NHK番組「チコちゃんに叱られる!」の放送内容を詳しく紹介!

チコちゃんに叱られる!

チコちゃんクイズ

肉じゃがってなに?→なんちゃってビーフシチュー。日本海軍が発祥。ワインの代わりに醤油、砂糖で甘露、全国に広まり肉じゃがに

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今回は、2020年8月21日金 チコちゃんに叱られる!「72分拡大版▽肉じゃが▽夏の怖い話▽お地蔵さん」の番組内容を紹介。


肉じゃがってなに?




ザ・おふくろの味の肉じゃが。


でも、そのルーツって?






肉じゃがってなに?


本日の1つめ目の話題。


今回は、100回記念で、72分拡大版。





チコちゃんは、浴衣姿で登場。


今回のゲストは、笑福亭鶴瓶さんと、天海祐希さん。


ゲスト紹介のあと、問題へ。


チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、おふくろの味が大好きなステキな大人ってだーれ?」


岡村さんのご指名で、鶴瓶さんが回答者に。


肉じゃがの話題。


チコちゃん「肉じゃがってなに?」


鶴瓶さん「なんなの?って何やねん!」


ちょっと、切れ気味。


鶴瓶さん「お母さんの味。(どこのお母さんと聞かれて)天王寺!」


正解に至らず、叱られちゃいました。


天海さんにも質問。


天海さん「すき焼きの変形っぽくないですか?」


チコちゃんが、ちょっとよい反応。


天海さん「小声で、ビーフシチュー、いや、おでん?」


おでんが最終の答えということで、不正解。



チコちゃんの答えは、「なんちゃってビーフシチュー」



なんちゃってビーフシチュー


解説してくれたのは、海軍料理研究家の高森直史さん。


肉じゃがはビーフシチューを作ろうとしたときに偶然で来たものと推測。





この肉じゃがは海軍で食事作りを任されていた主厨(しゅちゅう)と呼ばれる人たちが作ったメニュー。





主厨とは、厨房を任された調理をする兵隊さん。


主厨の人たちが当時使っていた料理の教本を拝見。





「甘煮」という項目に今でいう肉じゃがの作り方が記されています。


そしてこの肉じゃがは海軍の名将として知られる東郷平八郎のために作られた料理という説も。





NHKたぶんこうだったんじゃないか劇場(TKG)






「坂の上の芋 肉じゃが誕生物語」


舞台は1890年代。


東郷平八郎役は目黒祐樹さん。





そして主厨員長は鶴見辰吾さん、




主厨員は山西惇さん。




当時、東郷平八郎はリウマチと気管支炎がひどく、海上勤務は厳しいため、陸上勤務をしていました。





そんな体調の思わしくない東郷平八郎のために主厨たちが作ろとしたのがビーフシチュー。


その頃の海軍では主食に多くの白米。


その分おかずは少量という食事バランスだったために栄養不足になりがち。





それを解消する為に牛肉を使う西洋料理が献立にありました。


その中にはシチュードビーフという今でいうビーフシチューも。





ただし、あくまでレシピが紹介されているだけで普段は和食が調理されることがほどんと。


洋食が供される事はまれでした。


そこで東郷平八郎がイギリス留学をした際に食べてから思い出に残っているビーフシチューを作る事に。


ところがレシピに記されていた赤ワインを用意できませんでした。


主厨が代わりに使ったのが醤油と砂糖。


一度に300人分の食事を作る必要があり、普段の調理のように和食に使われるような調味量しか常備されていない。


ぶどうを発酵させた赤ワインの代わりに大豆を発酵させたしょう油を。


そのだけだと甘みが足りないので砂糖で補うことに。


そして出来上がったのはビーフシチューとは異なるもの。





主厨員長「ビーフシチュー、、、ではない。全然違う。でも美味い!」


主厨員「全然ビーフシチューじゃない!でも美味い!」


美味しいものが出来たのは良いのですが、ビーフシチューではない。


悩んで提供するかどうか迷う厨房。


しかし、さっさと運ばれて行く謎のビーフシチューもどき。


そして、東郷平八郎の食卓。


東郷平八郎「んん~~、、美味い!」


その姿をこっそり覗いていた主厨たちはガッツポーズ。


となるとこのビーフシチューもどきの名前が肝心。


主厨員長「決まってるだろ~!何だこれは?」


東郷平八郎「甘煮じゃ!」


海軍で考案された牛肉とジャガイモの煮物





とりあえず甘く煮られていた料理なので甘煮と呼ばれることに。


この甘煮は、戦後口伝えで一般家庭に普及。





それがいつしか、肉じゃがと呼ばれるように。





家庭料理の代表的メニューのひとつになりました。



結論


というわけで、


「肉じゃがってなに?」は、


「なんちゃってビーフシチュー」


でした。
 


解説してくれたのは


海軍料理研究家の高森直史さん


高森 直史(たかもり なおふみ、1939年 – )は、海上自衛官、海軍料理研究家・管理栄養士。

略歴
熊本県出身。佐伯栄養専門学校卒業。1965年海上自衛隊幹部候補生学校卒業。防衛大学校教官、護衛艦補給長、航空群司令部幕僚、海上幕僚監部人事課、護衛艦隊司令部幕僚、海上幕僚監部衣糧班長、同給与班長、舞鶴地方総監部経理部長等を歴任。最終階級は一等海佐。
旧海軍料理書から「肉じゃが」のルーツを発掘し、舞鶴や呉の町おこしに協力。海軍料理を通じて食文化普及、栄養相談等で活躍している。

著書
単著
海上自衛隊栄養士会編『図解・単身赴任者の栄養管理と献立の手引』(防衛弘済会、1986年)
『自炊のすすめ 単身赴任者の献立と栄養管理の手引』(グラフ社、1986年)
『率先炊飯 海上自衛官の「実戦」的食事健康法』(グラフ社、1987年)
『自炊レッスン 単身赴任者・OL・学生に贈る実践的食事健康法』(グラフ社、1987年)
『健康料理のすすめ 作ってみよう!』(グラフ社、1992年)
『自炊のすすめ 知っておきたい栄養知識がいっぱい!』(グラフ社、2002年)
『海軍食グルメ物語 帝国海軍料理アラカルト』(光人社、2003年)
『海軍料理おもしろ事典』(光人社、2004年)
『マッカーサーの目玉焼き進駐軍がやって来た! 戦後「食料事情」よもやま話』(光人社、2004年)
『海軍肉じゃが物語 ルーツ発掘者が語る海軍食文化史』(光人社、2006年)
『気ままに大自然”アウトドア生活”のすすめ!』(光人社、2007年)
『戦艦大和の台所 海軍食グルメ・アラカルト』(光人社、2010年)
『帝国海軍料理物語 「肉じゃが」は海軍の料理だった』(光人社NF文庫、2010年)
  ※『海軍肉じゃが物語』の改題・文庫版。

『日本海軍ロジスティクスの戦い 給糧艦「間宮」から見た補給戦のすべて』(光人社NF文庫、2019年)
共著
(平間洋一・齋藤義朗)『絶品!海軍グルメ物語 すぐに作れる40のレシピ』(新人物往来社、2010年)
(Wikipediaより)




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