今回は、2020年7月3日金曜日放送、チコちゃんに叱られる!「▽鯛(たい)の秘密▽ポケットの大事な役目▽短距離スタート」の番組内容を紹介。
クラウチングスタートってなに?
ずっと不思議に思っていませんでしたが、クラウチングスタートってどこから来たの?
クラウチングスタートってなに?
本日の4つめ目の話題。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、かけっこが得意なステキな大人ってだーれ?」
今日はまだ出番がなかった岡村さんが立候補して回答者に。
かけっこからスタートの話題に。
チコちゃん「クラウチングスタートってなに?」
岡村さん「陸上競技を観戦する際に、クランチされたお菓子を食べながら観ていたから。」
正解に至らず、叱られちゃいました。
クランチ=crunchは噛み砕く音を表現。
クラウチ=crouchはしゃがむ、かがむという意味。
響きが似ているだけで異なる単語。
いつもの新橋のSL広場で同じ質問をしてみても正解なし。
チコちゃんの答えは、「カンガルーのマネ。」
岡村さん「うわぁ。ポケットからつながってる。」
カンガルーのマネ
クラウチングスタイルを考案したのはオーストラリア人のリチャード・クームズ。
スポーツジャーナリスト。
17~18世紀はスタンディングスタートが主流。
その頃はスタート方法についてはあまり頓着せずに気にしていなかったそう。
記録に残っている最も古い短距離走は1845年。
立ったまま走り出すスタンディングスタートが主流。
しかしここで思いついたのがリチャード・クームズ氏。
閃いたのがカンガルーの前傾姿勢。
低い姿勢で重心を前にする事でスタートで起き上がる動作と共に一歩目が出せるようにと考案。
重心が前にあるほど地面を蹴る力が前方へ大きく働きます。
走り出してから素早くトップスピードに移行出来るという良い点が。
疑問「速く走る動物である例えばチーターなどの動物のマネでは?」
岡尾先生「そういった動物は原則的に四足歩行なので人間の二足歩行とは相いれない。」
人間と同じく二足歩行のカンガルーの方が取り入れやすかったそう。
クラウチングスタートのひろがったきっかけ
このカンガルーを元にしたクラウチングスタートはある出来事のおかげで世界中に爆発的に広まりました。
それが、1896年の第1回アテネオリンピック男子100m。
その他の選手が皆スタンディングスタートだったのに対して、一人だけクラウチングスタートをとる選手。
それがアメリカのトーマス・バーク選手。
結果は金メダル獲得。
その時の記録は12秒00というタイム。
ここから陸上短距離のスタートはクラウチングスタートに一変。
第2回オリンピックではほとんどの選手がクラウチングスタートとなってスタンダード化。
スタンディングスタートとクラウチングスタートでどれほどのタイム差?
元陸上部の監督を務めた岡尾教授と立命館大学陸上部の部員が協力。
両スタートを比較。
走るのは日本グランプリシリーズで優勝経験もある本郷沙樹選手。
距離は、50m。
スタンディングスタートでのタイムは6秒64。
クラウチングスタートでのタイムは6秒20。
本郷選手「クラウチングスタートではスッと前に出る感覚があるものの、スタンディングスタートでは一回置く感覚があります。」
スタンディングスタートではスタート姿勢で真下に力が加わります。
後ろ足を踏み込む動作でワンテンポ遅れが発生。
クラウチングスタートではスタート姿勢で既に力が前に向いています。
起き上がる動作でスムーズにスタートが切れます。
現在の60m走の世界記録はアメリカのクリスチャン・コールマンが2018年にマークした6秒34。
ちなみに第1回アテネオリンピックの短距離競技では「両手に木の棒を持って」スタートする不思議な光景。
岡尾先生「これは木の棒で地面をかく事でスタートの加速の助けにしようとしたのでは?」
そこで、木の棒スタートも含めて、3人の選手で比較。
クラウチングスタート、木の棒スタート、スタンディングスタートで競争。
結果は、クラウチングスタート、木の棒スタート、スタンディングスタートの順でゴール。
木の棒スタートの方が姿勢が低くなるので、スタンディングスタートよりは好記録でした。
結論
というわけで、
「クラウチングスタートってなに?」は、
「カンガルーのマネ」
でした。
塚原アナから補足
第1回アテネオリンピックから広まったクラウチングスタート。
しばらくの間、選手が自らスタート位置に穴を掘って足が滑らないようにその位置を決めていたとか。
その為に持参したスコップを持ってスタートの順を待っていたとの事。
解説してくれたのは
立命館大学の岡尾惠市教授。
岡尾 恵市 OKAO Keiichi
研究者番号 30066667
所属
1998年度: 立命館大学, 経済学部, 教授
1996年度 – 1997年度: 立命館大学, 文学部, 教授
1989年度 – 1991年度: 立命館大学, 経営学部, 教授
研究分野
研究代表者
体育学
(KAKENより)
立命館大学(りつめいかんだいがく、英語: Ritsumeikan University)は、京都府京都市中京区西ノ京朱雀町1に本部を置く日本の私立大学である。1922年に設置された。大学の略称は立命、立命館、立命大。近畿地方では立大も使用される[1]。
大学全体
「立命館」の由来は、『孟子』盡心章句(じんしんしょうく)にある「殀寿貳(ようじゅたが)わず、身を修めて以て之を俟(ま)つは、命を立つる所以(ゆえん)なり」(人間の寿命は天命によって決められており、修養に努めてその天命を待つのが人間の本分である)から採られた。
建学の精神
建学の精神は「自由と清新」である。教学理念は「平和と民主主義」である[2]。
学風および特色
第二次世界大戦前から戦中に掛けて、立命館大学は世相を反映して国家主義的傾向が強まっていった[3]。
一方で滝川事件(立命館大学では「京大事件」と呼称)の際には、同事件に連座して京都帝国大学を退官した教員を受け入れていた。終戦直後、同事件に連座した、京都大学法学部教授の末川博を総長へ招聘した。その末川を中心に大学の改革へ乗り出す。憲法と教育基本法を尊重して「平和と民主主義」を守ろうという末川の思想が中心となって、立命館大学は「民主的な学園運営」「自主的学習の尊重」の2本柱によって構成され、以下に記載する取り組みが現在の立命館大学に至るまで実施され続けている。末川が立命館大学に与えた影響は極めて大きく[4]、これらの功績を讃えて、同大学では末川を名誉総長として顕彰している。また、末川が構成した思想を「立命館民主主義[5][6]」と呼んでいる。
(Wikipediaより)
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