今回は、2019年8月23日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」▽ロストサマー!二度と帰れないあの夏の日何してたっけSP のお話。
幽霊に足がないのはなぜ?
たしかに、日本の幽霊は足がないですね。
なぜなんだろう?
幽霊に足がないのはなぜ?
本日の2問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番妖しい雰囲気を醸し出している妖艶でステキな大人ってだーれ?」
岡村さんの目配せで、松重さんが回答者に。
チコちゃん「夏の夜で連想するものは?」
松重さん「花火、スイカ、ビール、盆踊り。」
チコちゃん「丑三つ時といえば?」
松重さん「おばけや幽霊!」
チコちゃん「なんで幽霊には足がないの?」
松重さん「びっくりすると思わず目の方に注目がいってしまうので、足のイメージが湧きづらいから。」
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
岡村さん「当時は、幽霊のイメージを伝える手段としては絵しかなった。」
岡村さんの口に正解マークとピヨピヨ音。
チコちゃん「岡村!つまんねーヤツだなぁ。」
チコちゃん「全員ペン持って!」
チコちゃん「しょうゆを漢字で書いて。」
結局、松重さんだけが正解。
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チコちゃん「岡村、さっしー、たみちゃん3人揃ってボーっと生きてんじゃねーよ!」
街頭インタビューでも正解なし。
チコちゃんの答えは、「売れっ子画家が足のない幽霊を描いたから」
売れっ子画家が足のない幽霊を描いたから
江戸時代以前には怪談話の挿絵の幽霊
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足が描かれていました。
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しかし江戸中期以降になると、どの幽霊も足がなくなります。
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この流れを作ったのが江戸中期の売れっ子画家・円山応挙(まるやまおうきょ)。
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円山応挙が足のない幽霊を始めて描いた張本人。
他に国宝「雪松図屏風」などを描いている超人気画家。
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幽霊画の掛け軸を依頼された円山応挙。
なかなか筆が進まないで悩んでいました。
ある日、夢枕に立った亡き妻のそのままの姿を描いたとのこと。
「会いたくても会えない大切な人への思いが描かれた絵」だったとのこと。
円山応挙の幽霊画は青森県の弘前市のお寺で閲覧可能
青森県出身の担当ディレクター。
担当ディレクター、熊澤Dを主人公にした「プロフェッショナル 仕事の流儀」のパロディ。
ナレーションは本家の橋本さとしさん。
熊澤Dは、20歳頃にテレビ業界に入社。
42歳の現在は独身で仕事が恋人。
青森空港で母親の悦子さんと合流。
母の運転で弘前市へ。
「会いたくても会えない大切な人への思い」という言葉が。
熊澤D「ちょっと家さ寄ってから行く。」
幽霊画を見に行く前に実家へ。
お母さん手作りの唐揚げをたいらげます。
次は父親が耕す畑を訪問。
そしてお寺に出発。
道中では昔通ったというトンカツ屋に寄り道。
その後、久渡寺(くどじ)到着。
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本堂に続く200段の石段。
出迎えてくれた住職の須藤光昭さん。
円山応挙の幽霊画は1年に1度しか公開されてとのこと。
りんごを土産に青森空港に戻ります。
再度、安村敏信さんを訪問。
幽霊画の公開が1年に1度だったことを伝えます。
安村先生「ええ。そうですよ。でも確かNHKさんで以前取材されてましたよ。」
NHK内の「美の壺」スタッフルームへ。
幽霊画を扱ったのが「美の壺」2008年8月22日放送分。
VTRでは、安村敏信さんが解説。
熊澤D「出てんじゃん!」
この後、「美の壺」の映像をそのまま流用。
円山応挙「返魂香之図」。
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薄紅を塗った流し目の女性は美人画風。
しかし、その下半身は描かれないまま。
続けて亡き妻が夢枕に立ったというエピソードを紹介。
足が無く、宙に浮いているという表現方法。
「この世のものではないもの」を表現するものとして話題に。
新しい幽霊像が生まれた瞬間!
以後、足のない幽霊画が多く描かれるようになっていきます。
江戸時代には夏の娯楽として怪談噺を楽しむ風習があり、小道具の一つとして幽霊画がよく用いられました。
「チコフェッショナル 仕事の流儀」
プロフェッショナルとは、
熊澤D「実家の近くでロケがあったら親に元気な姿を見せる。それがプロフェッショナルだと思います。」
ナレーション「ロケは空振りに終わった。しかし熊澤の心には何か温かいものが残った。いや調べてから行きなさいよ!」
結論
というわけで、
「幽霊に足がないのはなぜ?」は、
「売れっ子画家が足のない幽霊を描いたから」
でした。
解説してくれたのは
美術史家の安村敏信さん
安村 敏信(やすむら としのぶ、1953年2月15日[1] – )は、日本美術史学者。
富山県生まれ。東北大学文学部美術史学科卒、1978年同大学院修士課程日本美術史修了。1979年より板橋区立美術館学芸員、学芸主査、学芸担当係長[2]、2005年館長、2013年退職。狩野派の研究と作品の発掘に携わり、ユニークな展覧会を数多く企画。萬美術屋として活動中。[3]
著書
『浮世絵に遊ぶ』美術館へ行こう 新潮社 1997
『美術館商売 美術なんて・・・と思う前に』勉誠出版 智慧の海叢書 2004
『すぐわかる画家別近世日本絵画の見かた』東京美術 2005
『絵師別江戸絵画入門 改訂改題版』東京美術 2015
『もっと知りたい狩野派 探幽と江戸狩野派』東京美術 アート・ビギナーズ・コレクション 2006
『江戸の絵師「暮らしと稼ぎ」』小学館 2008
『ワイドで楽しむ奇想の屏風絵』東京美術 広げてわくわくシリーズ 2010
『浮世絵美人解体新書』世界文化社 2013
『江戸絵画の非常識 近代絵画の定説をくつがえす』敬文舎 日本文化私の最新講義 2013
『肉筆幽霊画の世界』新人物往来社 2013
『江戸の十二支+αどうぶつえん 面白江戸アートギャラリー』東京美術 2014
『線で読み解く日本の名画』幻戯書房 2015
(Wikipediaより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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