科学、白血病
出身学校、専攻等 東京医科歯科大学 1975年
出身大学院、研究科等
取得学位 医学博士 1982年
研究職歴
昭和50年 東京医科歯科大学医学部卒業
同年 東京医科歯科大学医学部第一内科医員(研修医)
昭和51年 横浜赤十字病院内科医師
昭和52年 東京医科歯科大学医学部第一内科医員
昭和53年 科学技術庁放射線医学総合研究所病院部医師
昭和55年 東京医科歯科大学医学部第一内科助手
昭和58年 カナダ国トロント大学オンタリオ癌研究所留学
昭和60年 東京医科歯科大学医学部第一内科助手
平成 2年 東京医科歯科大学医学部臨床検査医学講座助教授
平成 6年 東京医科歯科大学医学部臨床検査医学講座教授
平成11年 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科教授
平成14年 東京医科歯科大学医歯学教育システム研究センター教授(兼任)
平成18年 同 センター長
平成27年 順天堂大学医学部医学教育研究室特任教授
受賞学術賞 医学教育学会日野原賞(2014年)
(大学HPより)
順天堂大学(じゅんてんどうだいがく、英語: Juntendo University)は、東京都文京区本郷2-1-1に本部を置く日本の私立大学である。
1946年に設置された。
大学の略称は順大(じゅんだい)と呼称されることもある。
なお、東京にある順天中学校・高等学校は別法人。
医学部を中心とした5学部5学科構成である。江戸時代後期の1838年(天保9年)、下総佐倉藩主堀田正睦が招聘した佐藤泰然が江戸薬研堀(現・東京都中央区東日本橋二丁目6番8号)に蘭方医学塾(和田塾)を開学。これが現在の順天堂大学の起源である。複数の大学附属病院を有する順天堂大学医学部は、約180年の日本の医学校としての歴史と伝統がある。佐藤泰然の後を継いだ順天堂の堂主(理事長)となった佐藤尚中は、1869(明治2)年、明治政府から大学大博士に任ぜられ、大学東校(東京大学医学部の前身)創設時の初代校長となり、1873年(明治6年)には順天堂医院(現在の順天堂大学医学部附属順天堂医院)を開設した。そのため東京大学医学部から病院長や教授などを多く受け入れていたが、近年は順天堂大学出身者が教授の多数を占めるようになっている。
東京医科大が性別などによる減点操作をしていたことを発端に、医学部医学科がある全国81大学を対象に文部科学省が行った2018年の調査において、合格率の男女差が最も顕著な大学である(男子9.16%に対して女子5.50%)が、順天堂大学側は性別などによる得点操作があるとは認めていない。
旧名「株式会社 津村順天堂」であったツムラとは無関係である。
建学の精神
「順天堂」の「順天」とは、”天道に順(したが)う”の意味。また、順天堂大学のロゴマークの基である「仁」は、順天堂大学の学是「仁」である。これは、「人ありて我あり、他を思いやり、慈しむ心」を、医療の基本として、この精神は「仁」に尽きるということである。
教育および研究
「健康総合大学・大学院大学」を自認し、医学、看護学、スポーツ健康学の教育・研究を行っている。医学部では医師の育成と共に附属6病院(計約3200床)を運営している。また2つの看護学部を擁し多数の看護師・保健師を輩出している。スポーツ健康科学部では多くのアスリートやスポーツ関連の人材を輩出している。
(Wikipediaより)
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