今回は、2019年2月1日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
「はやぶさ2」は何しに宇宙に行った?
ハヤブサっていえば、惑星の土とかを、採取するためだったんじゃなかったかな?
でも、改めて、何しに行ったって聞かれたら答えられないや。。
「はやぶさ2」は何しに宇宙に行った?
本日の4問目。
チコちゃん「ねぇねぇ、岡村。この中で、宇宙が似合いそうなステキな大人ってだーれ?」
宇宙飛行士っぽいという理由で玉木さんが回答者に。
チコちゃん「はやぶさって聞いた事ある?」
玉木さん「ありますよ。ロケット。」
チコちゃん「現在は、はやぶさ2が、小惑星リュウグウに今月2月に着陸予定。」
チコちゃん「はやぶさ2は何しに宇宙へ行ったの?」
玉木さん「大気圏の外にあるゴミを掃除しに行く。」
岡村さん「宇宙ゴミ、すごいんやから。」
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
玉木さん「全然分からん、、、分かんない。」
チコちゃん「どこに捨てるの?何曜日に出すの?木曜日?」
2014年12月には後継機としてはやぶさ2が打ち上げ。
2018年6月には3億km離れた目的地に到達。
街頭インタビューでも正解なし。
ナレーション「日本人の皆さま、良かったらはやぶさ一基、ご購入されてみては?164億円です。」
チコちゃんの答えは、「地球の生命誕生の謎を探るため」
岡村さん「ニュースなどではそんな事は一切聞いていないし。。」
地球の生命誕生の謎を探るため
解説してくれたのは、JAXAではやぶさ2のミッションマネージャーを務める吉川真さん。
はやぶさ2は、太陽光パネルとイオンエンジンを搭載した超ハイテク機。
その目的は、地球の生命の原材料を調べる為に小惑星から物質を持ち帰ること。
地球の生命誕生の謎を調べるにはまずは「地球がどういう物質で出来ているか?」を調べる必要がある。
しかし、地球が出来た当時の物質は今の地球には残っていない。
46億年前には太陽の周りのチリやガスが集まって微惑星が誕生。
その微惑星同士が激しく衝突しあって地球が誕生。
生まれたばかりの地球は衝突のエネルギーによってドロドロに溶けた状態。
地球を作った原材料も溶けてしまって今の地球にはその痕跡がない。
しかし地球の原材料となった微惑星がそのまま残っているエリアが存在。
それが火星と木星の間にある小惑星群。
そこに直接行って地球の原材料となった物質を持ち帰るのがはやぶさプロジェクトの目的。
生命誕生のカギを握るのが液体としての水の存在が絶対条件。
熱々でドロドロの地球に水は存在する事が出来ません。
地球は水が凍るか蒸発するかの境界線であるスノーラインと呼ばれる線で区切ると水は蒸発するエリア内に含まれます。
干上がった火星よりも地球は太陽に近いにもかかわらずなぜか豊富な水があるという不思議。
ではその水は一体どこから?
これは太陽系の遠い所から水がもたらされた可能性がある事を示唆しているとの事。
さらに生命誕生に欠かせないアミノ酸も他の惑星からもたらせたのでは?という説が有力。
そこではやぶさがターゲットにしたのは大きさ僅か数100mという小惑星。
初代はやぶさはイトカワ。2代目はリュウグウ。
ここから有機物が発見されれば地球の生命の元になった可能性があるのでターゲットに。
そこで開発されたのが無人で惑星に行き、物質をそのまま地球に持ち帰るサンプルリターンという技術。
初代はやぶさが世界初で成功させた技術。
地球を1/6300万の縮尺に縮めた時の距離でシュミレーション
3億km先という距離を表現するために地球を1/6300万の縮尺に縮めた時の距離を調べてみる事に。
東京タワーを起点に小野ADが疾走。
小野ADは中学時代は写真部に所属。
大学卒業後に当時付き合っていた彼氏のすすめでロンドンで就職。
でも誘ってくれた彼氏はロンドンには行かず。
そして今はNHKでADとして働く日々。
ナレーション「私の人生はそう、、、はやぶさ。」
チコちゃん「こういうのでも入れとかないと。」
そして辿り着いたのがNHKスタジオパーク。
約5km。
小野AD「I’m sore tired. はやぶさすごいわ。」
さらに「NHKから走って戻って」と言われる小野AD。
はやぶさは戻ってくるので
AD小野「Good job. はやぶさ。」
結論
というわけで、
「「はやぶさ2」は何しに宇宙に行った?」は、
「地球の生命誕生の謎を探るため」
でした。
チコちゃん「どれぐらいの重さを持ち帰ると思う?」
玉木さん「1kgぐらい」
実際は0.1gとのこと。
解説してくれたのは
JAXAではやぶさ2のミッションマネージャーを務める吉川真さん
吉川真さん
氏名 吉川 真 准教授
Makoto YOSHIKAWA
学位 理学博士(東京大学、1989年)
研究テーマ
人工衛星や惑星探査機の軌道決定に関する研究を行っており、これまで火星探査機「のぞみ」、小惑星探査機「はやぶさ」、電波天文衛星「はるか」などに関わってきました。今後も新しいミッションにおける宇宙機の軌道決定に取り組んでいくつもりです。また、太陽系の天体(主に小惑星や彗星)についての軌道進化の研究も行ってきました。最近では太陽系小天体の探査に関連して、「はやぶさ」に関するサイエンスの取りまとめや、それに続く小天体探査の「はやぶさ2」や「マルコポーロ」についての検討も行っています。また、天体の地球衝突問題(スペースガード)やスペースデブリ問題も、研究テーマとなっています。なお、教育やアウトリーチも重要であると考えており、力を入れて取り組んでいるところです。
自己紹介
栃木県栃木市出身。通信総合研究所(現在の情報通信研究機構)に就職し、人工衛星やスペースデブリの軌道などの研究をしたのち、宇宙科学研究所(現在の宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部)に異動しました。フランスのニース天文台にて1年間の研究生活を送った経験もあります。若い頃は山登りをやっていたので、基礎的な体力だけには自信があります。
(JAXAHPより)
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(うちゅうこうくうけんきゅうかいはつきこう、英称:Japan Aerospace eXploration Agency, JAXA)は、日本の航空宇宙開発政策を担う研究・開発機関である。内閣府・総務省・文部科学省・経済産業省が共同して所管する国立研究開発法人で、同法人格の組織では最大規模である。2003年10月1日付で日本の航空宇宙3機関、文部科学省宇宙科学研究所 (ISAS)・独立行政法人航空宇宙技術研究所 (NAL)・特殊法人宇宙開発事業団 (NASDA) が統合されて発足した。本社は東京都調布市(旧・航空宇宙技術研究所)。
目的
現在の法人設置における根拠法令になる国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構法4条によれば本法人の目的は以下の通り。
「大学との共同等による宇宙科学に関する学術研究、宇宙科学技術(宇宙に関する科学技術をいう〔略〕)に関する基礎研究及び宇宙に関する基盤的研究開発並びに人工衛星等の開発、打上げ、追跡及び運用並びにこれらに関連する業務を、宇宙基本法第2条の宇宙の平和的利用に関する基本理念にのっとり、総合的かつ計画的に行うとともに、航空科学技術に関する基礎研究及び航空に関する基盤的研究開発並びにこれらに関連する業務を総合的に行うことにより、大学等における学術研究の発展、宇宙科学技術及び航空科学技術の水準の向上並びに宇宙の開発及び利用の促進を図ることを目的とする」
(Wikipediaより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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