2018年5月25日(金)放送、第7回「チコちゃんに叱られる!」の3つ目のお話だよ!
「なぜ、山の上のほうが太陽に近いのになぜ寒いの?」だよ!
確かに山の上は、寒いね。
100m上がると気温も0.6度下がるんだ。
太陽に近づいているのに、なぜなんだろう?
なぜ、山の上のほうが太陽に近いのになぜ寒いの?
チコちゃんの「山登りが得意そうな元気な大人ってだーれ?」って問いに、岡村さんが自ら回答者に。
チコちゃん「山の上の方が太陽に近いよね?だったら山の上の方があったかいはずじゃん。」
岡村さん「まあね。そうなね。」
そこで、チコちゃんの疑問「山の上の方が太陽に近いのにどうして寒いの?」
確かに!
ストーブとか近づいたら、とっても熱くなる。
太陽に近づいているのになぜなんだろう?
チコちゃんの答えは、「太陽のあたたかさは直火じゃないから」
太陽の熱って、直火でないの??
太陽の熱は電磁波で伝わる
専門家の解説だよ!
まず、「山の上の方が太陽に近いということ点についですが、太陽と地球は大変な距離離れているので山に登ったからといって大した変化はない」とのこと。
世界一高い山と言えば標高8848mのエベレスト、その高さは富士山およそ2.3個分だね。
これは、スカイツリーならおよそ14個分の高さに相当するんだって。
でも、太陽と地球の距離は約1億5千万km。
エベレストの頂上に登ったくらいでは近づいたうちに入らないんだ。
つまり山の上の寒さと太陽までの距離は全く関係ないということなんだね。
地球が太陽によってあたためられているのは太陽の電磁波の働きによるもので、電子レンジと同じような原理なんだって。
つまり、コンロのような直火ではなく、電子レンジと同じ仕組みなんだ。
太陽の表面温度はおよそ6000℃。
とっても熱いのだけど、地球までの距離を考えるととても届く距離ではないそう。
その代わり、太陽が放出する電磁波が地球の表面にぶつかり、地表の分子を激しく振動させることで熱を発生させているんだ。
これが地球が太陽にあたためられる仕組み。
食べ物の分子にマイクロ波を当てて振動を起こし、熱を発生させる電子レンジと同じ原理だね。
私たち人間も、太陽の電磁波によって体の表面の分子が振動することで太陽をあたたかいと感じるんだ。
山の上も下も同じように暖かいはずでは?
実際には山の上になると寒くなるよね。
山の下にある、あたためられた空気の中の分子は激しく運動。
激しく運動していればいるほど温度が高い状態なんだね。
このあたためられた空気が上昇すると、山の上は気圧が低いために空気が膨張するんだ。
この時に分子は、自分のエネルギーを使って膨張するために分子のエネルギーが失われていくんだ。
そして、激しく動いていた分子がゆっくりと動くようになっちゃう。
ゆっくりした運動になると温度が低くなるので、山の上は温度が低くなるんだって。
結論
山の上の方が太陽に近いのに寒いのは、
・太陽のあたたかさは直火じゃないて、電磁波で伝わる。また、山に登ったからといって太陽までの距離に近づくのは誤差範囲。
・山の上の方が気圧が低いので空気が膨張し、空気中の分子の振動数が減るから。
ということだったよ。
塚原愛アナから補足
熱というものは基本的に物体から物体に伝わるのですが、地球の太陽の間には宇宙空間という真空状態があるため、熱を伝えるモノが存在していません。
ということで太陽の熱は地球には届かない。
太陽を向くと熱いと感じるのは、太陽からの電磁波の働きによって人体の表面の分子が振動して熱を発生させるからそう感じるということ。
(注)太陽の電磁波が人体に悪影響を与えることはほぼありませんが、紫外線の含むため過度な日焼けには注意してください。
解説してくれたのは
芝浦工業大学光エネルギー工学研究室
山田純教授
芝浦工業大学
芝浦工業大学(しばうらこうぎょうだいがく、英語: Shibaura Institute of Technology)は、東京都港区芝浦三丁目9番14号に本部を置く日本の私立大学である。
1949年に設置された。
大学の略称は芝浦工大(しばうらこうだい)、芝浦(しばうら)。
(Wikipediaより)
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