今回は、2019年5月3日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
なんで写真を撮るとき「はい、チーズ」って言うの?
そういえば、なぜなんでしょうね?
笑顔になれるから?
なんで写真を撮るとき「はい、チーズ」って言うの?
本日の1問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中でSNSで写真をアップしまくっている今どきの大人ってだーれ?」
岡村さんの指名で、広瀬さんが回答者に。
岡村さん「おすずで行きます!おすずで行きましょう!」
チコちゃん「前に出てきて、私の写真を撮って!」
広瀬さんは「おっこらしょ!」と言いながら前にでます。
広瀬さん「はい、チーズ!」
チコちゃん「いま、なんていった?」
広瀬さん「はい、チーズ!」
チコちゃん「なんで写真を撮るとき「はいチーズ」って言うの?」
広瀬さん「ピースサインがチーズに見えるから。」
広瀬さん「ピヨピヨ音」
なんと、適当に言った答えが智子ったようです。
チコちゃん「すずちゃん。つまんねーヤツだな~。」
チコちゃん「全員ペン持って!」。
チコちゃん「これからいう言葉を感じで書いてください。「きゅうけい」
こちらは、全員不正解で叱られちゃいました。
正解は、「休憩」
チコちゃんの答えは、「チーズがおいしかったから。
チーズがおいしかったから
解説してくれたのは、日本カメラ博物館主任学芸員の井口芳夫さん。
「はい、チーズ!」のルーツは海外。
海外では撮る人が、「say cheese!」=「チーズと言ってごらん」
撮られる側が、「cheese!」=「チーズ」といった時にシャッターを切る習慣が由来。
ではなぜチーズと言わせる?
19世紀末の話。
当時はカメラは一般家庭にあるような物ではなく、写真を撮れるのは写真館だけ。
1枚写真を撮るのにも、数万円かかると非常に高価。
写真を撮られることにも慣れていない人々は余計に緊張。
表情がガチガチに。
そこでカメラマンが「チーズと言ってごらん!」と声をかけて「チーズ!」と答えてもらいます。
表情を和らげて笑顔の写真を撮影。
チーズと言う事で口角が自然と上がります。
口元が「イー」の形になり、無理やりにでも笑顔に。
では、なぜcheeseという単語が選ばれた?
その他にも口元がイーの形になる単語はたくさんあります。
井口さん「やはりチーズというものが海外で非常になじみが深い食べ物であった事、それが理由だったと思います。」
井口さん「緊張状態で美味しい食べ物を想像する事でリラックスする効果があったのでは?」
自然と笑顔にするために、おいしい「チーズ」を掛け声にした。
世界の国々でどのような声をかけるのか?
ロシア = スイール(チーズ)
韓国 = キムチ
スウェーデン = オムレツ
中国 = ナス
スペイン = ポテト
メキシコ = ウィスキー
フランス = チーズ
いろいろな言葉があります。
なぜ日本ではチーズが広まった?
1963年に放送されたテレビCM。
写真を撮る際に、「チーズと言ってごらん。」と声をかけられ、「チーズ!」と言いながら笑顔で写真を撮られるCM。
ナレーション「あなたもチーズと言いましょう。チーズは笑顔を作ります。」
このCMがきっかけで「写真を撮る時」=「はい、チーズ」が決まり文句に。
日本人に、よりよい言葉はある?
井口さん「日本人の発音だとチーズと言うと「ウ」の口でタコ顔になってしまう。」
井口さんのおすすめは、「1+1は?」と声をかけて「2!」。
なるほど。
結論
というわけで、
「なんで写真を撮るとき「はい、チーズ」って言うの?」は、
「チーズがおいしかったから」
でした。
1+1以外のチコちゃんのおすすめは、
おすし、すき焼きなど。
塚原アナから補足
フランスでは、ウィスティティ=「Ouistiti」。
小型の猿の事でティティの部分で2回口角が上がるので笑顔効果が高いとのこと。
解説してくれたのは
日本カメラ博物館主任学芸員の井口芳夫さん。
井口芳夫さんFacebook
日本カメラ財団 日本カメラ博物館
以前の職場: 写真関係, AROUND PHTOGRAPHY
出身校: 日本大学芸術学部写真学科 Photography
以前の学校: 東福岡高等学校
港区在住
福岡市出身
(Facebookより)
写真・映像文化を支える博物館として
1954(昭和29)年に発足したJCII(※)は、輸出検査法などに基づく日本製カメラ・光学機器の検査・研究機関でした。戦後の輸出振興策の中で、日本製輸出カメラを一定水準以上の品質に保つために製品検査を行い、日本工業規格(JIS)の原案作成や専門委員として、また、写真に関する国際標準化機構(ISO)専門委員会国内連絡協議会幹事としての仕事を重ねていました。
一方、創立10周年記念事業の一環としてカメラを中心とする光学機器輸出産業の歩みを綴った『世界の日本カメラ』を出版(1975年、1984年に改訂増補版刊行)し、1969(昭和44)年の創立15周年記念事業では「日本の歴史的カメラの選定及び収集」にとりかかるなど、日本製カメラ発展の歴史を顕彰する事業も行ってきました。
JCIIの「歴史的カメラ」コレクションは、『日本カメラの歴史』(毎日新聞社、1975年。1986年に続編刊行)にまとめられ、「日本のカメラ発達展」として1984(昭和59)年のニューヨーク州ロチェスターを皮切りにアメリカ5都市で巡回展示しました。同展は、1986(昭和61)年に東京上野の国立科学博物館でも開催し、その際、図録として『日本の歴史的カメラ』(2004年に増補改訂版刊行)を出版しています。
日本製カメラは、技術革新と品質向上で、次第に、世界市場に不動の地位を得るようになりました。また貿易の自由化が求められたこともあって、1980年代の後半には、輸出検査法による輸出検査の対象からカメラが外されることが予定されました。
1989(平成元)年、JCIIは、業務の重点をカメラ研究や理解の手助けとなる文化事業活動に転換し、産業と文化を顕彰して次代に継承する「日本カメラ博物館」を設立しました。
1991(平成3)年には、写真作品を展示する「JCII フォトサロン」及びカメラと写真の専門図書館「JCII ライブラリー」をオープンさせ、写真教室・講演会・ワークショップなども開催して、カメラ愛好家、アマチュア写真家、青少年への働きかけに務めてきました。
これら全ての活動が評価されて、日本カメラ博物館は2000(平成12)年に東京都教育委員会の登録博物館に認定され、2001(平成13)年には「私立博物館における青少年に対する学習機会の充実に関する望ましい基準認定博物館」に認定されました。
日本カメラ博物館は、多数の関係機関並びに関係者の方々にご賛同、ご協力いただき、カメラや写真の企画展を定期的に開催し、古今内外のさまざまなカメラや写真の世界をご紹介しています。また、調査研究にいそしむ方には豊富な資料を利用していただき、カメラや写真を楽しむ方のためには暗室や個展会場などをご用意しています。カメラ・写真を楽しく学び親しむ場として、今後も多くの方にご来館いただけることを願っています。
(HPより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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