今回は、チコちゃんに叱られる! ▽サッカーコートの謎▽あみだくじとは▽酔っ払うと 初回放送日：2024年5月24日の番組内容を紹介。
あみだくじはなんで「あみだ」なの？
あみだくじはなんで「あみだ」なの？
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、くじ運が強そうなラッキーな大人ってだーれ？」
チコちゃん「あみだくじはなんで「あみだ」なの？」
チコちゃんの答えは、「阿弥陀如来の後光に似ていたから。」
阿弥陀如来の後光に似ていたから
阿弥陀如来の後光について見てみます。
これは阿弥陀様の知恵やご利益が全ての人に届く様子を絵にしたもの。
実はもともとのあみだくじの形はこの後光のような形でした。
室町時代の史料によると中心から外に向かって線を放射状に引く形。
中心部を隠した状態で線を選ぶもの。
この時代の名称はあみだくじではなく「阿弥陀の光」。
阿弥陀如来の後光に喩えた人は、阿弥陀信仰を民衆に広めた法然。
南無阿弥陀仏と念仏を唱えれば厳しい修行をしなくても誰でも阿弥陀様の極楽に行けるという浄土宗を開いた法然。
そのわかりやすい考え方が民衆に受け入れられたことで爆発的に浸透しました。
阿弥陀如来は当時の人々にとって非常に身近な存在。
もともと日本人が未来を神仏に委ねるのを好んで行う民族。
このような理由もあみだくじ誕生のきっかけになったとのこと。
かつては鹿の骨や甲羅を焼いた時のひび割れの形から神仏のお告げと考えて政治を行っていた時代もあったり。
武田信玄は戦の前に必ずくじを引いていたという記録が残っています。
また、明治という元号を決める際には複数ある候補のうちから天皇がくじで決めたという経緯もあったり。
このように、日本人は、くじが好き、占い好き。
なぜ丸い形だったものが今のはしご状の形に変わった？
これは、徐々に遊びの要素が加わって複雑になったのではないかと考えられています。
すぐに答えが出ないところが遊び心。
数学的観点であみだくじを研究している山中先生によると、あみだくじはスタートの真下にゴールする確率が一番高いそう。
離れた所にゴールする確率が一番低くなるとのこと。
特に左端、右端をスタートした場合はかなり確率がひくくなります。
まんなかはその間の確立に。
（線5本、横線8本に設定した場合の確率）
そこででこのあみだくじ必勝法を利用して実験。
上の実験では、真下に来る確率が最も高くなりあます（43.92%）。
左端にスタートを設定し、真下に焼肉を「おごる」をかきます。
その他の位置におごらないをかきます。
この状態でゴールを隠し、横線を書いてもらってあみだくじをスタッフに引いてもらうことに。
結果は見事、スタートの真下に置いた「おごる」に。
このようにスタートの真下にゴールする確率が高いこと、
離れた位置にはゴールしにくいことを覚えておくと役立つかも。
結論
というわけで、
「あみだくじはなんで「あみだ」なの？」は、
「阿弥陀如来の後光に似ていたから」
でした。
解説してくれたのは
長野県立歴史館の笹本正治特別館長
岩手大学の山中克久教授。
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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