今回は、2020年1月3日金曜日放送、チコちゃんに叱られる!▽麒麟(きりん)がくる!コラボSPお年玉・たこあげほかのお話。
中国地方の「中国」ってなに?
確かに、なんの不思議もなく中国地方っていいますよね。
どこから来たんだろう?
中国地方の「中国」ってなに?
本日の10問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番1月19日から放送の「麒麟がくる」で頑張ってほしいステキな大人ってだーれ?」
ここでは、主演の長谷川博己さんが回答者に。
チコちゃん「大河ドラマの後編部分ではきっと「中国大返し(おおがえし)」という出来事が放送されるでしょ。」
(中国大返し:秀吉が毛利家を攻めている際、織田信長が亡くなったと聞き、中国地方から2万の大軍ごと、たった数日で京都まで戻った)
チコちゃん「中国地方の「中国」ってなに?」
長谷川さん「中国から何かが伝わって来た。」
正解に至らず、叱られちゃいました。
いつもの巣鴨地蔵通商店街で聞いてみても正解なし。
チコちゃんの答えは、「中間の国という意味」
中間の国という意味
この中国地方という呼び方が生まれたのは今から1000年以上前の奈良時代。
当時は五畿七道という地域の呼び方が既に存在。
この五畿七道とは別に、都からの距離によっても地域の呼び方が。
畿内から近い国を近国(きんごく)、
今でいう岡山県岡山市辺りまでを近国。
遠くを遠国(おんごく)(青)、そしてその中間の距離にある国を中国(ちゅうごく)(赤)。
遠国は島根や広島の一部、山口、高知、愛媛から九州全域。
そして現在、中国は鳥取、島根、岡山、広島のそれぞれ一部分と、香川、徳島県辺りを指す言葉。
今で言う中国地方とは範囲がちがう?
現在の中国地方が鳥取、島根、岡山、広島、山口という5県。
当時は、畿内と太宰部(博多)は商業の中心。
大宰府は、東アジアとの窓口で、商業が栄えていました。
交通の要衝のこの2つのエリアを人々は頻繁に行き交っていました。
この2つの間の通り道を総称して「中国路(ちゅうごくじ)」と呼称。
その後は中国という言葉のみが残り、今の5県がある一帯を中国と呼ぶように変化したとのこと。
実は東側についても近国、中国、遠国という表現が
現在の福井、岐阜の一部や石川、富山、長野、山梨、静岡といった県も昔は中国と呼称。
これらの畿内から東側にあった地域を中国と言わなくなっている理由については「分からない」とのこと。
結論
というわけで、
「中国地方の「中国」ってなに?」は、
「中間の国という意味」
でした。
解説してくれたのは
国際日本文化研究センターの井上章一教授
井上 章一(いのうえ しょういち、1955年1月13日 – )は、日本の建築史家、風俗史研究者、国際日本文化研究センター教授。
来歴
京都市出身。洛星高校、京都大学工学部建築学科卒業、同大学院修士課程修了。
京都大学人文科学研究所助手の後、国際日本文化研究センター助教授を経て、同教授。2013年から2016年まで副所長。2019年11月27日、国際日本文化研究センター所長に選出された。小松和彦所長の任期満了に伴う。任期は2020年4月1日から4年[1]。
1986年『つくられた桂離宮神話』でサントリー学芸賞、99年『南蛮幻想』で芸術選奨文部大臣賞、2016年『京都ぎらい』で新書大賞2016を受賞。社団法人現代風俗研究会の中心的存在である[要出典]。
学歴
1978年 京都大学工学部建築学科卒業
1980年 京都大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了
職歴
1980年4月 京都大学人文科学研究所助手
1987年5月 国際日本文化研究センター助教授
2002年10月 国際日本文化研究センター教授
2013-16年 同副所長
(Wikipediaより)
所長のごあいさつ
国際日本文化研究センター(日文研)は、日本の文化・歴史を国際的な連携・協力の下で研究するとともに、世界の日本研究者を支援するという大切な使命をもった、国の交付金によって運営されている大学共同利用機関です。この使命を推し進めるために、国内のみならず国外からの研究者も参加する共同研究を組織し、毎年海外でも各種の国際研究集会を開催しています。また、海外から人文・社会科学の諸分野の研究者を数多く招いて、最新の研究成果や情報に基づく研究協力あるいは海外の研究情報収集なども行っています。
海外の日本研究は、日本との政治的あるいは経済的な関係を反映して、成熟期を迎えた国や地域、成長途上にある国や地域、緒についたばかりの国や地域などさまざまな段階にあります。日文研は、そのような事情を汲み取りつつ、それに見合った形での学術交流・研究支援を行うことで、より正確で奥行きのある日本理解が進むように努力するとともに、研究者のネットワークづくりを進め、今日では他の追随を許さない国内外の日本研究者の重要な研究拠点となっています。
最近の日本研究は、グローバル化する世界の下で、地域を日本だけに限定してその文化の構造や特質を論じるだけでは十分ではありません。「世界の中での日本」、「アジアの中での日本」といった、より広い観点からの比較や文化の相互交流あるいは歴史的変容などの研究が強く求められるようになってきております。日文研は、こうした新しい状況に対応するために、従来の学問分野の垣根を越えた問題意識を大切にし、国際的・学際的・総合的な視野の下で研究することを推奨し、ユニークな課題や研究領域の開拓に努めており、これまでも大きな成果を挙げています。近年力を入れているのは、海外から熱いまなざしを受けながらも研究としてはまだ未成熟な大衆文化の研究で、その研究から「新しい日本のイメージ」を探りだそうと試みております。
また、日文研は、国内外の研究者たちの研究拠点としてだけではなく、海外の日本文化紹介書や研究書を中心に日本研究に必要な貴重な資料を収集・保存する機関としての役目も果たしており、その蔵書は高い評価を得るとともに、データベースを通じて国内外の研究者や大学院生に大いに活用されています。さらに日文研の国際的で多彩な活動の一端は、公開講演会や一般公開、出版物、ホームページなどを通じて広く理解いただけるように努めています。
日文研は、 2017 年 5 月に創立 30 周年の節目を迎えました。これを機に、これまでの日文研の活動を振り返るとともに、情報技術革命によって急速に変貌する世界の状況にふさわしい研究所として機能できるよう自己改革を進め、これまで以上に先端的で独創的な研究を生み出していきたいと考えております。これからも、皆様の温かい支援を賜ることを心より願っています。
2019年6月
所長 小松 和彦
(HPより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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