今回はチコちゃんに叱られる! ▽食パンの謎▽一輪車とは▽ノイズキャンセリング 初回放送日NHK総合テレビジョン2023年4月7日(金)午後7:57を紹介。
なんで食パンを焼くとおいしくなるの?
なんで食パンを焼くとおいしくなるの?
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、パンを愛するステキな大人ってだーれ?」
チコちゃん「なんで食パンを焼くとおいしくなるの?
チコちゃんの答えは「エントロピー増大の法則」
エントロピー増大の法則
朝のトーストが美味しいのは「宇宙の法則」のおかげ!? エントロピーとパンの深い関係
キッチンに広がる、こんがりと焼けたトーストの香ばしい匂い。
それだけで、まだ眠たい頭がシャキッと目覚めるような幸せな気分になりますよね。
でも、なぜパンは焼くだけで、あんなに劇的に美味しくなるのでしょうか?
「温かくなるから」だけではない、驚きの科学的理由がありました。
チコちゃんの答えは、なんと物理学の基本である「エントロピー増大の法則」。
朝食の一枚に隠された、壮大な宇宙のドラマをひも解いていきましょう!
表面で起きる魔法「メイラード反応」
まず、私たちの鼻をくすぐるあの香ばしさの正体について。
パンの表面を熱すると、含まれている「糖」と「アミノ酸」が反応を起こします。
これを専門用語で「メイラード反応」と呼びます。
白かったパンが美味しそうなキツネ色に変わる。
食欲をそそる独特の香りが立ち上がる。
パンの耳がカリッとして香ばしくなるのは、まさにこの反応のおかげです。
これは焼肉の焦げ目や、炊きたてのご飯のお焦げと同じ、美味しさの黄金ルールです。
「エントロピー増大の法則」が食感を変える
今回のハイライトはここからです。
トーストの「外はサクサク、中はもっちり」という食感。
実はこれに、物理学の「エントロピー増大の法則」が深く関わっています。
エントロピーとは、簡単に言えば「乱雑さ(バラバラ具合)」のこと。
宇宙には「物事は放っておくと、整った状態(秩序)から、バラバラで均一な状態(無秩序)へ向かう」というルールがあります。
パンの中で何が起きているの?
温度差が生まれる:トースターに入れると、まず表面だけが急激に熱くなります。中心はまだ冷たいままです。
水分が移動する:熱い表面付近の水分が、「エントロピーを大きくしよう(均一になろう)」として、まだ温度の低い「中心部」へと一斉に移動を始めます。
最高のコントラストが完成:水分が抜けた表面は「サクサク(乾燥)」になり、水分が逃げ込んだ中心部は「ふっくら・もちもち」になります。
つまり、焼くことでパンの中の水分が「乱雑に拡散」しようとする力が、あの最高の食感を生み出しているのです。
無秩序が生み出す「新しい価値」
「無秩序」「バラバラ」と聞くと、なんだか悪いことのように思えるかもしれません。
でも、身近な例で考えてみると、実はとてもポジティブな現象だと分かります。
たとえば、ブラックコーヒーにミルクを入れるとき。
最初は茶色と白が分かれていますが、放っておけば自然に混ざり合い、均一な「コーヒー牛乳」になります。
これもエントロピーが増大した状態です。
苦味とまろやかさが混ざり合い、「新しい美味しさ」という価値が生まれた瞬間。
トーストも同じで、水分が移動して混ざり合うことで、生パンの状態よりも高い価値(美味しさ)が生まれているのですね。
美味しく焼くための「究極の裏技」
工学院大学の山田昌治博士が教える、科学に基づいたトーストのコツ。
それは、「焼く前にトースターをしっかり温めておく(予熱)」ことです。
あらかじめ庫内を熱くしておけば、入れた瞬間に表面と中の温度差が最大になります。
すると、エントロピーの法則による水分の移動がより活発に行われます。
その結果、外側の水分が素早く中に逃げ込み、究極の「カリ・ふわ」が出来上がるのです!
まとめ
朝の忙しい時間に食べるトースト一枚。
そこには「メイラード反応」という化学変化と、「エントロピー増大」という宇宙の物理法則がギュッと詰まっていました。
一見するとバラバラに、乱雑に向かっていくエネルギーが、私たちの「美味しい!」という感動を作っている……。
そう思うと、明日の朝のトーストが、少しだけ神々しく見えてくるかもしれません。
結論
というわけで、
「なんで食パンを焼くとおいしくなるの?」は、
「エントロピー増大の法則」
でした。
解説してくれたのは
工学院大学の山田昌治博士
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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