今回は、2022年9月16日金 チコちゃんに叱られる! ▽涼しい風の秘密▽シンデレラの謎▽ビールに枝豆? 初回放送日: 2022年9月16日の番組内容を紹介。
なんでビールのおつまみに枝豆が定番になったの?
なんでビールのおつまみに枝豆が定番になったの?
本日の最後の話題。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、
本日は先発していない岡村さんが立候補して回答者に。
チコちゃん「なんでビールのおつまみに枝豆が定番になったの?」
岡村さん「枝豆の豆の成分とビールの麦芽の組み合わせがベストマッチで悪酔いもしないから。」といった趣旨の回答。
正解に至らずられちゃいました。
枝豆という事でつまみ枝豆さんにも同じ質問。
つまみ枝豆さん「枝豆農家の策略」
こちらも不正解。
チコちゃんの答えは、「お米がたくさんとれたから。」
お米がたくさんとれたから
解説してくれたのは、ビール文化研究家の端田晶さん。
このビール&枝豆のカップリングは日本発祥の組み合わせ。
日本ビールの歴史を簡単に振り返ってみます。
江戸時代にヨーロッパから長崎に入って来たビール。
日本で本格的に作り始めたのは明治時代になってから。
当時のビールはなかなか貴重な飲み物。
現在の価値に換算すると大瓶1本約5000円もしたとか。
そんな中で恵比寿ビヤホールでおつまみの枝豆が登場。
そのおつまみメニューというのが冷やしおでんで夏限定の特別メニュー。
この時はあくまでおでんの添え物として提供されていた枝豆。
当時そこまで大量に流通しているものでもなく、あくまで彩りを加えるだけの脇役。
この頃、枝豆の栽培は田んぼの隅っこのあぜ道を利用。
夏だけしか収穫されないので定番おつまみの地位には程遠い立場。
昭和30年代に入って高度経済成長期を迎えると冷蔵庫が家庭に普及。
各家庭でビールが飲まれる時代に突入。
時を同じくしてお米を取り巻く環境にも変化が。
昭和40年代ごろからお米の生産量が消費量を超えて米余りが発生。
その為に国がお米の生産を抑えて米の代わりとなる作物に切り替える作付け転換(後に減反政策と呼ばれる動き)が。
そこで脚光を浴びるようになったのが枝豆。
既に田んぼの空いたスペースで栽培されていました。
そのスペースを広くとって作れば良いだけの枝豆。
お米農家から重宝されて一気に生産量アップ。
このビールの大衆化と枝豆の生産量が増えたタイミングが合致した事でベストカップルが誕生。
テレビアニメでも紹介されたこともあり、認知度アップ
この頃に雑誌で紹介されていたビールのおつまみレシピを見てみると、
手間のかかるレシピが並ぶ中で枝豆は「塩ゆで。」とシンプル。
適度な塩気がある事で脳が「のどの潤いが足らない!」と判断してビールが美味しく感じられるようになる効果。
また、枝豆を押し出す時の感触の良さがクセになって手が止まらなくなるといった効果も。
これらが手伝ってビールのお供=枝豆がすっかり定着。
最後に枝豆おつまみレシピ「枝豆と明太子のチーズせんべい」を紹介。
フライパンにスライスチーズ4枚を並べて弱火で加熱
チーズが溶け始めたらゆでた枝豆100gと明太子1腹(80g)を混ぜたものをチーズの上へ
チーズに焦げ目がついたら出来上がり
結論
というわけで、
「なんでビールのおつまみに枝豆が定番になったの?」は、
「お米がたくさんとれたから」
でした。
解説してくれたのは
解説はビール文化研究家の端田晶さん
一般社団法人日本ビール文化研究会 理事顧問
1955年、東京生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。飲食店アルバイトから酒好きが高じてサッポロビールに入社。ギネス、ミラー、青島ビールなどのマーケティング、黒ラベルなどの宣伝制作、グループ全体の広報・IRなどを担当。コーポレートコミュニケーション部長、CSR部長、ヱビスビール記念館館長、文化広報顧問などを歴任。
また2013~21年には、一般社団法人日本ビール文化研究会理事顧問として、同法人主宰「日本ビール検定」などを通してビール文化の啓蒙に取り組んだ。ビールや酒に関する著書多数。NHKEテレ「知恵泉」「美の壺」、BSジャパン「武田鉄矢の“昭和は輝いていた”」などTV出演のほか、新聞社の政経懇話会、各地ロータリークラブなどでの講演も多い。
面白く楽しくビールを語る試みとしてライブハウス等での「トークショー」を開始し、好評を博している。
2016年には三遊亭兼好師の独演会にゲスト出演し、演芸史上初の「ビール漫談」を披露して爆笑をとった。
2017年には著書『ぷはっとうまい日本のビール面白ヒストリー』が「ビールスタンド重富」企画制作によってドキュメンタリー『日本の麦酒歴史(ビールヒストリー)』として映画化された。
2020年には『負けず 小説・東洋のビール王』を出版して業界の話題となった。
(HPより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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