今回は、2019年7月26日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
なぜ寝ている人に話しかけても起きない?
たしかに、寝ているときも音が聞こえているはず。
反応する音とそうでない音があるのかな?
なぜ寝ている人に話しかけても起きない?
本日の2問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番寝顔がかわいすぎるステキな大人ってだーれ?」
岡村さんは口を開けて寝ているとのこと。
そこで、大東さんが回答者に。
チコちゃん「寝ていて起きる為にどうしている?」
大東さん「目覚ましをかけています。」
チコちゃん「寝ている時に誰かに話しかけられたら起きる?」
大東さん「えっ!?あかんって聞きますけどね。寝てる人に話しかけたら。」
チコちゃん「なんで目覚まし時計だったら起きるのに話しかけられても起きないの?」
大東さん「目覚ましの音という認識があるから。」
チコちゃん「じゃあ一番最初に目覚まし時計かけた時もそうなの?」
大東さん「知らんわ!それはちょっと。。」
大東さん「難しい質問しますね。全然分からへんわ!」
チコちゃん「全然分からへん駿介くん!ボーっと生きてんじゃねーよ!」
本当に寝ている時に話しかけても人は起きないのかを検証
新婚の武田ディレクター。
奥様の武田弥希さんに協力依頼。
寝ている武田Dに話しかけ、その反応をカメラで撮影。
奥様「健康の為に毎朝、半身浴で2時間も新聞を読んでいるのを止めてほしい。」
まったく起きる気配がない武田D。
続いては武田Dにも同じ実験を奥様に。
武田D「一緒に行ったイタリアンのお店で「僕こんな店初めて!」とリアクションをとったものの、実は前にも一緒に行ったことがあるという事に後から気付きました。その時、かなりの不機嫌になっていた理由が後でわかりました。ごめんなさい。」
全く反応なく、奥様は、やっぱり起きません。
ナレーション「どうかこの放送を観てもケンカしないでください。」
チコちゃんの答えは、「脳が安全な音だと判断しているから」
脳が安全な音だと判断しているから
人間は寝ていて意識が無い状態でも、周囲の音は鼓膜を刺激して脳に届いています。
つまり寝ていても音は、聞こえている。
すぐに目を覚ます音と眠り続けられる音か、脳が音の種類を聞き分けているとのこと。
例えば寝付きに近くで道路工事の音などが聞こえてくるとうるさくて眠れません。
しかし、ある一定時間続くと慣れて眠れるようになります。
これは脳が聞きなれた音=安全な音と判断しているから。
幹線道路沿いや線路沿いで暮らす人が、外の音に我関せずと眠れるのも同じ理由。
一方で、物が割れる音などの聞き慣れない音が鳴ると脳が危険だと判断して目を覚まします。
上司の声で起きる?
上司の声を目覚まし時計にすれば飛び起きられるのでは?
裏出先生「もし上司の声で起きなければ、上司を危険と思っておらず、なめている証拠だと思います。起きれば上司を危険だと思っている証拠です。」
新婚武田Dで再検証。
上司に声を吹き込んでもらってその声で起きるかどうか。
上司「武田。いつまで経っても成長しねえな。」
聞いても武田Dは、目を覚まさず。
裏出先生「これは上司を危険と思わずに、なめているのかもしれませんね。」
寝ている間にも音を安全か危険かで区別している理由
大自然の中で生きて来たという人間の進化。
動物にとって、「寝る」=「死と隣り合わせ」。
天敵や危険が迫っているのに気づかずにぐっすりと寝れません。
音は命を守る重要な情報。
そこで寝ていても脳に音は届くように出来ています。
しかし、どんな音にも逐一反応していたらいつまで経っても眠れません。
安全そうなら眠り続け、危険そうなら起きると区別するように脳が進化。
さらに寝る前の感情によって同じ音でも脳の認識は変わるそう。
例えば翌日の仕事などで気が乗らない状態。
目覚まし時計が鳴ってもその音に気付きにくく、無意識のうちに止めてしまうことも。
逆にゴルフの予定などで楽しみにしている事があれば、目覚まし時計の音でもすみやかに起きれます。
この感情によって同じ音でも認識の仕方に差が。
しかし、この現象については科学的にはよく分かっていないそう。
結論
というわけで、
「なぜ寝ている人に話しかけても起きない?」は、
「脳が安全な音だと判断しているから」
でした。
解説してくれたのは
東京大学アイソトープ総合センターの裏出良博先生
裏出良博先生
