今回は、2021年5月28日金 チコちゃんに叱られる!「▽旅館の窓際空間の謎▽打ち合わせの謎▽フグ毒の謎」の番組内容を紹介。
なんでふぐには毒があるの?
外敵から身を守るため?
でも、体内にあるから、意味ない?
なんでふぐには毒があるの?
本日の4つめ目の話題。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、毒っ気のないステキな大人ってだーれ?」
岡村さんのご指名で児嶋さんが回答者に。
視聴者から寄せられた疑問から出題。
ゆうりちゃん(5さい)からの質問「ふぐはなんで毒を持っているのですか?」
チコちゃん「なんでふぐには毒があるの?」
児島さん「自分を守るため。外敵から身を守るため。」
正解に至らず、叱られちゃいました。
岡村さんにも質問。
岡村さん「フグっておおきくできるやん。威嚇というものを覚えてしまった。本来なら使えてたもの(毒)を使わなくなったんですね。」といった趣旨の回答。
チコちゃん「惜しくも何ともない。」とバッサリ。
チコちゃんの答えは、「毒は母の愛 supported by ダーウィンが来た!」
毒は母の愛 supported by ダーウィンが来た!
解説してくれたのは、NHK自然番組を担当して30年の荒井恒人ディレクター。
今回の担当ディレクターは、以前、チコメント72時間で「スケートリンクはどうやって凍らせている?」を担当した人。
前回、収録が大幅に伸びて、このままでは残業過多に。
そこで、今回のVTRは8時間で作ることを上司から言われます。
こまったディレクター、魚屋さんでふぐの刺身を買いながらテレビをみると、
ダーウィンが来たのテレビ番組が。。
ということで、以前同様、ダーウィンが来た!の解説VTRを使用。
チコちゃんにダーウィンが来た!
ナレーションは井上二郎さん。
自然界最強といわれるふぐの猛毒テトロドトキシン。
青酸カリの800倍以上という凄まじい威力。
人が摂取すると1mgでも死に至る可能性があるという超危険な代物。
そしてこのふぐ毒は実は自分で作っているわけではありません。
毒を持つ餌を食べているから体内に蓄えられています。
1980年代に毒が入っていない人工の餌でふぐを養殖。
すると、無毒のふぐに。
これから、ふぐは自分で毒を作れないことが判明。
自然界では毒を持つ巻き貝やヒトデなどを食べているので毒を自然と体内に取り入れていた事が明らかに。
となると一つの疑問が。
毒入りの餌を食べたらふぐ自身も危険ではないのか?
一般的な生物は毒入りの餌を食べると、体内で毒がたんぱく質とくっつく事でしびれなどの症状が出現。
ふぐの場合は他の生物とは違う特殊なたんぱく質を持っています。
このたんぱく質は毒と非常にくっ付きにくい性質。
そのため、毒を無効化する事が可能に。
なぜふぐは毒を取り入れている?
外的から身を守るためという理由が最初に考えられました。
しかし、多くのふぐが肝臓や腸などの内臓に毒を持っています。
食べられてしまってフグが死んだあとに毒の効果を発揮。
これでは自分の身を守るという事はできません。
そしてこの疑問に関して新たな発見をしたのが日本大学の糸井史朗教授。
2019年に相模湾沿岸で行った小型のふぐであるクサフグの観察やDNA解析。
クサフグは4月~6月の間に猛毒を持つオオツノヒラムシの卵を積極的に食べているという事実。
クサフグの体内の毒の量を調べてみると、この間に毒の量は一気に上昇して15倍に。
この時、その毒の多くが卵巣に蓄えられている事も明らかに。
そしてこの4月~6月という時期はクサフグの産卵時期と一致。
この事から恐らくクサフグは自分たちの産卵に備えて、外敵に卵を食べられないように卵に毒を含ませているとのこと。
さらに、この毒の効果はふぐの赤ちゃんが産まれた後にも続いています。
産まれてすぐの体長2mmほどの時代には、他の魚に食べられたかと思いきや、すぐに吐き出されて助かる赤ちゃんふぐの姿が。
毒のある部分が分かる特殊な手法で撮影した赤ちゃんふぐを観察。
毒が皮膚などの体の表面に集中している事が判明。
つまり、赤ちゃんふぐを飲み込んだ瞬間に皮膚の毒に触れてすぐに吐き出していたとのこと。
これはクサフグ以外のトラフグの仲間にも当てはまるとのこと。
塚原アナから補足
解説では主にクサフグのメスについて語られていましたが、実はオスも産卵期前に体内の毒の量が増えて、産卵期を終えると毒の量が減るとのこと。
今もふぐの生態に関する研究は日々進んでいるので新たな発見が今後されるかもしれません。
で終了。
結論
というわけで、
「なんでふぐには毒があるの?」は、
「毒は母の愛 supported by ダーウィンが来た!」
でした。
解説してくれたのは
NHK自然番組を担当して30年の荒井恒人ディレクター
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
他の記事もよろしくね。