今回は、2019年9月20日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」「▽ハンカチの形の秘密・ラジオ体操の謎・民謡のはぁ~ほか」のお話。
民謡の「ハァ~」ってなに?
確かに民謡では、歌いだしに「ハァ~」といいますね。
なぜなんだろう?
民謡の「ハァ~」ってなに?
本日の2問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で東京出身のステキなシティーボーイはだーれ?」
ということで、東京都小平市出身の小栗旬さんが回答者に。
チコちゃん「民謡って知ってる?」
小栗さん「東京音頭とかは。」
チコちゃん「軽く歌ってみて。」
小栗さん「ハァ~、踊り踊るならちょうと東京音頭、ヨイヨイ」
チコちゃんの疑問、「民謡の「ハァ~」ってなに?」
小栗さん「気合を入れるような勢いを出すための「ハァ~」」
正解にいたらず、叱られちゃいました。
ナレーション「NHKで民謡と言えばこの方。」
NHK総合で「民謡魂 ふるさとの唄」に出演しているTOKIO城島茂リーダーにインタビュー。
民謡の「ハァ~」について質問。
城島さん「そう言われるとそうですね。タイミング?まあ勢い。」
出張用チコちゃんに叱られちゃいました。
ナレーション「民謡のハァ~の正体も知らずにクレーン運転士の免許を取ったり、重機の免許を取ったり、さらに農業新聞にも載っている城島さんはたまにリーゼントにします。」
チコちゃんの答えは、「時間稼ぎ」
小栗さん「何だよそれ~、、、」
時間稼ぎ
そもそも民謡とはその時その時の自分の心情を歌うもの。
その場で即興で歌う事が多い歌。
そこで時間稼ぎに使っていたのが「ハァ~」。
そのうち歌詞として定着するようになったそう。
民謡には作業中に歌う「作業唄」があります。
新潟県の有名な民謡である「佐渡おけさ」
元々は金山で鉱石をより分ける作業の時に即興で歌われていたもの。
作業員たちがその場の思い付きで、順番に歌っていたそう。
そこで、時間を稼ぐためにハァ~と時間稼ぎ。
さまざまなシチュエーションで作業のつらさをやわらげるために歌われていました。
これをテレビ制作の現場に当てはめてみると、
パソコン作業中に女性スタッフ同士が掛け合い
Aさん「ハァ~、久しぶりに合コンしたい~」
Bさん「ハァ~、この前久しぶりに行ったわ~」
Aさん「ハァ~それでどうだったの~?」
Bさん「ハァ~まさかの割り勘~」
Aさん「ハァ~それはないわ~」
その他、民謡には福岡県の民謡である「博多祝い唄」のような祝い唄。
また、岐阜県の民謡である「おばば唄」のようなお座敷唄のようなものも。
ところでなぜ「ハァ~」だったんでしょうか?
「え~」でも「う~」でも良かったと思います。
榎本先生「「ハ」の音は発音しやすく、明確で力強い為に一番しっくりしたのでは?」
時間稼ぎの他にも「次は私が歌う」と注目を引く効果。
また、次の歌詞への期待感を持たせる役割もあるらしい。
民謡が即興で作られる物であれば、HIPHOPのフリースタイルラップと同じ事では?
榎本先生「近いといえば近い所はありますね。」
「即興民謡RAP」
民謡歌手とフリースタイルラッパーのコラボレーション。
民謡界からは民謡歌手歴40年、小野田浩二さん。
そしてヒップホップ界からはブラジル生まれフリースタイル育ちのACEさん。
民謡では「ハァ~」が時間稼ぎ。
フリースタイルだと、何で時間稼ぎをするのか聞いてみると。
ACEさん「『分かるだろ?』とか『だけれども』とか、連発してしまうクセはありますね。」
即興民謡RAPのスタート。
お題は「最近の若者について」。
2人で交互に民謡とRapのコラボしてました。
結論
というわけで、
「民謡の「ハァ~」ってなに?」は、
「時間稼ぎ」
でした。
解説してくれたのは
日本民謡協会の常務理事、榎本秀水先生
1952年(昭和27年)東京都品川区生まれ。
民謡歌手鈴木正夫、尺八演奏家初代榎本秀水を両祖父に持つ。
1970年よりテナーサックスとフルートを手掛け、演奏技法と西洋音楽理論を習得した。
以降国内有数のジャズオーケストラ・コンボに参加しつつ、自己のカルテットを主宰し、ライブハウスでの演奏、国内外へのコンサートツアー、多くのレコーディング等に携わった。
一方で、父二代目榎本秀水に師事して民謡尺八の演奏技法と民謡歌唱を習得し三代目榎本秀水を襲名。民謡歌唱の伴奏者としても活動する内、1997年に財団法人日本民謡協会執行部に参加。
2003年「和楽器指導マニュアル」、2011年「民謡歌唱指導マニュアル」を執筆し、全国の都道府県〜市区町村の教育委員会・小中学校に頒布。
2017年、同協会理事に就任。
(HPより)
公益財団法人日本民謡協会(にほんみんようきょうかい)は、東京都品川区南品川に本部を置く民謡の代表的な組織である。1950年6月24日設立。
主催行事
津軽三味線コンクール全国大会(4月浅草公会堂で開催)
民謡民舞少年少女全国大会(8月きゅりあんで開催)
民謡民舞全国大会(10月きゅりあんで開催、例年は国技館で開催だが、2017年から19年まで改修工事のため使用されず)
新春民謡ショー(1月メルパルクホールで開催)
民舞の祭典(9月きゅりあんで開催)
民謡SONIC(2月江戸東京博物館ホールで開催)
(Wikipediaより)
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