今回は、2019年2月22日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
ろくでなしのろくとは?
ろくでなしって、確かによく使う言葉ですね。
でも、どこからきたことばなんだろう?
ろくでなしのろくとは?
本日の3問目は、視聴者からの質問。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で、昔やんちゃしてた今はステキな大人ってだーれ?」
だれも、やんちゃしていないようで、シーンとしちゃいました。
そこで、それならと岡村さんが立候補して回答者に。
雛形さん「やんちゃしてました?」
岡村さん「全然してない。」
チコちゃん「この世界では割と風雲児というか。」
チコちゃん「自分でろくでなしって思う?」
岡村さん「僕はもうろくでなしです。」
チコちゃん「ろくでなしの「ろく」って何?」
岡村さん「サイコロの6の目がなかなか出ないから、「6出なし」。」
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られちゃいました。
街頭で、自称ろくでなしという方々にインタビューするも正解なし。
ナレーション「渋谷駅からNHKまで歩く以外にはろくな運動をしていない、、、あっ、それは私か。」
チコちゃんの答えは、「まっ平ら」
チコちゃん(床に寝そべりながら)「床がちべたい。」
まっ平ら
解説してくれたのは、國學院大學の新谷尚紀教授。
一般的にまともじゃない人や道楽者に使うろくでなしという言葉。
ろくという言葉を使うシーンについて、ニワトリ担当ディレクターの生活から。
・ニワトリがいてろくに寝てない。
・ニワトリがいて彼女とろくに話せない。
・ニワトリがいてろくなもんじゃねぇ。など。
ろくでなしの語源
戦国時代にポルトガル人の宣教師がまとめた日葡辞書(日本語からポルトガル語の翻訳辞書)
「ろくな」という項目が。
この辞書によれば「ろくな」の日本語には「平坦な事」という意味が。
使用例として「ろくな道」という記載。
ろく=水平・まっ平
このろくを感じで書くと「陸」
今でも建築業界では、水平・まっ平な事を陸(ろく)と表現。
建築現場で取材
小学校の校舎の屋根のように、まっ平な屋根の事を陸屋根(ろくやね)。
建築物の水平の基準となる墨の線について、陸墨(ろくずみ)。
建築業界では平らなことを陸(ろく)と言うという説明。
つまり、ろくでなしは、平らじゃない。
そこから転じて、普通じゃない・まともじゃないという意味に。
ろくは、「陸」、それとも「碌」
実は、辞書には「陸」という字と「碌」という字が両方記載。
碌の文字を辞書で調べると、「石がごろごろしている。」という意味。
平らという意味とは正反対。
江戸時代中期より前では、「陸」の文字が使用され、江戸中期以降は「碌」に変化。
1684年の書物「浮世草子 好色二代男」には陸の文字。
江戸中以降の書物「狂言茸」には碌という文字。
新谷教授「ろくでなし・ろくでもないという言葉が流行り言葉のように多用されるようになって、ろくでないの言葉の意味に合わせるように石がゴロゴロしている意味の漢字である「碌」が当てられるようになったのでは。」
実際に辞書には、「碌」は当て字という表記があります。
スタッフ「最後に先生はろくでなしですか?」
新谷教授「ビール飲み過ぎ。ろくでもないほど飲みますんで。毎晩、大瓶で4本無いと。」
結論
というわけで、
「ろくでなしのろくとは?」は、
「まっ平ら」
でした。
新谷教授「チコちゃんの周りのろくでなしってどんな人?」
チコちゃん「いやだから、アンタでしょうよ!もうちょっとお体気をつけてください。」
解説してくれたのは
民俗学の専門家、新谷尚紀教授
新谷 尚紀(しんたに たかのり、1948年11月18日 – )は、日本の民俗学者。
國學院大学教授、国立歴史民俗博物館・総合研究大学院大学名誉教授。
経歴
広島県生まれ。
1971年早稲田大学第一文学部史学科卒業、1977年同大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得。
1998年「死・葬送・墓制をめぐる民俗学的研究」で慶應義塾大学社会学博士。
山村女子短期大学助教授、国立歴史民俗博物館助教授、教授、総合研究大学院大学教授、2010年定年退官、名誉教授、國學院大学文学部教授。
(Wikipediaより)
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