今回は、2020年8月15日金 チコちゃんに叱られる!「▽雨のにおいは?▽扇風機の変な声▽お箸の秘密」の番組内容を紹介。
なんでお箸を使うの?
確かに、東アジアでは、お箸をつかいますよね。
でも、なぜスプーンやフォークでなく、お箸?
なんでお箸を使うの?
本日の1つめ目の話題。
本日のゲストは、YOUさんと、Sexy Zoneの菊池風磨さん。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、食事のマナーがわかっているステキな大人ってだーれ?」
YOUさんの自己アピールをスルーして、岡村さんは菊池さんを指名。
食事を何を使って食べるかの話題。
チコちゃん「なんでお箸を使うの?」
菊池さん「他人に食べさせるため。」
正解にいたらず、叱られちゃいました。
YOUさんにも聞いてみると、口元に正解マークが!
チコちゃん「おっとぉ~、つまんねーオバサンだなー。」
YOUさん「チコってしまった!」
正解を言われてちょっと悔しいチコちゃんから漢字の問題。
出題は「うちわ」。
全員不正解。
みんな、叱られちゃいました。
正解は、「団扇」。
チコちゃんの答えは、「熱いものを熱いうちに食べたかったから。」
熱いものを熱いうちに食べたかったから
解説してくれたのは、6回目の登場、国立歴史民俗博物館の新谷尚紀教授。
もともと人類にとっては手で食べる手食(てしょく)が主流。
現在でも世界的に見てみると手食の食事方法が最も多い。
手で食べているのはアフリカ、中近東、東南アジアなどの地域で全人口のおよそ40%。
ナイフ・フォーク・スプーンで食べているのがヨーロッパ、南北アメリカなどでおよそ30%。
箸で食べる箸食は日本、中国、韓国、ベトナムなどでおよそ30%。
最初に箸を使って食べるようになったのは?
古代中国というのが定説。
中国・河南省の遺跡に3000年以上前の青銅製の箸が。
これが、これまでに発見された最古の箸。
実は食事用の道具としては、箸よりも先にスプーン・さじがありました。
古代中国の主食はあわ、ひえ、米などの穀類中心。
これらを食べるにはスプーンが適していました。
そして、おかずを食べる際には手食。
ところが、手では食べにくいおかずが登場。
それが中国語で「ガェン」日本語で「羹(あつもの)」
羹(あつもの)とは肉や魚、野菜などを鍋で煮込んだ鍋料理。
この熱い料理を食べる為に箸が生まれました。
手食から箸を使うまでにどんな葛藤が?
古い時代の中国で食べられていた「砂鍋全家福(サーコーゼンチャーフー)」。
いろんな方法で食べてみます。
砂鍋全家福はおめでたい時に食べられていたという豪華な料理。
肉、魚介、野菜など10種類以上も入った具だくさんの鍋料理。
まずは食の原点である手食。
しかし、熱すぎてダメ。
続いて箸よりも歴史が古いスプーン。
実際に食べてみるとお肉だけ食べたい時などに一緒に野菜も。
選り分けられないという問題が。
また、口元に持って行ってもスープもあるので、結局冷まして食べる必要が。
さらにおかずの形によっては上手くスプーンに乗らない。
スプーン2本だとすくいにくいものをすくえるという利点が。
しかし、結局食べる時は1本のスプーンしか必要ではないので使いづらい。
そこで、手食の指先の動きを再現する必要が。
解決してくれたのが2本の棒。
箸であれば「ピンポイントでつかむ」という動きが実現。
つかんだ後は食べる前に冷まして、ちょっとずつ食べるという動きも簡単。
お箸の伝来
この古代中国で生まれた箸が日本にやって来たのは、7世紀初頭の遣隋使が始まり(諸説あり)
当時書かれた「隋書 倭国伝」によると日本人は手で食事をすると記載が。
聖徳太子(厩戸皇子)は隋に憧れを持っていた人物。
隋から来た使者をもてなす際に恥ずかしくないように箸を取り入れたのが日本の箸食の始まり。
当初(飛鳥時代~奈良時代)、箸は主に宮中で位の高い人が使用。
平安時代になると街に箸売りが登場。
誰もが使う一般的な道具に。
ちなみに手食の文化圏の人から箸食を見ると神様から頂いたものを道具を使って食べる方が失礼。
手の感触を使って味わわないのはもったいないと見られる事も。
一方で箸は食べ物をつまんだり、切ったり、ほぐしたりも可能。
食事をする上では欠かせない道具として日本では定着したとのこと。
結論
というわけで、
「なんでお箸を使うの?」は、
「熱いものを熱いうちに食べたかったから」
でした。
解説してくれたのは
民俗学の専門家、新谷尚紀教授
新谷 尚紀(しんたに たかのり、1948年11月18日 – )は、日本の民俗学者。
國學院大学教授、国立歴史民俗博物館・総合研究大学院大学名誉教授。
経歴
広島県生まれ。
1971年早稲田大学第一文学部史学科卒業、1977年同大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得。
1998年「死・葬送・墓制をめぐる民俗学的研究」で慶應義塾大学社会学博士。
山村女子短期大学助教授、国立歴史民俗博物館助教授、教授、総合研究大学院大学教授、2010年定年退官、名誉教授、國學院大学文学部教授。
(Wikipediaより)
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