日本の睡眠科学の世界的な研究者。睡眠に関する研究を30年以上続けコーヒーが眠気を覚ます仕組みなどを解明した。[1][2]
略歴
1976年大阪府立大学農学部農芸化学科卒業。[3]1978年大阪府立大学大学院農学研究科修士課程修了。82年京都大学大学院医学研究科博士課程、単位取得後退学。83年京都大学医学博士取得、JST-ERATO 早石生物情報伝達プロジェクト研究員。87-93年米国ロッシュ分子生物学研究所、日本チバガイギー国際科学研究所で勤務の後。93年大阪バイオサイエンス研究所分子行動生物学部門・研究副部長。98年同研究部長。2013-18年国立大学法人筑波大学・国際統合睡眠医科学研究機構 教授。2018年より東京大学医学部付属病院 眼科 特任研究員、北里大学薬学部 客員教授。[4][5]
エピソード
大阪府立大学大学院で食糧難の時代に食べることになるかもしれないとミドリムシの栄養価などを分析していたが、研究費が少なく、廃品の機械を拾ってきたり、実験器具を自分で作ったりしていた。研究に没頭できる環境がうらやましかった裏出は紹介状もなく『文部省の科学研究費を一番多くもらっている研究室を調べて来た。大学院の試験を受けさせてほしい』と全く畑違いの京都大学医学部の早石修教授の元を訪れた。京大博士課程を終えた後、米国の研究所に移り、帰国後、製薬会社にいた裏出を京大を退官して大阪バイオサイエンス研究所長になっていた早石修が1993年睡眠研究を本格化させるため、大阪バイオサイエンス研究所に呼び寄せた。裏出は自身をラクダに例え、「サラブレッドのように速く走れないけど、何も見えない砂漠の砂嵐の中を進むのに向いているんや」と述べている。睡眠誘発作用物質PGD2(プロスタグランジンD2)を合成する酵素を精製しその酵素が脳内ではなく、脳を薄く覆うくも膜にあることを明らかにした。 [6][7]また内因性睡眠物質および炎症物質として機能するPG(プロスタグランジン)D2の生理機能をその合成酵素の構造解析や遺伝子操作マウスの機能解析に基づき追跡した。それを基に睡眠覚醒調節の情報伝達系を明らかにしアフリカ睡眠病やリーシュマニア症、シャーガス病などの病原寄生虫が哺乳類とは異なる代謝系でPG類を産生することや造血器型PGD合成酵素の阻害剤が治療法のないデュシェンヌ型筋ジストロフィーの進行抑制薬となり得ることを示した。[8]その後、大阪バイオサイエンス研究所分子行動生物学部門は大阪市の財政悪化に伴い補助金が削減され研究が継続できなくなり、部ごと筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構に移籍した。[9]
(Wikipediaより)
東京大学(とうきょうだいがく、英語: The University of Tokyo)は、日本東京都文京区本郷七丁目3番1号に本部を置く日本の国立大学である。1877年に設置された。大学の略称は東大(とうだい)。
東京大学全体
東京大学は欧米諸国の諸制度に倣った、日本国内で初の近代的な大学として設立された。
憲章
東京大学本郷キャンパスの銀杏並木
東京大学には、特に創立時に明文化された建学の精神はない。しかし、国立大学法人化に伴い、現在は「東京大学憲章」が定められている。東京大学憲章は、「大学」としての使命を公に明らかにすることと、目指すべき道を明らかにすることを目的として学内有識者会議によって制定されたものである。学部教育の基礎としてリベラル・アーツ教育(教養教育)を重視することを謳っている。
教育および研究
東京大学本郷キャンパス正門
総合研究博物館小石川分館
(旧東京医学校本館)
教育研究とキャンパス
東京大学は、主な3つのキャンパスごとに教育内容・研究内容を異にする。教育内容の面では、主に教養課程を実施する駒場キャンパス、専門教育を行う本郷キャンパス、主に大学院課程の教育を行う柏キャンパスに分けられる。また研究内容の面では、伝統的な学問領域の研究を行う本郷キャンパス、学際的な研究を行う駒場キャンパス、新しい学問領域の研究を行う柏キャンパスに分けられる。こうしたキャンパス分立体制は、学部ごとにキャンパスを分けることの多い他の大学と比べると珍しい形態である。さらに、現在でも学部入学時の教養課程を分化して設置していることも、日本国内の大学では珍しい存在となっている(設立の経緯から、大学予備門、大学、工部大学校、東京開成学校、東京医学校などが統合してできた大学でもあるからである)。
(Wikipediaより)
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