今回は、2020年5月29日金曜日放送、チコちゃんに叱られる!「▽生乾きのにおい▽きつねうどんの秘密▽上目使いの威力」の番組内容を紹介。
洗濯物の生乾きのニオイってなに?
たしかに、洗濯物の生乾きの臭いって、雑巾のようなにおいが。。
なぜなんだろう?
洗濯物の生乾きのニオイってなに?
本日の2つめ目の話題。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、いいニオイのするステキな大人ってだーれ?」
ということで、岡村さんの指名で榊原郁恵さんが回答者に。
洗濯物の話題。
チコちゃん「洗濯物の生乾きのニオイってなに?」
榊原さん「カビ?ばい菌?」
チコちゃん「だから、その洗濯物の生乾きのニオイってなに?」
榊原さん(最終的に)「カビ」
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
岡村さん「菌の死がい?」
チコちゃん「岡村!」
チコちゃん「菌の○○のニオイ?」
するとISSAさんの口元に正解マーク。
チコちゃん「ISSA!つまんねーヤツだなぁ。」
とヒントをいただいて正解!
チコちゃんの答えは、「ついこのあいだ判明!菌のフンのニオイ。」
ついこのあいだ判明!菌のフンのニオイ
解説してくれたのは、愛知学院大学の河村好章教授。
2011年に生乾きのニオイの正体を突き止めた先生。
あのニオイの原因菌はモラクセラ菌という細菌の一種。
モラクセラ菌とは人の口や鼻の粘膜などにも存在する一般的な細菌。
キッチンや風呂場などの水回りや人の生活環境のありとあらゆる所に存在。
しかしこのモラクセラ菌そのものはニオイなし。
衣類は洗濯しても皮脂汚れやたんぱく質が残存。
それらをエサにして増殖したモラクセラ菌は、4-メチル-3-ヘキセン酸という分泌物を放出。
これがニオイの元。
さらに部屋干しなどで溜まっていく湿気や20℃~25℃という室温がさらにモラクセラ菌を元気に。
栄養(衣類に残った皮脂など)、水分(湿気)、温度(室温)の3つの条件がそろうとモラクセラ菌は一気に増殖。
増えれば増えるほど4-メチル-3-ヘキセン酸も大量に放出し生乾き臭発生。
また、このモラクセラ菌には厄介な特徴が
この菌は、洗うだけでは死にません。
洗濯では落としきれないので着る度にどんどん衣類にモラクセラ菌が蓄積。
繊維にこびりついて塊に。
この塊がある限りはどれだけ洗濯してもニオイが戻ってきます。
通称「ニオイ戻り」が発生。
生乾きのニオイを根本から絶つにはどうすればいいか
ポイントはモラクセラ菌がエサを食べる時間を出来るだけ少なくする事。
具体的には、
1。衣類を溜めこまずにこまめに洗濯。
2。風通しが良い場所で陽に当てて干すこと。
でも梅雨の時期などは特に外で干すのは難しかったり。
先生がオススメするとっておきの部屋干し臭撃退法
実証実験。
判定は臭気判定士の方が行います。
まず実践する撃退法は「お湯につける」という方法。
モラクセラ菌は高温の熱に弱く60℃の加熱で死滅。
洗濯をする前に60℃以上のお湯に10分~20分間漬けこんでから洗濯する事でモラクセラ菌は激減。
(※ただし熱に弱い生地の場合は服が傷むので注意)。
綿は熱に強いのでこの方法は効果テキメン。
実際にスタッフさんが実践。
臭気判定士のジャッジは「無臭に近い」。
お湯につけるのが面倒くさいという場合はアイロンでも代用可能。
アイロンを中温以上の150℃ほどに設定。
脱水後すぐの服を7割~8割ほど乾くまでアイロンがけ。
濡れた状態でアイロンがけするとモラクセラ菌が増殖する前に死滅させられるので効果的。
アイロンがけしてみると見事に「無臭判定」。
これも面倒くさいという方には、乾燥機がオススメ。
家庭用の電気式の乾燥機の温度は50℃~60℃が一般的。
実は家庭用だと菌を殺すまでは足りない場合がほとんど。
乾燥させる衣類が重なっていたりすると、60℃の熱風が繊維の奥まで達しません。
というわけでガス式の強力な乾燥機がおすすめ。
コインランドリーが手っ取り早いとのこと。
ガス式の業務用の場合は温度設定が出来る機種がほとんど。
高温設定では80℃ほどに達するので、完璧。
結論
というわけで、
「洗濯物の生乾きのニオイってなに?」は、
「ついこのあいだ判明!菌のフンのニオイ」
でした。
塚原愛アナから補足
生乾き臭撃退には、40℃~50℃のお湯に酸素系漂白剤を加えて20分~30分つけ置きし、それから普通に洗濯する方法も。
※酸素系と塩素系の漂白剤を混ぜると危険です。絶対におこなわないでください!
