今回は、2019年6月7日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
なぜみんな焼き肉が好き?
なんで、焼肉が好きかって?
おいしいからじゃないの?
なぜみんな焼き肉が好き?
本日の1問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、好きなものは好きと言えるステキな大人ってだーれ?」
岡村さんから矢作さんが推薦され、回答者に。
チコちゃん「好きな食べ物はなーに?」
矢作さん「チャーハン。」
チコちゃん「あら。私と一緒。私もだーい好き。それから?」
矢作さん「焼き肉。」
矢作さんは、脂っこいお肉よりも、赤身やハラミなどが好きとのこと。
チコちゃん「なんで、みんな焼き肉が好きなの?」
矢作さん「美味いから好き。」
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
と叱られちゃいました。
ナレーション「食の知識と高級店とのコネで芸能界を生き抜いているこの方に聞いてみました。」
食のウンチク大魔王、アンジャッシュ渡部さん。
同じ質問をしてみます。
渡部さん「なんで焼き肉が好きか? 人間は元々は狩猟民族なので仲間と共に肉を焼くという行為がDNDに刷り込まれている。」
出張用チコちゃんに叱られちゃいました。
渡部さん「違う?食の仕事減ったら私、仕事9割無くなりますよ?」
チコちゃんの答えは、「科学的にも「幸せだな~」と感じるから。」
科学的にも「幸せだな~」と感じるから
解説してくれたのは、浜松医科大学の高田明和名誉教授。
焼き肉を食べて楽しい気分になるのは決して気のせいではない。
実は焼き肉を食べると私たちを幸せにしてくれる3つの物質があります。
その名も「焼き肉戦隊幸せにスルンジャー」。
アラキドン酸
まず最初に、アラキドン酸という脂肪酸。
アラキドン酸は脳を中心に体に必要不可欠な脂肪酸の一つ。
体内では合成する事が出来ないので食べ物として接種する必要がある必須脂肪酸。
このアラキドン酸は果物や野菜には全く含まれていません。
アラキドン酸が私たちを幸せにする仕組み
お肉が口に入ると、舌にあるアラキドン酸の受容体に触れます。
その情報がすぐに脳に伝わって脳の快感中枢を刺激、幸せになるとのこと。
さらにアラキドン酸はある成分に変化します。
それが、アナンダマイド
アマンダマイド
アマンダマイドは、第2の成分。
脳内でアラキドン酸がアナンダマイドという物質に変化する事で、さらに幸せに。
肉を食べて体内に吸収されたアラキドン酸の一部が、脳内のエタノールアミンと結合。
そして、アラキドン酸はアナンダマイドへと変化。
さらにアナンダマイドは快感中枢細胞の表面にあるCB1という物質と結合し、快感中枢を刺激。
この作用によって脳は「幸せだな~」と感じます。
焼き肉を食べると幸せを感じるのは、
1.食べてすぐに感じるというアラキドン酸による刺激
2.アナンダマイドによって食べてから数十分後引き起こされる刺激
そこで、その解答を渡部さんにお話しします。
渡部さん「食べて幸せならそれでよくないですか?」
スタッフ「どんな肉が一番アラキドン酸が含まれていると思いますか?」
渡部さん「牛肉で脂肪が沢山含まれるサーロインなどのお肉。」
高田教授「全く違いますね!」
牛肉はアラキドン酸が比較的少な目で、一番多く含まれるのが鶏肉の特に胸肉。
肉はたんぱく質などの細胞と脂肪で出来ています。
アラキドン酸は赤身部分の細胞の外側の膜に存在しているので脂肪の中にはほぼ含まれていない。
100gの肉中のアラキドン酸の含有量は、、
鶏の胸肉に67mg
牛サーロインでは25mg、
豚の赤身では46mg、
マグロの赤身では16mg。
なんと、鶏(胸肉)は、牛(サーロイン)の約2.5倍
では、肉の脂肪は邪魔者なのか?
脂肪には旨味を与える働きがあります。
若者はうま味成分豊富な脂肪を好むので牛肉派が多く、中高年になると脂肪が苦手になるので幸せ成分が多い鶏肉派になる傾向。
焼き肉を美味しく味わうための科学的なアプローチ
再度、渡部さんに質問。
スタッフ「焼肉をおいしく味わうためにはどうしたらいいですか?」
渡部さん「肉を多く味わうためにライスなどのサイドメニュー無しでひたすら肉を食べる。」
高田教授「まるで分かってませんね!」
ご飯のようなブドウ糖を含んだものを、同時に食べるのがよい。
お肉の中のアミノ酸の一種で安心物質と呼ばれるトリプトファン。
このトリプトファンが、第3の物質。
トリプトファンは、ブドウ糖が十分にある時のみ脳に入ってセロトニンに変化。
このセロトニンはうつ病改善にもつながる物質。
気分を明るくする効果があります。
肉ばっかり食べてもブドウ糖が体内に無いとトリプトファンがセロトニンに変化できません。
鶏肉+ご飯の食べ合わせが、脳内にトリプトファンが入って、セロトニンに変化するので最強。
高田教授「そうです。親子丼。そもそも親子丼がなぜ存在するか?あれは元気になるから存在するわけですよね。」
(必然的に生まれた来た親子丼説「高田先生の見解です」というテロップ。)
渡部さん「よその番組で自分の知識として喋らせてもらいます。」
ちょうど、伝票(会計24860円)を持った店員さん登場。
スタッフは、その場を立ち去ろうとします。
渡部さん「ちょっと、こういう時って何となくほら、、、ね。 おごってもらえると思って結構頼んだよ?こっち。」
チコちゃん「言っちゃった。」
結論
というわけで、
「なぜみんな焼き肉が好き?」は、
「科学的にも「幸せだな~」と感じるから」(でも親子丼が最強!)
でした。
解説してくれたのは
浜松医科大学の高田明和名誉教授。
高田 明和 (たかだ あきかず、 1935年12月12日- )は、日本の脳科学者、評論家、浜松医科大学名誉教授。
静岡県清水市(現・静岡市清水区)生まれ。1961年慶應義塾大学医学部卒業、同大学院生理学修了。1966年医学博士。米国ロズエル・パーク記念研究所、ニューヨーク州立大学助教授、浜松医科大学教授、2001年名誉教授[1]。専門は血液学、生理学、大脳生理学。日本生理学会、日本血液学会、日本臨床血液学会評議員。NPO法人「食と健康プロジェクト」理事長[2]。
妻;高田由美子は日本の生理学者、高田明和と慶応大学医学部で同級生、浜松医科大学教授、2002年浜松医科大学名誉教授「1937年2月17日ー2013年5月25日」
夫婦ともに、作家で慶応義塾大学教授であった林髞(木々高太郎)の弟子。
(Wikipediaより)
浜松医科大学(はままついかだいがく、英語: Hamamatsu University School of Medicine)は、静岡県浜松市東区半田山1-20-1に本部を置く日本の国立大学である。1974年に設置された。大学の略称は浜医大、浜医、浜松医大。
(Wikipediaより)
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