今回はチコちゃんに叱られる! 放送100年!春の72分拡大版スペシャル 初回放送日:2025年3月28日を紹介。
なんでその日の気分で食べたいものが変わるの?
なんでその日の気分で食べたいものが変わるの?
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、よく食べるステキな大人ってだーれ?」
チコちゃん「なんでその日の気分で食べたいものが変わるの?」
チコちゃんの答えは、「腸のバクテリアに命令されているから。」
腸のバクテリアに命令されているから
日によって食べたいものが変わる理由は脳に経験として刷り込まれているから。
最新の研究でもう一つ大きな理由が。
脳に刷り込まれているという定説では、カレーを食べたいときには、カレーには健康増進効果もあるスパイス、肉のたんぱく質、野菜のビタミン類が入っているので「カレー=良い食べ物」という認識が記憶されます。

このため、街中でカレーの香りを嗅いだり、テレビやネットなどでカレーを見ると「カレーが食べたい」と考えるように。
新しい説が、「腸のバクテリアの命令」。
人間一人の大腸には約1000種類ほどの腸内細菌が住んでいます。
その総数は100兆個。
これらの大量のバクテリアは人が摂取した食べ物からエネルギーを得て生きています。
バクテリアは、人間の体にその対価として例えば睡眠を促進させたり、肥満や糖尿病になりにくくなったりと様々な効果を。
持ちつ持たれつの関係を持っている人間とバクテリア。
1000種類以上いるバクテリアはそれぞれ肉好き、野菜好き、砂糖好きと様々な食の好みを持っています。

バクテリアは他の種との生存競争に勝つために、自分がより成長できる栄養素を摂るように人間の脳に働きかけます。
一方で、ライバルの種が欲している栄養素をあまり摂らないように指示。
腸と脳は迷走神経という神経で繋がっています。

バクテリアはこの迷走神経を操作して人間の食の好みに影響を与えています。
その日によって食べたいものが変わるのは腸内のバクテリアのせいという説が発生。
番組では肉好きで普段野菜を食べたいと思う事がほぼ無いという番組スタッフが実験に参加。

先生監修の腸内環境を改善する生活を10日間送るとどんな変化が起こるのかを体験。
・睡眠時間は1日7時間以上
・起床後はラジオ体操などで体を軽く動かす
・脂っこいものが食べたくなったら食べたいものを大声で叫んでストレス発散など。
食事メニューは食物繊維の多い十六穀米、みそ汁はサツマイモ、小松菜、ごぼう、にんじん、海藻類と食物繊維を意識。
サラダはきゅうり、水菜、サニーレタス、コーンの4種が基本。
ここにメインのおかずとして焼き鮭、焼きサバ、大豆ミートのハンバーグ、お刺身や納豆などの副菜。
そして先生特製のスムージー

豆乳200ml、
バナナ1本、
青汁粉末5g、
ハチミツ適量、
水溶性食物繊維6gをミキサーで混ぜたドリンクも。
全粒粉食パンに納豆、しらす、トマト、チーズなどをトースターで5分焼くチーズトーストなども。
こうして10日間が経つ頃には、野菜が美味しいと感じるまでは至りませんでした。
しかし、苦も無く食べられるように変化が。
実際に腸内の野菜好きのバクテリアが検証前に比べて約5%増加。
肉好きバクテリアは約10%減少という結果。
食生活に加えてストレスを上手く発散してやるとより大きく腸内環境が変わって行とのこと。
3か月ほど続けるとよりダイナミックに変わるとのこと。
結論
というわけで、
「なんでその日の気分で食べたいものが変わるの?」は、
「腸のバクテリアに命令されているから」
でした。
解説してくれたのは
京都府立医科大学の内藤裕二教授。
所属京都府立医科大学 大学院医学研究科 教授
学位
医学博士(京都府立医科大学)
研究者番号 00305575J-GLOBAL ID200901032054997652researchmap会員ID5000018621
昭和58年京都府立医科大学卒業,附属病院研修医(第1内科学教室),
平成13年米国ルイジアナ州立大学医学部分子細胞生理学教室客員教授,
平成17年独立行政法人科学技術振興機構科学技術振興調整費研究領域主幹,
平成21年京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学准教授,
平成27年本学附属病院内視鏡・超音波診療部部長,
令和3年大学院医学研究科生体免疫栄養学講座教授〜現在に至る.
専門:腸内微生物叢、抗加齢医学、消化器病学.
著書:消化管(おなか)は泣いています ダイヤモンド社 東京 2016年
人生を変える賢い腸のつくり方 ダイヤモンド社 東京 2016年
胃がんの原因はピロリ菌です 大垣書店 京都 2016年
いつも同じ便秘薬を処方するあなたへ エキスパートが贈る便秘薬との向き合い方 金芳堂 京都 2019年
すべての臨床医が知っておきたい腸内細菌叢 羊土社 2021年
(HPより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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