NHK番組「チコちゃんに叱られる!」の放送内容を詳しく紹介!

チコちゃんに叱られる!

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週刊新潮「チコちゃんに叱られる!」の意外な真実 NHKの人気番組は民間の制作会社が作る時代

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週刊新潮WEB取材班(2018年7月31日 掲載)に面白い記事を見つけました。




記事を読むと、チコちゃんに叱られるだけでなく、NHKのいろいろな番組は外注されているようですね。


『NHKスペシャル』、その他、人気番組も多いようです。


やはり、地デジが始まって、NHKがもつ、総合、Eテレ、BS1、BSプレミアムと、4チャンネル分の放送を制作するのが難しくなったからのよう。


受信料は、義務化されてますし。。


国営放送の在り方を考えてほしいですね。


もちろん、よい番組は大賛成ですが、あまりに肥大化しているような気も。。。


「チコちゃんに叱られる!」の意外な真実 NHKの人気番組は民間の制作会社が作る時代


「ボーっと生きてんじゃねーよ!」 NHKの番組から出たとは思えないセリフが人気の「チコちゃんに叱られる!」(NHK総合・金曜・午後7時57分〜)。4月よりレギュラー化して、ゴールデンタイムにあって平均視聴率12〜13%を取る、民放もうらやむ番組だ。だがコレ、NHKが制作しているわけじゃない――。


 ***


 全日本テレビ番組製作社連盟(ATP)が開催している「第34回ATP賞」の受賞式が7月13日に行われた。情報・バラエティ部門では「チコちゃんに叱られる!」が見事、優秀賞に輝いた。制作プロダクション関係者は言う。


「ATP主催の賞ですから、制作プロダクションの作った番組が選ばれます。あまり知られていませんが『チコちゃん』はNHKではなく、共同テレビジョンの制作なんです。共テレといえばフジ・メディア・ホールディングス傘下で、『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の“小港”こと港浩一プロデューサー(66)が今の社長。プロデューサーの小松純也(51)は『ダウンタウンのごっつええ感じ』(同前)などを作ってきたバラエティ畑の人です」


 どうりでNHKらしからぬ、民放っぽい番組と思ったわけだ。


「今に始まったわけではありませんが、NHKが外注している番組は意外と多いですよ。動物バラエティの『もふもふモフモフ』(総合・木曜・午後10時25分〜)はスローハンド、昼食をテーマにしたバラエティ『サラメシ』(総合・火曜・午後8時15分〜)はテレビマンユニオン、トーク番組『芸人先生』(Eテレ・月曜・午後11時〜)はIVSテレビ、落語家の噺に実写を合わせて話題となった『超入門!落語 THE MOVIE』はイースト・エンタテインメントの制作でしたからね。もちろんこれだけじゃないですよ」(同)


 確かに制作プロダクションに外注した番組は多い。やはりお堅いNHKにはバラエティ番組を内部で作るのは難しいのだろうか。


「Nスペ」だって外注



「まあ、確かに民放で鍛えられた制作会社には適わないでしょうね。だけどバラエティだけではないのですよ。BSプレミアムで今年第4シリーズが放送された東山紀之(51)主演の『大岡越前』は、先日亡くなった加藤剛さん(1938〜2018)のTBS版の制作会社であるC.A.Lが丸ごとNHKに移って作ったもの。これなど、民放だったらあり得ないことです。また『NHKスペシャル』(総合・日曜・午後9時〜)や『ETV特集』(Eテレ・土曜・午後11時〜)、『BS1スペシャル』(放送日時は不定期)も制作会社に外注されたものは珍しくなくなっています。例年、ATP賞はNHKの番組が常連ですからね」(同)


 今年はグランプリ(「連続ドラマW アキラとあきら」東阪企画/WOWOW)こそ逃したものの、最優秀賞は情報・バラエティ部門で「いきものがかり水野良樹の阿久悠をめぐる対話」(ドキュメンタリージャパン/NHKエデュケーショナル/NHK BSプレミアム)、ドキュメンタリー部門で「BS1スペシャル 父を捜して 日系オランダ人 終わらない戦争(前後編)」(椿プロ/NHKエンタープライズ/NHK BS1)。優秀賞にはドラマ部門で「プレミアムドラマ 全力失踪」(日テレアックスオン/NHK BSプレミアム)なども選ばれた。NHKなのに、日テレ――。


「様々な制作プロダクションが、NHKの番組を作っているわけです。NHKのHPを見ればわかりますが、企画も募集していますしね。我々としては、“いい番組を作ってください”というスタンスで発注していただけるのでありがたいですよ。金払いもいいですし」(同)


 CMに時間を割かれることもなく、スポンサーにも気兼ねなく、作りたい番組を思い切って作れるのがNHKの良さと言う。


受信料は税金化



 NHKに32年間勤め、現在は次世代メディア研究所所長の鈴木祐司氏(60)は、「外部の制作プロダクションを使うようになったのは、BSチャンネルができてからですよ。現在、NHKはチャンネルが、総合、Eテレ、BS1、BSプレミアムと、4チャンネルある。民放の倍の枠があるわけです。いくら巨大なNHKでも枠が多すぎますから、NHKエンタープライズなどの外郭団体を作り、そこを通じて外注できるようにしたわけです。私もNHK職員時代に、ドキュメンタリー番組を作ったときに、ディレクターの私だけがNHKで、カメラなど全て制作会社の方だったことがありますが、NHK職員と組むよりずっとやりやすかったし、いい番組になった。もちろん、その逆のパターンもあるのでしょうけどね」


 昨年(17年)12月6日、最高裁の大法廷(寺田逸郎裁判長)は、NHK受信契約の義務規定を合憲とする初の判断を示した。おかげで、テレビが自宅に存在すれば、NHKに受信料を必ず支払わなければならなくなり、受信料は実質的に税金化。NHKはお墨付きを得たおかげで徴収しやすくなり、今年度の予算は優に7000億円を超えた。


 われわれの“血税”で賄われているNHKが、自分のチャンネルで流す番組を内部で作らず外注する、という構図がどうにも釈然としないのだが……。


「心情的には分からなくはありませんけどね。だけどNHK内部で番組を制作したからといって、合理的な番組作りをできる組織かどうか……。それよりむしろ、制作プロダクションに若者を定着させるのに、NHKの番組枠は役立っているそうですよ。民放でバラエティを1年やったご褒美に、NHKで1本番組を作らせてやるから頑張れ、と。自分が撮りたい番組を作ることで再生できますし、故郷にも錦を飾れるんだそうです」(同・鈴木氏)


 民間のほうがコストには敏感であることは理解できるし、NHKが若い作り手の受け皿になっていることは良しとしよう。「では、日本一巨大なテレビ局であるNHKの職員は、番組作りを外に任せて、いったい何をやっているのか」なんて声も聞こえてくる。


 前出の制作会社関係者、そして鈴木氏も口を揃えてこう言うのだ。


「そこが根本的な問題でしょうね」


(週刊新潮WEB取材班2018年7月31日 掲載より)



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