今回は、2018年12月21日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」年末拡大版のお話。
歌うときに、マイクを持たない手を動かすのはなぜ?
確かにカラオケだけでなく、歌手でもマイクをもって歌っている人は反対の手を大きくうごかしてますよね。
リズムがとりやすいから?
歌うときに、マイクを持たない手を動かすのはなぜ?
年末拡大スペシャルの1問目。
チコちゃん「この中で、情熱的に歌を歌うステキな大人ってだーれ?」
陣内さん「僕かなぁ。」
チコちゃん「マイクを持って歌ったは?」
陣内さん「私の苦しみ。My苦(マイク)。持ってます。」
チコちゃん「えっ?えっ?」
アシスタントの塚原アナがマイクを運んできます。
陣内さん「バンドが無いと自分、苦手なんですけど。」
陣内さんがマイクを片手に小林旭さんの「もう一度一から出なおします」をアカペラ。
チコちゃん「サビを歌う時のマイクを持っていない方の手のアクションはなに?」
陣内さん「表現者ですから。栄光を掴む感じで・・・。」
チコちゃん「なんでマイクを持っていない手を動かすの?」
陣内さん「右手のマイクの重みのバランスを取るため?」
残念ながら、正解にいたらず、叱られちゃいました。
陣内さん「そこまで怒られる事?」
チコちゃん「陣内さん。もうそのマイクはいいのよ。」
NHKは歌手の松崎しげるさんのところへ。
チコちゃん「おっ!しげるちゃん!」
松崎さん「最近、叱られる事ないからねぇ。」
松崎さんに手を動かす理由を尋ねてみると、ピヨピヨ音と共に正解の文字。
岡村さん「あっ!?」
出張用チコちゃん「つまんねー奴だな!」
松崎さん「あ?」
松崎さん「正解なんだ?!怒られないで済んだよ俺!みんな怒られてるからなこの番組では。」
チコちゃん「大人げないわよ。」
チコちゃんの答えは、
「マイクを持つと歌が下手になるから」
河北さん「うっそ~!」
陣内さん「確かにマイクを持つと実力以下に評価される事が多い俺。」
マイクを持つと、歌が下手になるから
解説してくれたのは桜美林大学で声楽実技を教えている現役オペラ歌手の小林玲子教授。
マイクを持つと声量が減って、高い音も出にくくなる。
その原因は肩。
肩の筋肉は上半身にある多くの筋肉とつながっています。
そして胸を膨らませる呼吸に重要な筋肉の一つ。
上半身で最大の体積を持つのは肩の筋肉。
歌うときにマイクを口元でキープすると肩周りがロックされた状態に。
肩とつながっている筋肉の収縮が低下。
そのため胸が十分に広がらないので肺に取り込める空気の量が減ります。
すると声量が減って高音が出ず、歌が下手になってしまうとのこと。
それを補ってくれるのがマイクを持っていない方の手。
左手にマイクを持った状態では左肩がロックされ左の肺が80%まで膨らまない。
マイクを持っていない右手(右肩)を動かすことで右肺を120%ほどまで膨らませる事が可能。
この仕組みを上手く使っているのがオペラ歌手。
大きな音や高い音を出す時は両手を大きく広げていたりします。
検証実験
マイクを持っていない方の手を動かさないと声が出にくくなるのか検証。
松崎しげるさんにご協力。
自由に歌ってもらうとサビ部分の声の大きさは最大値105dB。
これは車のクラクションとほぼ同じ。
次は手を動かさずに。
ポケットに手を突っ込んで歌う松崎しげるさん。
でもサビの部分で勝手に手がポケットから飛び出します。
スタッフさんがストップ。
松崎さん「これホントの手違いってやつで。」
チコちゃん「上手い!」
そこで、松崎さんの右手をロープで固定しスタッフが動かないように引っ張ります。
それでも激しく動く右手に、スタッフも耐え切れず、終了。
ナレーション「やっぱりダメでした。」
松崎さん「こんなに動いてんだね。俺。」
スタッフ「完全に止めてみてもいいですか?手を。」
松崎さん「完全に止めるってどういう事?」
