今回はチコちゃんに叱られる! ▽ペン型ライトの謎▽かき氷の謎▽海のニオイの謎 初回放送日：2025年8月1日を紹介。
なんで家のかき氷はシャリシャリなのにお店のかき氷がふわふわなの？
なんで家のかき氷はシャリシャリなのにお店のかき氷がふわふわなの？
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、夏が似合うステキな大人ってだーれ？」
チコちゃん「なんで家のかき氷はシャリシャリなのにお店のかき氷がふわふわなの？」
チコちゃんの答えは、「氷をゆっくり凍らせて溶け始めを削っているから。」
氷をゆっくり凍らせて溶け始めを削っているから
ご家庭でも「ふわふわ」かき氷を！純粋な氷が織りなす魔法の秘密
夏の暑さを吹き飛ばしてくれる、口の中でふわりと溶けるかき氷。
お店で味わうあの特別な食感は、一体どうやって生まれているのでしょうか？
天然氷を除けば、その秘密は氷工場で作られた純度の高い氷にあります。
今回は、そんな氷づくりの奥深い世界を紐解きながら、ご家庭でもあの「ふわふわ」かき氷を作るためのとっておきの方法をご紹介します。
なぜ、家の氷は白くてお店の氷は透明なの？
ご家庭の冷凍庫で作る氷が白っぽくなるのは、水に含まれる空気やミネラルなどの不純物が、急激な冷却によって閉じ込められてしまうからです。
これらの不純物が水の分子の結合を邪魔するため、家で作った氷は壊れやすく、溶けやすい氷になってしまいます。
一方で、氷工場で作られる氷は、その逆のアプローチを取ります。
ゆっくりと凍らせる
製氷工場では、水を入れたアルミ製の容器を、マイナス10℃の不凍液に漬けて外側からゆっくりと凍らせます。
こうすることで、水分子が不純物を外に追い出しながら結晶化し、丈夫で溶けにくい、純度の高い氷が生まれます。
空気を送り込む工夫
さらに、水の中に空気を送り込む「エアレーション」という方法で水をかき混ぜます。
これは、水中の不純物を氷の中心部に集めるための工夫です。
中心部に集まった不純物入りの水を吸い出して、再び新しい水を入れて凍らせる、という手間をかけることで、さらに純度を高めていきます。
最後に、残った不要の成分があるところをカットして製品完成。
こうした丁寧な工程を経て作られた、不純物がほとんど含まれていない透明な氷こそが、ふわふわかき氷の土台となっているのです。
「溶けかけ」が鍵！ふわふわ食感を生み出す魔法
しかし、純粋な氷だけでは、あの独特のふわふわ食感は生まれません。
ここにはもう一つ、大切なポイントがあります。それは「溶けかけ」の状態で削ることです。
氷は、温度が上がって溶け始めると、水分子の結合が弱くなります。
その状態でかき氷機にかけると、刃の力が加わった際に、氷がちぎれることなく薄く伸びるようになります。
そして、結合が切れた瞬間にすぐに隣の水分子と再結合を繰り返すことで、まるでカンナで削った鰹節のように薄く、美しいかき氷ができあがるのです。
カチカチに凍ったアイスクリームをスプーンで削ろうとすると、バラバラと崩れてしまうのと同じ。
氷も硬すぎると細かく砕けてしまいます。
少し溶けて柔らかくなったアイスクリームがきれいにスプーンで削れるように、氷も「溶けかけ」の状態にすることで、なめらかでふわふわな食感が生まれるのです。
ご家庭で挑戦！ふわふわかき氷レシピ
お店のようなかき氷を、ご家庭でも楽しんでみませんか？
以下に、その手順をご紹介します。
純粋な水を作る
まず、水道水を10分ほど沸騰させて、水中に含まれる空気を取り除きます。
ゆっくり凍らせる準備
冷ましたお湯を、熱を伝えにくい陶器の器に入れます。
ラップでしっかりと密閉し、その上からキッチンペーパーをかぶせて輪ゴムで固定しましょう。
これにより、家庭用冷凍庫の急激な冷気から氷を守ることができます。
時間をかけて凍らせる
冷凍庫で約10時間かけて、ゆっくりと凍らせます。
不純物を取り除く
中心部にわずかに凍りきっていない部分が残ります。
そこに不純物が集まっているので、アイスピックやフォークなどで突いて、その水だけを捨てましょう。
これで、純度の高い氷の完成です。
このひと手間を加えるだけで、いつものかき氷が驚くほどふわふわな食感に変わります。
ぜひ今年の夏は、この魔法のレシピで、ご家族やご友人と特別なふわふわかき氷を楽しんでみてくださいね。
結論
というわけで、
「なんで家のかき氷はシャリシャリなのにお店のかき氷がふわふわなの？」は、
「氷をゆっくり凍らせて溶け始めを削っているから」
でした。
解説してくれたのは
食品冷凍技術推進機構の鈴木徹代表理事。
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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