解説してくれたのは
愛知学院大学の河村好章教授
教授 河村好章、Kawamura Yoshiaki, Ph.D.
生年月日: 昭和37年(1962)5月10日、神奈川県
現 職: 愛知学院大学 薬学部 医療薬学科 教授 (微生物学講座)
学歴:
昭和57年(1982) 4月 明治薬科大学薬学部薬剤学科入学
昭和61年(1986) 3月 同卒業
昭和61年(1986) 4月 明治薬科大学大学院薬学研究科修士課程入学
昭和63年(1988) 3月 同修了
職歴:
昭和63年(1988) 4月 テルモ株式会社入社(技術開発本部/研究員)
平成 5年 (1993)12月 同退社
平成 6年 (1994) 5月 岐阜大学医学部・助手(微生物学講座)
平成11年(1999) 2月 岐阜大学・併任講師(医学部附属病院)
平成13年(2001) 6月 岐阜大学医学部・講師(微生物学講座)
平成13年(2001) 8月 岐阜大学医学部・助教授(微生物学講座)
平成14年(2002) 4月 岐阜大学大学院医学研究科・助教授
(再生分子統御学講座 病原体制御学分野)
平成18年(2006) 4月 愛知学院大学薬学部・教授(微生物学講座)・現在に至る
(非常勤講師等)
平成11年(1999) 4月 岐阜大学医療技術短期大学部・非常勤講師(~平成18年3月)
平成11年(1999) 4月 愛知学院大学歯学部・非常勤講師(~平成18年3月)
平成16年(2004) 4月 岐阜県立下呂看護学校・非常勤講師(~平成18年3月)
平成18年(2006) 7月 岐阜大学大学院医学研究科・非常勤講師
研究歴:
平成 3年(1991) 10月 岐阜大学医学部微生物学講座研究生(平成6年(1994)4月まで)
平成 9年(1997) 12月 文部省在外研究員としてロンドン大学に留学
(Prof. J. M. Hardie. St. Bathowmews and the Royal London
School of Medicine and Dentistry, QMW college, London Univ.)
免許・資格:
昭和61年(1986) 6月12日 薬剤師免許(第230558号、第66回薬剤師国家試験合格)
平成18年(2006) 1月 1日 ICD(インフェクションコントロールドクター)取得
学位:
昭和63年(1988) 3月 薬学修士号取得(明治薬科大学)
平成 8年 (1996) 7月 博士(医学)学位取得(岐阜大学)
(大学HPより)
愛知学院大学(あいちがくいんだいがく、英語: Aichi Gakuin University、公用語表記: 愛知学院大学)は、愛知県日進市岩崎町阿良池12に本部を置く日本の私立大学である。1953年に設置された。大学の略称は愛院大[1]・AGU・また、学生間ではアイガクが使われる [2]。
大学全体
1876年(明治9年)5月、曹洞宗により曹洞宗専門支校として創立された。そのため、同じ曹洞宗が創設した鶴見大学や駒澤大学、東北福祉大学とは姉妹校である。
曹洞宗の学問所としての「寺院」から学園ではなく「学院」と名乗った。愛知県内では「学院」と言うと当校のことを指すことも多かったが、略さずに「愛知学院」と呼ぶことが多くなっている。
キャンパスは、愛知県日進市と名古屋市千種区(薬学部・歯学部)、北区(商学部・経営学部・経済学部・法学部)、中区(サテライト)にある。
9学部16学科、短期大学部1学科、大学院8研究科を有し、総数約12,000名の学生が学ぶ総合大学である。
体育会は広大なキャンパスを活用して活動しており、特に硬式野球は愛知大学野球連盟1部リーグにおいて春秋通算45回の優勝を飾っている。大学ランキング2017年版 (AERAムック)採用ランキングによると、愛知学院大学は自衛官4位(警察官14位、消防士34位)である。
校訓
行学一体・報恩感謝
行学一体とは、人間形成と知識を磨くことは一体であり、単に知的な理解だけに満足しないで、進んで身心を傾けて真に身についた学問を体得して人間的に立派になることをめざす修学態度のことである。 報恩感謝とは、わたしたちは親の恩、師の恩、友の恩をはじめ、天地自然の多くの恵みや地上の生きものすべてから恩恵を受け生かされており、このことを自覚し、限りない恩に報いるべく社会のために尽くさなければならないということである。 これら禅教育を基とした社会人の養成を使命としている。
(Wikipediaより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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