今回は、2019年6月14日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
なぜ飛行機は白い?
たしかに飛行機の機体は、白色が多いですよね。
なぜなんだろう?
なぜ飛行機は白い?
本日の4問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番飛行機が似合うステキな大人ってだーれ?」
岡村さんが、ロケでよく旅しているということで、自ら回答者に。
しばし飛行機の話題。
チコちゃん「飛行機はなんで白なの?」
岡村さん「他の塗料よりも軽い。」
答えが近いようで、言い直すと「ぴよぴよ音」と「正解マーク」が!
チコちゃん「つまんねーヤツだな~!」
フジモン「当てたアカンのんちゃうの?絶対アカン。バラエティーで当てたら。何年やってんねん?こういうの。当てたらアカンやんこんなん。」
チコちゃん「たまにはいいの。正直にやってるから。」
岡村さん「教えてあげなアカンねんから。チコちゃんに。」
チコちゃん「チコは答えを聞きたいだけだから。」
フジモン「VTR見る楽しみがちょっと無くなるみたいな。」
チコちゃんの答えは、「お得だから」
お得だから
解説してくれたのは、日本大学 工藤聡一教授。
世界の飛行機の約9割が白。
実際に、成田空港に乗り入れている99の航空会社を見ても86社が白い飛行機を使用。
なぜ飛行機をペイントする必要があるか?
ジェット機の誕生したから。
それ以前は迷彩が施される軍用機以外は金属剥き出しのものがほとんど。
![](http://xn--h9jua5ezakf0c3qner030b.com/wp-content/uploads/2019/06/IMG-5605-300x166.jpg)
ジェット機になると高度1万m以上まで飛行。
強い日差しやチリがぶつかる影響で機体に金属疲労を起こしやすい。
そこで機体の保護の為にペイントされるようになりました。
ではなぜ白色?
これはコストの問題。
一番多く出回る色が沢山作られるのでコストが安くなります。
飛行機に使われる一般的な塗料の値段は1ガロン(約3.8L)あたり
![](http://xn--h9jua5ezakf0c3qner030b.com/wp-content/uploads/2019/06/IMG-5609-300x167.jpg)
白い塗料 約2万円
色付き塗料 約2万3000円
さらに航空機を色付きペイントにする時、発色をよくするため、通常は白をまず下地として塗ります。
そして、その上から別の色を重ね塗り。
大型機一機に使う塗料の量である約570L。
![](http://xn--h9jua5ezakf0c3qner030b.com/wp-content/uploads/2019/06/IMG-5615-300x164.jpg)
白い塗料なら約300万円。
真っ赤な色にすると赤い塗料分の約345万円がそのまま加わり、約645万円に。
さらに機体の重さにも影響
白い塗料で約250kgの重量増。
赤い塗料を重ね塗りするとプラスで250kg。
東京からロンドンまで飛んだ場合、重さのため、燃料費が約5万5000円余分に必要。
![](http://xn--h9jua5ezakf0c3qner030b.com/wp-content/uploads/2019/06/IMG-5619-300x165.jpg)
さらに250kgだと大人3人分ぐらいの重量。
東京からのロンドン便だと運賃が片道10万円計算で3人分の30万円。
1日3便飛んでいたら90万円。
1年だと3億2850万円の売り上げに。
空調代でもお得
飛行機は、ずっと日光を浴び続けるのでその分の空調代にも大きな差。
![](http://xn--h9jua5ezakf0c3qner030b.com/wp-content/uploads/2019/06/IMG-5626-300x169.jpg)
白は太陽光を反射しやすいので機内の温度が上がりにくく冷房コストも安い。
点検時にも
サビが出た時やオイル漏れがあった時に白だと目立ちやすいので機体の異常に気付きやすい。
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真っ黒な機体の飛行機発見
ナレーション「一体どういうつもりなのでしょうか?」
スターフライヤー(STARFLYER)は新規参入。
他社との差別化を図るためにインパクトを重視して黒い機体、カッコいい機体を採用。
![](http://xn--h9jua5ezakf0c3qner030b.com/wp-content/uploads/2019/06/IMG-5630-300x165.jpg)
ところが白っぽい汚れがどうしても目立つそう。
これをピカピカにして黒い機体に保つにはなかなか大変とのこと。
利用客からもカッコいい、ラグジュアリーという好意的な意見あり。
デザイン面で賞を受賞したこともあるとのこと。
結論
というわけで、
「なぜ飛行機は白い?」は、
「お得だから」
でした。
塚原アナから補足
黒い機体でも技術面・安全面は全く問題ないとのこと。
また、数年前から重ね塗り不要の塗料も開発されていて白以外の飛行機も近年は増加傾向とのこと。
解説してくれたのは
日本大学の工藤聡一教授。
工藤聡一教授
工藤 聡一 教授(くどう そういち)
日本大学商学部卒業。
駒澤大学大学院法学研究科博士課程修了。
近畿大学法学部助教授、日本大学法学部准教授、インディアナ大学ロースクール客員研究員等を歴任。
主著
『航空宇宙法の新展開』(八千代出版、共著)、
『新航空法講義』(信山社、共著)。
現日本大学法学部教授、
日本大学大学院法学研究科教授。博士(法学)。
(大学HPより)
日本大学(にほんだいがく、英語: Nihon University)は、東京都千代田区九段南四丁目8番24号に本部を置く日本の私立大学である。1920年に設置された。大学の略称は日大(にちだい)。
日本大学は、日本最大の規模を有する総合大学である。「常に世界的な視野をもち、教育の発展及び人類社会への貢献」を教育目標としている。2015年度の収入規模1,882億円[1]は私立大学全体で第1位であり、2016年5月時点での生徒数70,677人[2]も日本の大学全体で第1位である。2016年度の社長の出身大学者数22,135人[3]、2016年度の警察官の採用者数171人[4]、2017年の公務員の採用者数1028人[5]、2017年度の一級建築士の合格者数181人[6]においても日本の大学全体で第1位である。
(Wikipediaより)
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