今回はチコちゃんに叱られる! ▽トナカイの謎▽スポーツ観戦の謎▽霧吹きの謎 初回放送日NHK総合テレビジョン12月19日(金)午後7:57を紹介。
なんで人はスポーツを見るの?
なんで人はスポーツを見るの?
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、スポーツに熱中しちゃうステキな大人ってだーれ?」
チコちゃん「なんで人はスポーツを見るの?」
チコちゃんの答えは、「自分も脳の中で一緒にプレーするから。」
自分も脳の中で一緒にプレーするから
なぜ人はスポーツ観戦に熱狂するの? 脳が「一緒にプレー」している驚きの仕組み!
スタジアムで、あるいはテレビの前で、お気に入りのチームを応援して手に汗を握る。
劇的な勝利に歓喜し、惜敗に涙する。
私たちはなぜ、これほどまでにスポーツ観戦に惹きつけられるのでしょうか?
上智大学の田中昌司名誉教授によると、その理由は私たちの脳内にある「ある神経細胞」の働きにありました。
脳内の鏡「ミラーニューロン」の不思議
チコちゃんの答えは、「自分も脳の中で一緒にプレーするから」。
スポーツを見ている時、私たちの脳内では「ミラーニューロン」という神経細胞が活性化しています。
ミラーニューロンとは、他人の行動を見ているだけで、まるで「自分自身が同じ行動をしている」かのように反応する細胞です。
スポーツ選手や、アーティストのダンスを見ている時、脳はこの細胞を通じて相手の動きをコピーしています。
脳内の「運動系」と呼ばれる3つの部位(前頭葉の運動前野、頭頂葉下部、側頭葉後部)が連携し、見たものを脳内で忠実に再現します。
これを「ミラーニューロン・システム」と呼びます。
日常に潜む「伝染」もミラーニューロンの仕業
このシステムは、スポーツ観戦以外でも無意識に働いています。
笑顔やあくびの伝染:相手の表情をミラーニューロンが真似ることで、言葉にできないニュアンスや気持ちを伝え合っています。
子供の真似っこ:幼い子供が他人の行動を真似したがるのも、このシステムが活発に働いている証拠です。
見るだけで「ホームラン」を打っている!?
スポーツ観戦中、私たちの脳はミラーニューロン・システムによって、プロ選手の超人的なプレーを脳内でコピーしています。
ホームランのシーンを見れば、脳内では自分もホームランを打っている感覚になり、興奮を覚えます。
サッカーのPKやバスケのフリースローで緊張するのは、選手と同じ緊張感を脳が再現しているからです。
「でも、体は動いていないよね?」と思うかもしれません。
実は、脳内ではリハーサルのようにプレーを再現しつつ、同時に「今は動いてはいけない」というブレーキもかけられているのです。
ただし、デッドボールなどの「痛そうな場面」で思わず顔が歪むのは、ブレーキをかけるまでもない小さな反応だからだと言われています。
勝利の喜びは「ホルモン」にも現れる!
驚くべきことに、ファンが脳内で「選手と同じ体験」をしていることは、ホルモン値の調査でも裏付けられました。
一般的に、試合に勝った選手の体内では男性ホルモンの一種「テストステロン」が上昇します。
実際の検証によると、応援していたチームが勝利したファンのテストステロン値も上昇していました。
逆に、負けたチームのファンは数値が下がってしまうという、対照的な結果が出たのです。
この結果には専門家も驚きました。ファンは単なる観客ではなく、心も体(ホルモン)も選手とシンクロして戦っている可能性が高いと言えます。
スポーツ観戦は「喜びへの変換装置」
ミラーニューロンが働いている時、脳の「報酬系」も活発になっています。
スポーツを見ることは、単なる情報のインプットではありません。
ミラーニューロンによって「自分もプレー」し、同時に報酬系が「喜び」を感じる。
つまり、スポーツ観戦は「見ることを体験(喜び)へ変換する装置」なのです。
自分が経験したことのあるスポーツや、思い入れのある選手ほど、この反応は強くなります。
上手な人のプレーを繰り返し見ることで、実際に自分も上手くなることもあるそうです。
(あまりにレベルが違いすぎると、脳の回路が追いつかないこともあるそうですが……!)
皆さんが次にスポーツを見る時、脳内ではきっと、あなただけの素晴らしいプレーが繰り広げられているはずですよ!
結論
というわけで、
「なんで人はスポーツを見るの?」は、
「自分も脳の中で一緒にプレーするから」
でした。
解説してくれたのは
上智大学の田中昌司名誉教授。
田中 昌司(たなか しょうじ)は、日本の工学者(認知科学・知能情報学・脳計測科学・基盤社会脳科学)。学位は工学博士(名古屋大学・1985年)。上智大学名誉教授。専門は脳科学。日本原子力研究所那珂核融合研究所博士研究員、上智大学理工学部教授などを歴任した。
来歴
岐阜県に生まれ、岐阜県立大垣北高校卒業後、名古屋大学に進学し[1]、工学部の電気工学科にて学んだ[1]。1980年3月25日、名古屋大学を卒業し[1]、工学士の称号を取得した[2]。同大学の大学院に進学し[1]、工学系研究科にて核融合やプラズマについて研究した[1][3]。1982年3月25日、修士課程を修了し[1]、工学修士の学位を取得した[2]。1985年3月25日、博士課程を修了し[1]、工学博士の学位を取得した[2]。経歴[編集]1985年より、日本原子力研究所の那珂核融合研究所にて博士研究員として勤務した[3]。1986年に上智大学に転じ[3]、理工学部にて講師[3]、助教授[3]、教授を務めた[3]。2007年まで電気電子工学科の講義を担当していたが[3]、2008年より情報理工学科の講義を担当した[3]。また、1998年にはイェール大学の医学部にて客員科学者を兼任した[3]。2005年にはコロンビア大学の医学部にて客員教授を兼任した[3]。2023年退任、上智大学名誉教授。日本声楽発声学会理事研究[編集]学会活動:日本声楽発声学会理事、日本音楽表現学会会員、日本演劇学会会員、日本神経科学学会会員、北米神経科学学会会員、他ワーキングメモリなどの神経回路モデル・シミュレーション研究を行った。現在は、音楽や演劇の脳科学の構築に取り組んでいる。これまで多数の音大生・音楽家の脳イメージング研究(MRI、脳波計測)を行ってきた。最新の成果のひとつとして、オペラ鑑賞時のミラーニューロン活動の脳波計測実験がある(論文サイト)。研究成果を大学の講義に生かすべく、音楽や演劇・文学と脳科学の融合を試みている。
(Wikipediaより)
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