今回は、2019年4月5日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
なんでお寿司は2つ一緒に出てくるの?
確かに2つセットですね。
でも、なぜなんだろう?
なんでお寿司は2つ一緒に出てくるの?
本日の2問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、お寿司を粋に食べているステキな大人ってだーれ?」
岡村さん「お寿司は好きです。」
ということで、岡村さんが回答者に。
チコちゃん「ヘイ、いらっしゃい!」
お寿司屋さんっぽく、声掛け。
チコちゃん「なに握りましょう? とりあえず手でも握りまひょか?」
岡村さん「そんな、お笑いチックな。」
すこし、お寿司屋でのやり取りがあった後、
チコちゃん「なんでお寿司は2つ一緒に出て来るの?」
岡村さん「縁起がいいんじゃないの?」
チコちゃん「縁起がいい。なぜ?どっから来てる?それは?」
岡村さん「おぇ!どっから来てる?」
岡村さん「お寿司を握る時の指の動きが2本指だから。」
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
と正解にいたらず、叱られちゃいました。
お寿司屋さんのお客さんにインタビューするも正解なし。
ナレーション「ちなみにわたくしは好きなネタは後にとっておくタイプです。」
チコちゃんの答えは、「食べやすくするため」
「食べやすくするため」ってどういうこと?
食べやすくするため
解説してくれたのは、4回目の登場、食文化史研究家の永山久夫さん。
寿司の発明者と言われる「華屋与兵衛」
寿司が2個一緒に出て来るのは、握りが食べやすいようにという配慮で作ったもの。
握り寿司の発祥
現在の握り寿司は江戸時代に誕生したもの。
発祥については華屋与兵衛説と堺屋松五郎説など諸説あり。
永山先生は華屋与兵衛説の支持者とのこと。
当時の寿司ネタはアナゴ・海老・コハダ・マグロなど。
その頃の寿司を再現してもらうとかなりのサイズ。
現代のお寿司と比べると2倍以上。
当時の与兵衛のお寿司を再現した絵を見ても、鮎が一匹乗っていたりとかなりおおきなサイズ。
これは押し寿司を切った時の大きさを基準にして作っていたから。
ではなぜ寿司は小さくなった?
それは実際に食べてみると分かるそう。
口に運ぶとシャリがポロポロとこぼれて何だか見た目が悪い。
これを華屋与兵衛は「下品」と考えたそう。
明治時代の書籍には「飯多くして下品なれば」という言葉が華屋与兵衛の言葉として紹介。
そこで食べやすいように小さくしました。
新たな問題が発生
それまで大きなサイズのお寿司に慣れていた人からすると「セコイ。ケチ。損をした気分。」という意見が。
そこで同じものを2つ一緒に出すことで、むしろお得にすら感じられるという事から今では2個セットが一般的に。
さら「2つ」は日本人にとって大切な考え方だそう。
岡村さん「ここじゃないか!縁起が。」
永山さん「2つ並べた方が縁起が良いっていう。」
岡村さん「おっ!」
2つセットものもがいろいろあります。
神社の狛犬
仁王像なども2つセット。
ナレーション「ザ・たっちも左右対称。」
しかし、この2つ並べるスタイルが日本を二分する大問題に
それが、お寿司1貫は1つなのか2つなのか問題。
回転すし店の店長さんに聞いてみると「1貫は2個?」
お店の広報さん「うちは1貫は1つっていう風な形で。」
店長さん「1皿が2貫?」
広報さん「あっ、、、ええと。1皿1貫。ええと。ごめんなさい。」
お店でもパニック状態。
コチラのお店では1貫は1個というルールとのこと。
店長さんの個人的な見解では1貫は2個とのこと。
ウェブアンケート
NHK放送文化研究所では2004年にウェブアンケートで調査。
1905人の回答によると、寿司1貫は1個派が52%、寿司1貫は2個派が48%という結果。
ほぼ半分ずつ。
そのために掲載された情報には人によって解釈が違うので、どうしても放送で使用する場合はその事を留意する必要があるとの事。
結論
というわけで、
「なんでお寿司は2つ一緒に出てくるの? 」は、
「食べやすくするため」
でした。
解説してくれたのは
食文化史研究家、永山久夫さん
永山久夫オフィシャルホームページ「長寿王国」
氏名:永山 久夫
ふりがな:ながやま ひさお
肩書き:食文化史研究家
出身都道府県:福島県
生年(西暦):1932
現住所:東京都
主な経歴:
1959年 福島県に米食文化研究所設立
1962年 東京に食文化研究所設立
1998年 総合長寿食研究所
(食と農の応援団HPより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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