その後、体幹と腕を縄でグルグル巻き。
スタッフ「こんな風に縛られた事って?」
松崎さん「無い!縛られた事あるっっていったらおかしいじゃない。」
その後、歌いましたが、サビの部分で比較すると最大値は100dBに低下。
5dBの差。
日本音響研究所所長の鈴木創さんの分析では、声の波形を比較すると声の大きさは約半分になっているとの事。
スタッフ「いかがですか?歌ってみて。」
松崎さん「やっぱり歌はもっと自由であって欲しいなと。」
チコちゃん「そらそうだ。」
結論
というわけで、
「歌うときに、マイクを持たない手を動かすのはなぜ?」は、
「マイクを持つと、歌が下手になるから」
でした。
先生「チコちゃんが、大きな声で言えない事って何かな?」
チコちゃん「ウンチ!!」
チコちゃん「あらっ言っちゃった。言っちゃった。ゴメンなさ~い。」
岡村さん「子供ゲラゲラ笑ろてるやろ。今。」
(注)手を動かす理由は音程や感情を表現するためという場合もあるとのこと。
解説してくれたのは
桜美林大学で声楽実技を教えている現役オペラ歌手の小林玲子教授
小林玲子教授
教授
小林 玲子 KOBAYASHI, Reiko
主な担当科目
声楽実技(主科・副科)、舞台音楽演習、専攻演習(オペラ公演)、卒業研究(声楽演奏会)
声楽を学ぶ上で大切なことは力まないこと、力みは息の流れを止めてしまいます。しかし、支えは必要です。息をどのように支えるかは、呼吸法、発声法で学びましょう。マイクなしでホールの隅々まで届く声量を身につけ、歌曲やオペラ・アリアなどを表情豊かに歌える自分になりましょう。
息という字は心の上に自を乗せて書きます。心を込めて歌うなどと申しますが、心と歌声は密接な関係にあります。楽器である身体を健康に保つことも非常に重要です。
大学ではさまざまな分野の学びから広い教養を身に付け、音楽を、声楽をより深く学びます。
職歴
1999/10~2005/01 イタリア国ヴァレーゼ市立ゴッラ音楽院 声楽科 専任講師
2005/04~2007/03 桜美林大学 総合文化学群 助教授
2007/04~ 桜美林大学 総合文化学群 准教授
2011/04 桜美林大学 総合文化学群 教授
学歴および学位
~1983/06 国立ミラノ・ヴェルディー音楽院 修了 芸術学修士
~1978/03 名古屋芸術大学 声楽科 卒業
(大学HPより)
桜美林大学(おうびりんだいがく、英語: J. F. Oberlin University)は、東京都町田市常盤町3758に本部を置く日本の私立大学である。1966年に設置された。大学の略称は桜美林、桜美大、桜美林大。
桜美林大学の起源は1921年、清水安三が北京市朝陽門外に貧困地域の中国人女子を対象として設立した崇貞平民女子工読学校(後の崇貞学園)である。後に清水はアメリカ合衆国・オハイオ州のオーバリン大学に学び、再び崇貞学園に帰任する。しかし、学校は日本の太平洋戦争敗戦を受けて中国共産党により接収され、清水は帰国を余儀なくされた。帰国後、清水はキリスト教主義学校の設立を目指し、現在の地・町田に留学先であったオベリン・カレッジの名にちなんだ「桜美林高等女学校」を創立した。1966年には桜美林大学を設立し、清水は「大学の設立こそは少き日に新島襄に享けし夢かも」と感慨を述べたそうである。現在、大学はリベラルアーツ学群、ビジネスマネジメント学群、健康福祉学群、芸術文化学群、グローバル・コミュニケーション学群の5学群と国際学研究科、経営学研究科、言語教育研究科、心理学研究科、大学アドミニストレーション研究科(通学課程)、大学アドミニストレーション研究科(通信教育課程)、老年学研究科の7研究科で構成されている。
(Wikipediaより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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