今回は、2018年5月11日放送、「チコちゃんに叱られる!」の5回目の放送の3つ目のネタ。
「なんでダメな医者をヤブ医者っていうの?」だよ。
なんでダメな医者をヤブ医者っていうの?
ヤブ医者ってどんな医者?
腕の悪い医者のことを、「ヤブ医者って」言うよね!
でも、なんでなんだろう!
考えたこともなかったよ!
なんでダメな医者をヤブ医者っていうんだろう?
ヤブ蚊とか刺されたら痛いしかゆいし、ヤブって、ろくでもないイメージだよね。
街のみんなにきいてみよう!
街頭で「ヤブ医者はなんでヤブ医者っていうの?」って、聞いても、みんな知らないみたい。
ヤブ医者の語源も知らないのに、「あの医者は、ヤブ医者だとか!」ごたくを並べている人がなんと多いことか、だね!
チコちゃんの答えは、なんと「ヤブ医者とは、名医のことだった!」だったんだ!
ヤブ医者は、名医のことだった!
専門家の解説だよ!
なんと、ヤブ医者の「ヤブ」というのは、養父市(やぶし)の「養父」に由来している!
昔、養父市には、名医がいて、それから名医のことをヤブ医者と呼ばれたとのこと!
養父市は、兵庫県の真ん中よりもまだ北のほうにあるところだよ!
江戸時代の書物「風俗文選(ふうぞくもんぜん)1706年」によると、
「世に言うヤブ医者というのは、本来名医のことであって、下手な医者のことではない。とある名医が丹波の養父という所にひっそりと住み、死者を生き返らせるような治療を行うことも少なくなかった。」
と記されているんだって!
この当時から、ヤブ医者って言葉は、間違って使われていたんだね!
養父市(やぶし)は、兵庫県の北部に位置する市である。但馬県民局管轄区域。中山間地農業の改革拠点として国家戦略特区に指定されている。人口 26500人
歴史
2004年
4月1日、養父郡八鹿町、養父町、大屋町、関宮町の4町が合併して養父市が発足。発足後の市役所は旧八鹿町役場に設置された。
2014年
3月28日、国家戦略特区に指定され、中山間地農業の改革拠点と位置づけられた。
6月25日、「やぶ医者大賞」を創設。(Wikipediaより)
兵庫県養父市のホームページは、
http://www.city.yabu.hyogo.jp/
でも、なんでこんな丹波の田舎の養父市のお医者さんが有名になったんだろう?
ヤブ医者が名医といわれる由来は?
鍵を握る人物の名前は、「長島的庵」ていうお医者さん!
ストーリーテラーの森本レオさんがわかりやすく解説してくれたよ!
丹波の国(兵庫県養父市)に長島得元というとっても優秀なお医者さん(町医者)がおりました。
その祖父得元が、瑞徳と祐伯という2人の息子を連れてはるばる養父から江戸へ上京しました。
得元は、時の大老酒井忠清に認められ、大名を診察する医者として活躍しました。
その息子(瑞徳)も医者として頭角を現し、なんと長島家は隋得の代で旗本となりました。
瑞徳にも2人の息子がおり、兄(長島丈庵)は、江戸で跡取りとして瑞徳の後(長島家)を継ぎました。
弟の「的庵」は養父に戻り、名医といわれていた湯浅家の養子となって町医者として活躍していた。
ところが、1684年、兄の丈庵が病に倒れ、的庵が江戸に呼び戻されました。
的庵(38歳)は医師として優れており、時の将軍徳川綱吉の信頼を獲得、54歳で当時の医者のトップ、奥医師にまで昇り詰めた。
この評判が全国に広まり「養父の医者は名医である」というブランドが確立した。
なるほど、それで、養父医者が名医の代名詞になったんだね!
なぜ、名医のことだったヤブ医者が、腕の悪い医者になった?
「養父医者は名医」という評判が立つと、大した腕もないのに自分は「養父医者」と名乗る医者が続出したんだ!
養父医者という、ニセヤブ医者だね!
それで、あっという間に「養父医者」ってブランドは、地に落ちちゃったんだ。
的庵のせっかくの功績が、心無い医者により、不名誉な言葉になってしまったんだね。
このことは、風俗文選にも記載されているよ!
まとめると、
『腕の悪い医者をヤブ医者というのは、名医の代名詞「養父医者」を名乗る悪い医者が増えたから』だったんだね。
最初と全く違った意味で伝わってしまったなんて、的庵さんもかわいそうだね。
でも、いいお医者さんに会った時に、「りっぱなヤブ医者ですね!」と声をかけたら怒られそうだね!
下記の養父市教育委員会社会教育課の資料がよくまとまっていて読みやすいよ。
参考にしてね。
名医と呼ばれた養父の「やぶ医者」
兵庫県養父市では、日本全国のへき地や山奥など、地域医療に貢献した医師をたたえる「やぶ医者大賞」を創設しています。
これまで、4回表彰されているよ。
選ばれた人は、名誉なことなんでしょうけど、気持ちは微妙ですね。
「やぶ医者大賞」の賞状を、クリニックに飾っていたら、患者さんはびっくりだね!
養父市市長の広瀬栄さんは、ナイティナインの岡村さんの大ファンらしい!
取材スタッフにサインをねだったんだって。
番組から後ほどサインが送られるんだって。
岡村さんは、優しいね!
今回解説してくれたのは、
兵庫県養父市教育委員会次長養父市の歴史を研究している谷本進さん
とっても優しそうなおじちゃんでした!
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
別の記事もよろしくね!
その他、第5回、2018年5月11日放送の内容は下記を見てね!