今回は、2018年12月21日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」年末拡大版のお話。
「ふー」と「はー」で温度が違うのはなぜ?
確かに暑いものを覚ますときには「ふー」、手を温めたりするときには「はー」ですね。
確かに温度が違いますが、なぜなんだろう?
「ふー」と「はー」で温度が違うのはなぜ?
本日の4問目。
チコちゃん「この中で、一番寒い冬にたたずむ姿が似合うステキな大人ってだーれ?」ということで、高橋さんが回答者に。
チコちゃん「手が冷たい時と熱い料理を冷ます時にどうする?」
高橋さん「温める時は「はー」と息を吐いて、冷ます時は「ふー」。」
チコちゃん「なんで「ふー」と「はー」では温度差があるの?」
高橋さん「「はー」は温かい息が出て「ふー」は冷たい息が出る。」
チコちゃん「なんで「ふー」と「はー」では温度差があるの?」
高橋さん「そういうものだから。」
当然ながら、叱られちゃいました。
街頭インタビューでも正解は出ず。
ナレーション「熱々のカップルを見つけては「ひゅーひゅー」と毎度同じ反応を繰り返す人間とは何と悲しい生き物なのでしょうか。」
チコちゃんの答えは、
「ふー」は「はー」より空気を巻き込んでいるから
そうだったんだ!
「ふー」は「はー」より空気を巻き込んでいるから。
解説してくれたのは東京理科大学の倉渕隆教授。
暑いときに「ふー」、寒いときに「はー」ですが、この違いは気のせいでは決してなく、確かに温度が異なります。
検証実験
実際に温度測定器で温度を測定。
測定するセンサーと口を15cm程話した状態で測定。
温める「はー」では33.3℃
冷ます「ふー」では約27.0℃
続いてもっと口に近づけて測定。
「はー」は34.1℃
「ふー」は34.1℃
口元で測ると同じ温度。
さらに検証
赤外線でモノの温度を測ることが出来るサーモトレーサという装置。
サーモトレーサには「2007 12購入 ¥6,300,000」のシールが。
スタッフ「何で、値札がついてるんですか?」
倉渕教授「ええ。大切に学生が使うように。」
チコちゃん「賢いわね。」
温める「はー」と冷ます「ふー」で温度が違う理由
それは、ポテンシャルコアのまま届いてるか、まじりあうか。
ポテンシャルコアとは口から吐き出した空気が周りの空気と混じり合わない領域。
口を大きく開く「はー」ポテンシャルコアは容量が大きい。
一方の口をすぼめる「ふー」ではポテンシャルコアは口元の狭いエリアのみ。
周りの空気の温度は息の温度よりも低いので、周りの空気を巻き込めば空気の温度に近づいて下がります。
「ふー」がどれだけ周りの空気を巻き込んでいるかを確認
大きなゴミ袋を使って実験。
まずは空気を巻き込まないように口をすぼめてゴミ袋を膨らませます。
ゴミ袋をギュッと手で絞って、空気が漏れないように。
ゴミ袋に空気が十分に入るまでにかかった時間は22秒。
続いて、袋の口を広げて口からすこし距離をとって「ふー」で空気を送り込みます。
すると2秒でパンパンに。
これが空気を巻き込む「ふー」の力。
「ふー」は息が強いので空気の流れが早くなる。
空気は流れが早いと周りの空気を巻き込んで一緒に流れて行く性質がある。
口元で33℃の息は「ふー」の勢いでどんどんポテンシャルコアが周りの空気(室温25℃)に削られます。
そしてより多くの空気を巻き込みながら離れた地点に到着する頃には室温に近い温度(27℃)に冷えている。
「はー」はポテンシャルコアの息。
「ふー」は周りの空気を巻き込んだ後の息。
これが温度差の正体とのこと。
結論
というわけで、
「「ふー」と「はー」で温度が違うのはなぜ?」は、
「「ふー」は「はー」より空気を巻き込んでいるから。」
でした。
解説してくれたのは
東京理科大学の倉渕隆教授
倉渕隆教授
出身大学 1982年 東京大学 工学部 建築学科 卒業
出身大学院 1985年 東京大学 工学系研究科 建築学専攻課程 博士課程 中退
取得学位 東京大学 博士(工学) 論文
研究経歴 研究職歴
1985-1992 東京大学工学部 助手
1986-1987 米国商務省付属国立基準局 客員研究員
1992-1995 東京理科大学工学部 専任講師
1995-2003 同 助教授2003- 同 教授
(大学HPより)
東京理科大学(とうきょうりかだいがく、英語: Tokyo University of Science)は、東京都新宿区神楽坂一丁目3に本部を置く日本の私立大学である。1949年に設置された。大学の略称は主に理科大。他に東京理科、東京理大、東理大、理大、TUS。
東京理科大学は1949年の学制改革の際に、東京物理学講習所(後に東京物理学校に改称)を主な前身に設立された、理系学部を中心とする新制大学である。なお、現在の東京理科大学の前身校で、1951年まで存在した東京物理学講習所(後に東京物理学校に改称)は、1897年(明治30年)に京都帝国大学が創立され、そこに理工科大学(理工学部)が設置されるまでの間、自然科学の教育を施したのは東京帝国大学と旧制専門学校の東京物理学校だけであった[広報 1]。自然科学教育を行う、専門学校を含む高等教育機関としては2番目に長い歴史を持ち、理学教育を行う私立の理系学校としては最古の歴史を持っていた。夏目漱石の『坊っちゃん』に登場する「物理学校」は、この東京物理学校を指す。また、石川啄木の日記や北原白秋の詩など多数の作品において当時の東京物理学校の講義の情景が描かれている。[1][2]
2006年の学園創立125周年を期に「Con’science’(カンシャンス:英語・フランス語で「良心」の意)〜21世紀の「科学」は「良心」へ向かう〜」のコンセプトを打ち出した。
2018年時点、日本の私立大学として唯一ノーベル賞受賞者(2015年ノーベル生理学・医学賞の大村智)を出した大学である。また、自然科学部門のノーベル賞受賞者を出したのは、2018年時点、アジアの私立大学として唯一でもある[3]。ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村博士の栄誉を称え、東京理科大学は2015年度、寄付されたノーベル賞の賞金をもとに「東京理科大学大村賞」を創設している[広報 2]。
(Wikipediaより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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