今回は、2019年8月30日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
探し物をしているときに独り言を言うのはなぜ?
確かに、探し物をしているときに、独り言を言ってますね。
なぜなんだろう?
探し物をしているときに独り言を言うのはなぜ?
本日の4問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番探し物を見つけるのが得意そうなステキな大人ってだーれ?」
岡村さんの指名で、山崎さんが回答者に。
チコちゃん「ケータイを失くしてしまった時を再現してみて。」
山崎さんは、「ケータイ、ケータイ」と言いながら探します。
チコちゃん「なんで探し物をしているとき独り言を言うの?」
山崎さん「探し物をしてポケットをパンパンと手でたたくと自動的に独り言が出るという回路が人間の体には備わっている。」
正解に至らず、叱られちゃいました。
チコちゃんは、木村さんにも質問。
木村さん「体中の全細胞を脳に送ってる。」
山崎さん「そしたら脳だけになりませんか?細胞を送ってしまったら。」
街角インタビューでも正解なし。
つぶやきシローさんに聞いてみても、正解でなくて出張用チコちゃんに叱られちゃいました。
つぶやきシロー「チコちゃん、ごめんなさい。でもそうやって生きて来たから。ボーっと生きてきたから。」
チコちゃんの答えは、「子どもに戻っちゃうから。」
子どもに戻っちゃうから
独り言は退行現象の一種で脳の働きが子どもの頃に戻ってしまうという原理。
子どもは脳が未発達。
だから、物事を考える時に手を動かしたり、声を出したりしないと考えられない。
不安状態や焦ってしまうと脳が子どもの頃に戻ってしまい、そのせいで独り言が出てしまう。
この退行現象は記憶を呼び戻すには良い効果。
不安によって退行現象が起こり、その結果脳内だけでは考えがまとまらない。
そして、独り言によって脳が活性化し、探し物が見つかりやすくなるとのこと。
実際に実験
7万点以上の品数が揃う大きなホームセンター。
「タワシ、タワシ」と独り言を言いながら探してもらい、そのタイムを計測。
挑戦するのは30代男性、40代男性(つぶやきシローさん)、50代男性の3人。
3人には実験の目的を知らせないで参加。
さらに公正を期すために一人ずつ計測。
結果、
30代男性 1分41秒
40代男性 (つぶやきシローさん) 1分51秒
50代男性 11分13秒
続いては独り言を言わずに黙って「しゃもじ」を探してもらってタイムを計測。
結果
30代男性 4分10秒
40代男性 (つぶやきシローさん) 2分17秒
50代男性 57秒
50代男性の結果を見て、
先生「タワシを探している間にしゃもじの場所もある程度把握してしまったのではないか。」
結論
というわけで、
「探し物をしているときに独り言を言うのはなぜ?」は、
「子どもに戻っちゃうから」
でした。
解説してくれたのは
日本ビジネス心理学会副会長の匠英一さん。
匠英一先生
■氏名:匠 英一(たくみ えいいち)
■役職:副会長
■所属:デジタルハリウッド大学 デジタルコミュニケーション学部:教授
■略歴:
専門は認知科学(心理)を軸にした営業・購買心理、創造性育成、商品企画・サービス開発、ナレッジマネジメント、CRM(顧客管理法)など心理系とIT系の2つの顔を持つ。
90年東大大学院教育学研究科を経て筑波大学大学院経営・政策科学研究科で認知科学を学ぶ。
現在、顧客志向の心理マーケティングや認知行動療法をテーマとして、組織活性化や商品企画・開発手法を展開。現在、大学と兼務で多数の大手メーカーやサービス系企業のコンサルティングを精力的に行い、人材育成事業などに従事。これまで早稲田大学客員研究員、(財)中央職業能力開発協会OA中央試験委員、見える化経営協会LLP会長、(社)CRM協議会理事など歴任し、他にもeマーケティング協会専務など公的な資格団体や業界団体など14件創設。
主な著作には、「顧客見える化」「心理マーケティング」「CRM入門」「カスタマー・マーケティングメソッド」「使える心理テクニック」「図解でわかる心理学」多数有り。
(日本ビジネス心理学会HPより)
日本ビジネス心理学会
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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