NHK番組「チコちゃんに叱られる!」の放送内容を詳しく紹介!

チコちゃんに叱られる!

チコちゃんクイズ

なんで紙が濡れて乾くとゴワゴワするの? 紙は引っ張って作るけど、水に濡れた後は引っ張れないまま乾くから

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今回はチコちゃんに叱られる! ▽急に暗くなると▽化粧まわしとは▽紙がぬれると 初回放送日:2025年10月17日を紹介。


なんで紙が濡れて乾くとゴワゴワするの?




なんで紙が濡れて乾くとゴワゴワするの?


チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、汗が染みこむまで台本を読み込むステキな大人ってだーれ?」


チコちゃん「なんで紙が濡れて乾くとゴワゴワするの?」


チコちゃんの答えは、「紙は引っ張って作るけど、水に濡れた後は引っ張れないまま乾くから。」



紙は引っ張って作るけど、水に濡れた後は引っ張れないまま乾くから


今回は、私たちの生活に欠かせない「紙」の、ちょっと驚きの秘密と、うっかり濡らしてしまった時の復活術をご紹介。


紙が濡れてボコボコになる現象には、科学的な理由があったんです!



紙が生まれるまでの、壮大な旅

まずは、紙がどのように作られているかを見てみましょう。


あの薄い一枚の紙になるまでには、いくつかの工程を経ています。



原料を水に分散!




木材を細かく砕いた繊維の塊であるパルプシートを、ミキサー付きの大きな水槽に入れ、水の中でパルプを均一に分散させます。


まるでモチ状になったような状態です。



水を切ってシート状に!



水に浸かったパルプを、細かい網目状のレーンに流し込みます。


網目から水気を切りながら、パルプをプレスして水分を絞り、シート状にします。




引っ張って、乾かす!

ここで重要なのが、紙のゴワゴワを防ぐ工程です。


縮まないように加熱したローラーに紙を押さえつけます。




紙を引っ張りながら乾かすことで、繊維がピンと伸びた状態で固まっていきます。




巨大なロールで巻き取り、完成!

最後に、巨大なロールで紙を巻き取って、私たちが知る紙が完成します。



「ゴワゴワ」の正体は、水分子が原因!

紙が完成する最後の工程で、繊維の間に入っていた水分子が蒸発し、パルプの繊維同士が強く結びつきます。


この時、普通に乾かすと、少なくなっていく水分子が紙を内側に引っ張ろうとする力が働きます。


すると、繊維が細く変化し、それが折り重なることで紙全体が縮んでしまうのです。


これが、紙が乾燥した時に出てくるゴワゴワの正体だったんですね。



濡れた紙がボコボコになる理由

では、一度つるつるになった紙が濡れて、また乾くとボコボコになるのはなぜでしょう?


紙が濡れると、一度乾いて結合した繊維の中に、再び水分子が入り込んだ状態に戻ってしまいます。




そして、濡れた紙は、乾きやすい場所と乾きにくい場所で乾燥スピードが異なります。




このバラバラの乾燥スピードによって、各箇所でゴワゴワ具合が細かく変わり、表面がボコボコとした状態になってしまうのです。




濡れた時にドライヤーで急激に乾かすのが絶対ダメなのも、この不均一な乾燥が原因だったのですね。




必見!濡れたノートを元に戻す「復活術」

うっかり水に濡らしてしまった大切なノートや書類。


諦めるのはまだ早いです!


図書館や考古学の分野でも実際に使われているという、奇跡の復活術をご紹介します。



【元に戻す手順】

冷凍庫へGO!




(封は閉めずに) 濡れたノートをチャック付きのフリーザーバッグに入れます。


この時、封は閉めずに、立てかけた状態で冷凍庫の中に入れます。


昇華現象で、ゆっくり水分除去 水分子で離れている繊維の状態から、まず水分子を氷にしてしまいます。




そして、乾燥している冷凍庫内で、氷が気体になる昇華(しょうか)が起こるのを待ちます。


これにより、水分がほぼ均一に、ゆっくりと抜けていくので、紙は元の状態を保とうとするのです。


フリーザーバッグは、冷凍庫の霜で再度濡れるのを防ぐ役割があります。


封をしないのは、気体になった水分が出て行きやすくするためです。



プレスして、ピンと張る!

24時間経ったら、フリーザーバッグから取り出し、軽く振って霜を取ります。


まだ繊維に水分子を抱えて、ゆるく結びついた状態です。


最後に、ペーパータオルでサンドイッチにして、辞書などの重いものの下に置きます。




これを1日~2日間キープします。


重いものでプレスすることで、繊維をピンと張った状態で結合させ、ゴワゴワを防ぐのです!



嬉しい?困る?復活術の副作用

ちなみに、この方法で紙を復活させると、一つ副作用が起こることが知られています。


それは、消せるボールペンの文字が戻ってきてしまうということです!


これは、消せるインクが温度変化で色を消しているため、冷凍庫で冷やすことで発色する元の状態に戻ってしまうから。


もし消えるボールペンで書いていた場合は、ご注意くださいね。



いかがでしたか?


紙が水に濡れる現象と、それを元に戻す技術には、こんなにも深い科学が関わっていたのですね。


もしノートを濡らしてしまった時は、この「冷凍庫プレス術」を試してみてください!



最後までお読みいただき、ありがとうございました!



結論


というわけで、


「なんで紙が濡れて乾くとゴワゴワするの?」は、


「紙は引っ張って作るけど、水に濡れた後は引っ張れないまま乾くから」


でした。
 



解説してくれたのは


製紙メーカーの阿部一行さん。



今回も最後まで読んでくれてありがとう。
他の記事もよろしくね。


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