今回は、2019年4月5日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
なんで夜は暗いの?
どうして夜は、暗いって、太陽がでてないから?
考えたことない疑問。
なんで夜は暗いの?
本日の1問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村。この中で一番、夜空が似合うステキな大人ってだーれ?」
かたせさん「じゃあ夜の散歩な感じで。」
チコちゃん「艶っぽいでございます。」
チコちゃん「昼と夜、どっちが好き?
かたせさん「夜。」
チコちゃん「夜になると暗くなるよね。」
チコちゃん「なんで夜は暗いの?」
かたせさん「ん?」「あっ?」
かたせさん「太陽が沈むから。」
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
と正解に至らず、叱られちゃいました。
街頭インタビューでも正解なし。
ナレーション「闇に隠れて生きる。おれたちゃ妖怪人間なのさだの、クライ、クライ、クライイング、帰らないだのと歌っている日本人のなんと多い事か。」
チコちゃんの答えは、「宇宙に涯(は)てがあるから」
山里さん「なにこのロマンチックな解答。」
岡村さん「はては無いって聞いてますよ?」「宇宙の終わりがあんの?」
宇宙に涯(は)てがあるから
解説してくれたのは、宇宙物理学の第一人者、丘のまち郷土学館 美宇天文台長の佐治晴夫先生。
宇宙探査機ボイジャーに積んだ宇宙人へのメッセージを、人類を代表して作ったメンバーの一人。
宇宙研究の世界的なレジェンドというすごい先生。
佐治先生「夜が暗いのは太陽が隠れているからという考えには「あいつ凡人じゃないか?って言われちゃいますよ。」」
ナレーション「そもそも凡人なんですけど。私も含めて分からないと言っている皆さんにご説明しましょう。」
生まれたての宇宙は今よりもかなり小さいく、長い年月をかけて今のサイズになったそう。
宇宙には端っこが存在している。
それはつまり「宇宙には涯てがある」ということ。
宇宙の大きさに限りがあるので、星の数にも限りがある。
その星の一つが太陽。
宇宙には太陽以外にも光り輝く星は多数存在しています。
もし、宇宙が無限だとすると太陽のように光り輝く星も無限に存在する事に。
そうなるとその星々に常に照らされて夜空も明るくなっているはず。
佐治先生が監修した絵本「おそらにはてはあるの?」
佐治先生がスタッフに朗読。
スタッフは、お布団に。
「おおきい ほし、ちいさい ほし、あかるい ほし、くらい ほし」
途中から、森本レオさんが朗読。
星が無限に存在しているとしたら空は星で埋め尽くされているはず。
それは木の下で空を見上げると、葉っぱで空が埋め尽くされて空が見えなくなってしまうようなもの。
星の隙間に遠くの星の光がみえるはず。
そうならないという事は空には涯てがあるという事。
さらに宇宙が膨張しているという事も夜が暗い理由の一つ
138億年前に誕生した宇宙は膨張する事で今の大きさに。
今もなお膨張し続けているとの事。
宇宙が膨張しているという事は、太陽・月・人間など宇宙のあらゆるものが膨張しているという事。
では、宇宙が膨張するとどういう事が起こるのか?
地球を模した球型の模型からゴム紐を伸ばします。
そこに等間隔に星を模した球型の模型を吊るしていきます。
このゴム紐が膨張する宇宙。
地球から遠ざかるスピードに注目
ゴムを伸ばすと地球から一番近い星と遠い星を比べた時に、遠ざかるスピードは地球から遠い星の方が速い。
つまり「遠い星ほど速く遠ざかって行く」。
これが宇宙の膨張。
となると、遠い星から届く光は弱くかすかな光になっていきます。
いずれは近くの星もどんどん遠ざかって消えてしまう運命。
この事から、夜は今でも暗くなっていっているという事。
佐治先生「美しい星が見えるっていうのは、ものすごく貴重な今という時間しか体験できない事だと思うんですね。そういう風に思いながら星を眺めていただきたいと思いますね。」
結論
というわけで、
「なんで夜は暗いの?」は、
「宇宙にはてがあるから」
でした。
塚原アナから補足
佐治先生が関わった宇宙人へのメッセージについて。
佐治先生がメッセージに選んだのは音楽。
その中でも美しく数学的な構造を持つ「バッハ – プレリュード」などを選んだとのこと。
解説してくれたのは
丘のまち郷土学館 美宇天文台長の佐治晴夫先生。
天文台長からのメッセージ
太古の昔から人々は空を見上げ、その美と調和に驚きのまなざしを向けてきました。それは数学や音楽をはじめとする数々の文化をつくりあげ、限りある人生と永遠を結びつける哲学を生み、明日への希望を夢見てきました。
この施設は、世界で最も美しい村”美瑛町”からみなさんを「知のゆりかご」にのせて、はるかなる宇宙の旅へといざなうゲイトウェイ(玄関)です。そしてその旅を通して、生きていることの素晴らしさと感動をみなさんとともに分かち合えることを心から願っています。
理学博士 佐治 晴夫
(HPより)
丘のまち郷土学館「美宙」とは
丘のまち郷土学館「美宙(みそら)」は、町民の皆さんをはじめ、多くの方に美瑛の郷土や自然、天文について学ぶ場を提供し、文化、教育及び科学の振興を図り、より豊かな生活の実現を目指す施設です。
十勝岳連峰や丘をはじめとした広大な大地に豊かな生態系が育まれ、そこに根付いた農業、観光などの歴史・文化があり、そのことを現在の美瑛町を支える大人たちと未来を担う子どもたちに学び伝える「美瑛学」を美瑛町では郷土学館を中心として推進しています。
JR美瑛駅(富良野線)より徒歩6分
開館時間
午前10時から午後7時まで(入館は午後6時30分まで)
休館日
毎週火曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始(12月31日~1月5日)
平成31年(2019年)の大型連休中は5月1日(水)~3日(金)が臨時休館日となります。また、5月8日(水)は休館日(祝日の振替)となります。
入館料
無料
(HPより)
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