今回はチコちゃんに叱られる! ▽鼻ちょうちんの謎▽なぜ水を買う▽流行色とは 初回放送日:2025年3月14日を紹介。
流行色ってどうやって決まるの?
流行色ってどうやって決まるの?
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、流行に敏感なステキな大人ってだーれ?」
チコちゃん「流行色ってどうやって決まるの?」
チコちゃんの答えは、「世界がバタバタしないために決めている色」
世界がバタバタしないために決めている色
流行色は国ごとに文化や国民性も違っています。
インテリアや家電などファッション業界以外も対象になっています。
そのため、毎回多くの色が選定されます。
2025年の春夏の流行色は56色。

また、素材感も重要なポイントになっています。

そのため、布、毛糸、和紙といった素材感などでも表現されています。
これらの流行色は世界中のファッションやカラーの専門家が集まって決めています。
その会議が1963年に設立された民間団体の国際流行色委員会。
日本、アメリカ、フランスなど17か国の代表で構成されています。
流行色会議は年に2回開催。
各国の代表がそれぞれのカラー案を持ち寄って、その中から決定されます。
2025年については約450色の提案の中から56色の流行色が決まりました。
流行色を決める基準は社会情勢・人々の心理などを分析。
その時代にマッチした色が選ばれるようになっています。
流行色は発表する2年前にはもう既に決まっています。
つまり2025年の流行色は2023年の会議で決められたもの。
流行色は実際に流行した色ではなく、2年後の社会情勢を予想して決められた色。
2023年時点では世界中で紛争が継続中で混乱状態。
これが2025年にも続くという予測で「困難に負けずに良い未来を作る」というテーマで流行色を決定しました。

2年前に決めるのは色の染料の確保などの準備に時間がかかるから。
世界規模で同じ色を大量に用意するとなると多くの労力がかかります。
その色にあったデザインの考案なども含めると前もって決めるのが望ましいとのこと。
実際に流行色が決まってからは素材の展示会やファッションショーなどを経て店頭に並びます。

つまり世界の様々な関係者がバタバタしないために2年前に流行色が決められる理由。
この流行色を決めるという動き自体は19世紀半ばに発見された合成染料が大きく関わっています。
化学合成で作られる人工的な染料の合成染料は1856年にイギリスの化学者ウィリアム・パーキン博士が開発。

マラリアの治療薬の実験中にビーカーの底に残る赤紫色の物質を偶然発見しました。
それまでは植物などの天然素材による天然染料しかありませんでしたので、限られた色しか存在しませんでした。
しかし、合成染料のおかげで色の種類は劇的に増加することに。

そうなると服飾メーカーとしては何色の服を作るべきか?お客は何色の服を着ればいいのか?と迷うケースが増えることに。
そこでアパレル業界としては目安となるトレンドがあった方が製品を作りやすい。
お客の立場でも、「これが流行色です」と言われた方が買いやすくなるというメリットも。
実際に、前もって発表された流行色が本当に流行ったのかどうか?を見てみると、
1980年代に流行した白・グレー・黒を使ったモノトーンカラー。
1980年春夏の流行色として前もって発表されていました。
1981年のファッションショーでは日本人デザイナーのヨウジ ヤマモトが当時タブーだった黒を基調とした服を発表。
全身黒のファッションをカラス族と呼んだりと一大ブームが。
また、2023年の流行色は黄色が多く取り入れられていました。
淡い色のバターイエローは海外セレブが多く着用。
日本国内でもイエローの車体カラーの車が発表されるなど話題になりました。

多くのメーカーがその流行色をもとにして多くの製品を作ります。
その色の製品が店頭に多く並ぶことになるので、流行りやすくなるとのこと。
そのため、流行色は知っておいて損はないとのこと。
結論
というわけで、
「流行色ってどうやって決まるの?」は、
「世界がバタバタしないために決めている色」
でした。
解説してくれたのは
日本流行色協会の小木曽珠希さん。
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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