今回は、2018年6月22日放送、第11回「チコちゃんに叱られる！」の3つ目のお話。
「なぜすっぱいとこの顔(口をすぼめる顔)になる?」だよ！
たしかに、すっぱいと口をすぼめちゃうね。
苦いとか甘いとかとは、全然ちがう表情だね。
なんでだろう？
なぜ酸っぱいと口をすぼめる顔になる？
チコちゃん、「味の違いが分かるかっこいい大人ってだーれ？」ということで、岡村さんが回答者。
チコちゃんがお取り寄せした梅干しがスタジオに登場。
昔ながらのすっぱい梅干し。
岡村さんもゲストの皆様も、梅干しでしかめっ面。
チコちゃんからの質問は、「なんで、すっぱいと、この顔（口をすぼめたしかめっ面）になるの？
答えられずに叱られちゃいました。
すっぱいものは毒？
チコちゃんの答えは、すっぱいものは、毒だと思っているから。
解説してくれたのは、味覚の研究をしている日本女子大学宮本武典教授。
以下、専門家の解説。
元来、人間には「酸っぱいもの＝毒のようなもの」という感覚があるんだって。
酸っぱい代表的なものは、腐った食べ物。
酸味を感じるのは、このように腐ったものを食べないようにするため。
この本能は、赤ちゃんの時から持っている感覚。
赤ちゃんはエネルギー源になる甘味やうま味に対しては好意的なんですが、このように酸っぱいものには拒否する態度を示すんだね
子どもが甘いもの好きなのは、こんな理由からだったんだ！
酸っぱいと感じた時の生体反応
酸っぱいものを食べたとき、反射的に口をすぼめるような顔になるのは、口の周りの筋肉を収縮させ、唾液の分泌を促進しているとのこと。
口の中には唾液を出す唾液腺が器官がたくさんあるんだね。
顎の下(顎と喉の境目あたり)を指で押さえると、唾液腺が刺激されて唾液が多く分泌されるとのこと。
多い人だと、唾液量は、一日あたり、1.5Lも分泌するんだって！
唾液の役割
唾液はは、
・口の中を潤して滑りを良くすること、毒になるようなものを口にした時にとっさに吐き出せるようになっている。
・唾液は弱アルカリ性のために酸を中和する効果もあある。
・その他にも、唾液には、抗菌作用もある。
酸っぱいと口をすぼめる顔になるのは、唾液の力を使うために備わった防衛本能とのこと。
なで、本来毒として扱われるような酸っぱいものを好んで食べるのか？
人間は長い歴史の中で食べても安全な酸っぱい食べ物を見つけ出してきたそう。
また、体に良いと言われる酸っぱいものを作り出したりしてきたことで学んできたんですね。
さらに酸っぱいものを食べて唾液がたくさん出ることで、食欲を増し、より美味しくたくさん食べられるという効果もあるんだって。
人間の進化って、すごいね！
ということで、「酸っぱいものを食べたときに、口をすぼめたしかめっ面になるのは、独と思っているから」でした。
解説してくれたのは
味覚の研究をしている日本女子大学の宮本武典教授。
教授
宮本 武典
略歴
1981 北海道大学大学院 理学研究科 博士後期課程 単位修得
三菱化成生命研究所 特別研究員
1983 長崎大学 歯学部 文部教官助手
1985 北海道大学 理学博士修得
2002 長崎大学院 医歯薬学総合研究所 文部科学教官助手
2003 日本女子大学 理学部 物質生物科学科 助教授
2005 日本女子大学 理学部 物質生物科学科 教授(現職）
所属学会
日本生理学会（評議員） 日本味と匂学会（顧問） 日本神経科学学会 米国神経科学協会日本動物学会 日本比較生理生化学会（評議員) うま味研究会（役員)
（研究室HPより）
日本女子大学（にほんじょしだいがく、英語: Japan Women’s University 略称: JWU）は、東京都文京区目白台二丁目8番1号に本部を置く日本の私立大学である。
1948年に設置された。
大学の略称は本女（ぽんじょ）、日女（にちじょ）、古い卒業生および職員は「目白のじょしだい」と呼ぶことが多い。
大学全体
日本で初めての組織的な女子高等教育機関として誕生。女性に教育は有害無益であると考えられていた当時、創設者成瀬仁蔵は著書『女子教育』によって必要性を力説。創立にあたっては、東京専門学校（現・早稲田大学）の創立者大隈重信が創立委員長となり、総理大臣伊藤博文、学習院院長近衞篤麿、文部大臣西園寺公望、財界人渋沢栄一、岩崎弥之助等各界の重鎮の多大な支援を受け、広岡浅子の働きかけで三井財閥から東京・目白の地（現在地）を寄贈され開校。開校時は、家政学部、国文学部、英文学部の三つの学部と、附属高等女学校が設置された。（『わたしの大学』日本女子大学より引用）
（Wikipediaより）
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