今回はチコちゃんに叱られる! ▽“痛い!”の謎▽早口ことばの謎▽時計の針の謎 初回放送日:2025年10月10日を紹介。
なんで時計は右回りなの?
なんで時計は右回りなの?
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、一分も無駄にしないステキな大人ってだーれ?」
チコちゃん「なんで時計は右回りなの?」
チコちゃんの答えは、「エジプト生まれだから。」
エジプト生まれだから
🕒 時計の針はなぜ右回り? 5000年前のエジプトに隠された秘密!
皆さん、こんにちは!
私たちは普段、何気なく時計を見ていますよね。
デジタル時計が増えましたが、アナログ時計の針は、必ず右回り(時計回り)に動きます。
この「右回り」って、なんでだろう?と疑問に思ったことはありませんか?
実は、その答えは約5000年前のエジプトに隠されているんです!
今日は、時計の針が右回りをする、ロマンあふれる理由を探ってみましょう。
🌞 人類最古の時計「日時計」
現代の時計の原形とされるのが、紀元前5000年頃のエジプトで生まれた「日時計(ひどけい)」です。
これは、人類が初めて時間を測るために作った、まさに最古の時計だと言われています。
仕組みはとてもシンプルです。
地面に真っ直ぐな棒を立てるだけ。
そして、太陽の動きによってできる影の位置や長さで、おおよその時刻を計っていたんです。
🇪🇬 エジプトの太陽が作った「右回り」
さて、この日時計の影が、なぜ「右回り」で動いたのでしょうか?
鍵は、エジプトが北半球に位置していることにあります。
太陽の動き:エジプトでも日本と同じように、太陽は東から昇り、南側の空を通り、西へと沈みます。
影の動き:
文字盤に向かって左側を「東」に設定すると、太陽が昇ると、影はその反対側、つまり右側から出始めます。
太陽が一日かけて空を移動すると、影も一日かけて右回りに動いていくことになるんです。
エジプトから太陽を見ると、太陽は向かって左から右に向かって沈んでいきます。
その反対側にできる日時計の影は、必然的に右回りで動いた、というわけですね!
🕰️ 機械式時計への継承
その後、時代は進み、ヨーロッパなどを中心に機械式時計が発達していきます。
それは14世紀頃のことです。
そして、現在のような針が回るタイプの時計が誕生しました。
この時、時間を計る道具として、先人たちが長年使ってきた日時計の動きが参考になったのです。
つまり、人類が最初に見た時間の流れ、つまり日時計の「右回り」の動きをそのまま取り入れたからこそ、今の時計の針は右回りになったのですね。
🌎 もし南半球で生まれていたら?
ふと、こんな想像をしてみませんか?
もし、人類最古の時計である日時計が、南半球で生まれていたら、どうなっていたでしょうか?
南半球では、太陽は東から昇り、北側の空を通って西に沈みます。
もしそこで日時計を作ったら、影の動きは右から左へ、つまり左回りになったはずです。
もしそうだったら、私たちが今使っている時計の針も、全て左回りだったかもしれません!
なんだか、不思議な気持ちになりますね。
✨ まとめ
私たちが普段何気なく目にしている時計の針の「右回り」。
その裏には、5000年前のエジプトで太陽と影が作り出した、宇宙の法則とも言えるような時間の流れがあったのです。
機械文明が発達した今でも、私たちは古代の知恵を受け継いでいるんですね。
次に時計を見た時は、この壮大な歴史ロマンを思い出してみてください。
時計を見るのが、少し楽しくなるかもしれませんよ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
結論
というわけで、
「なんで時計は右回りなの?」は、
「エジプト生まれだから」
でした。
解説してくれたのは
時計メーカー学芸員の小池京子さん。
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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