今回は、2022年6月3日金 チコちゃんに叱られる!「▽五円玉の謎▽子どもはなぜ走る▽おかきとせんべい 初回放送日: 2022年6月3日」の番組内容を紹介。
なんで子供は走り回るの?
なんで子供は走り回るの?
本日の2つめ目の話題。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、子供のころ活発だったステキな大人ってだーれ?」
岡村さんの指名で、現在も走り回って元気いっぱいのウド鈴木さんが回答者に。
視聴者からの質問を岡村さんが読み上げます。
子どもは公園や笈瀬の中など、どこでも走り回るのはなぜかという疑問。
チコちゃん「なんで子供は走り回るの?」
ウド鈴木さん「パワーを持て余しているので、自分を疲れさせて寝るために走っている。」といった趣旨の回答。
正解に至らず、られちゃいました。
チコちゃんの答えは、「早く育ちたいから。」
早く育ちたいから
解説してくれたのは、名古屋短期大学の山下直樹教授。
子供は大人に比べるとまだまだ感覚が発達していません。
生後すぐの視力は0.02ほどで色の見分けはほぼつかない。
味覚も甘味・うま味・塩味は好みますが、酸味や苦味は食経験が必要。
こうした未成熟な感覚に適切な刺激を与えて、関係している部位を働かせる事で成長して行きます。
それを食に当てはめて考えると
ミルク → 離乳食 → 普通食と切り替わっていく事で食経験を経て色々な味を覚えます。
抱っこや話しかけは、触覚や聴覚を刺激しています。
こうして体の機能や部位を使えば使う程どんどん感覚が育って行くいきます。
子供は成長するに従って与えられる刺激だけでは物足りず、自分から刺激を求めるように。
その一つが走るというアクション。
子供は大体8か月頃からハイハイやつかまり立ち、1歳前後で一人歩きや方向転換、1歳半頃から走るようになると言われています。
こうした動きは主に運動感覚(=筋肉や関節のコントロールや自分の体の大きさや位置を知る働き)と
平衡感覚(=体の傾き、前後左右上下や回転などの動きを感じる働き)を鍛えることに。
この2つの感覚が育つにつれて子供はより複雑な動きが出来るように成長。
そして、より強い刺激を求めてあちこちを走り回るように。
走る動作では両足が地面を離れるので地面を蹴る動作が必要。
歩く時よりも筋肉や骨への刺激が強く、蹴って前に進むので着地時のバランス力も必要。
さらに足の裏から伝わる地面の感覚やスピードと距離の感覚などあらゆる感覚に刺激が加わるので走れば走るほど細かい感覚が育ちます。
ちなみに平衡感覚が未成熟なまま大人になると車酔いしやすい、ジェットコースターが苦手になる傾向があるとのこと。
結論
というわけで、
「なんで子供は走り回るの?」は、
「早く育ちたいから」
でした。
解説してくれたのは
名古屋短期大学の山下直樹教授。
自己紹介
障がいを持つ子どもたちと共に生きる社会を目指して
シュタイナー治療教育家/保育カウンセラー/名古屋短期大学教授
山下直樹
みなさんはじめまして。山下直樹です。今回、縁あって、こうしてホームページに自己紹介を書かせていただきます。
私は、2012年の4月から名古屋短期大学の教員として名古屋に赴任してきましたが、3月までは関東で、幼稚園・小中学校でスクールカウンセラーとして勤務していました。幼児から中学生くらいまでの子どもの発達をみること、子どもや保護者の方との相談・カウンセリング、学校の先生と連携し発達の気になる子どもたちや、障がいを持つ子どもたちとどのように教室で関わり、配慮していけばいいのかを話し合うことを主な仕事としていました。
つまり、様々な障がいを持つ子どもを含めて、障がいの診断はないけれども発達の気になる子どもたち(以下、気になる子ども、と記します)とずっと関わってきました。
共に生きるためのヒント
現代の社会では、異質なものはラベルを付けて排除する方向性がありますから、診断名ばかり取り上げて、騒ぎ立てることにあまり意味はありません。一方で、子どもに生じている困難を理解するためのキーワードとして、自閉症スペクトラム障がいなどの診断名を使うことは、時として必要なこともあります。私たちが「困った子だな」と感じるとき、それは「子ども自身が困っている」のです。そこを理解しつつ、共に生きること。そして互いに少しずつ「迷惑」をかけあいながら、気になる子どもたちとゆるやかに支えあっていくことが、共に生きるためには必要なのでは、と私は考えています。
そうした理解の上で、気になる子どもたちとの出会いの場が必要です。気になる子どもたちは学校の中でも、地域社会でも困っています。彼らは「困った」と言葉で表現はしませんが、様々な場所で不適応を生じさせています。勉強が極端にできない、友達とうまくやっていけない、乱暴な言動を繰り返す。私はそのような子どもたちを目の当たりにすると、子どもたちが「僕たちは困っているから、手助けしてほしい!」という悲鳴のように感じられます。そんな彼らと出会い、場所や時間を共に過ごしながら、一緒に歩んでいくための場を作っていくことが必要であり、それが私たちの使命なのではないかと考えています。
(名古屋YWCA機関紙604号 2012年8月・9月 1面記事を加筆修正)
*山下直樹プロフィール
1971年、名古屋生まれ。東京学芸大学障害児教育学科卒業後、渡欧。スイスにある治療教育施設ゾンネンホーフ附属治療教育者養成ゼミナールにて学び、1998年修了。幼稚園、小中学校の保育カウンセラー、スクールカウンセラーなどを経て、現在、名古屋短期大学保育科教授。常に保育現場を大切にし、今も定期的に各地の保育園にて、保育カウンセリングを行っている。著書に『気になる子どもとシュタイナーの治療教育』『もし、あなたが、その子だったら』(いずれも、ほんの木刊)、『「気になる子」のわらべうた』(クレヨンハウス)などがある。
(HPより)
名古屋短期大学(なごやたんきだいがく、英語: Nagoya College、公用語表記: 名古屋短期大学)は、愛知県豊明市栄町武侍48に本部を置く日本の私立大学である。1955年に設置された。
大学全体
名古屋短期大学は、学校法人桜花学園の運営により愛知県豊明市にある日本の私立短期大学。学科体制は3学科となっている。当初、名古屋市昭和区にあったキャンパスが移転されているものの名称は変更されていない。桜花学園大学・名古屋短期大学付属幼稚園・保育子育て研究所、が併設されている。
教育および研究
名古屋短期大学保育科では併設の附属幼稚園での「附属幼稚園実習」のほか、「幼稚園実習(3週間)」「保育園実習(3週間)」「児童福祉施設実習(10日間)」を行う。また「海外保育実習プログラム」が用意されており、希望者は2週間オーストラリアに滞在して、現地のチャイルドケアセンター(保育園・幼稚園)で保育実習を行うことができる。
英語コミュニケーション学科では在学期間の4分の1程度の期間に相当する「語学留学実習」(4ヶ月間留学プログラム)が用意されており、審査に合格して参加が決定した学生全員に研修先の学費が給付される。また単位認定されるため休学せずに2年間で卒業できる。その他にも、4週間ホームステイのプログラムやアジア各地でのボランティア研修などが科目として履修できる。
学風および特色
名古屋短期大学は、明治36年創立の桜花義会看病婦学校が学園創設の起源で学園創立百年を超え、その伝統から開学以来、現在でも女子のみの教育が行われている。
略称で呼ばれることが多く、通常「めいたん=名短」と言われている。同大学のホームページや大学案内にも「MEITAN」と表記されている。
(Wikipediaより)
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