今回はチコちゃんに叱られる! ▽ロケットの謎▽グリンピースとは▽なぜ泣くの? 初回放送日:2025年6月27日を紹介。
なんで赤ちゃんは生まれてすぐ泣くの?
なんで赤ちゃんは生まれてすぐ泣くの?
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、かわいい赤ちゃんが大好きなステキな大人ってだーれ?」
チコちゃん「なんで赤ちゃんは生まれてすぐ泣くの?」
チコちゃんの答えは、「二足歩行になったから。」
二足歩行になったから
赤ちゃん、なんで生まれてすぐに「ぎゃー!」って泣くの? その意外な理由とは!
赤ちゃんが生まれた瞬間、大きな声で「ぎゃー!」と泣き出すシーンは、感動的。
でも、なんで赤ちゃんってあんなに大きな声で泣くんでしょう?
実はこれ、人間特有の行動なんです。
今回は、赤ちゃんが生まれてすぐに泣く理由を、わかりやすくご紹介します!
動物は生まれてすぐには泣かない!?
私たち人間以外の動物たちは、生まれてすぐに大きな声で泣くことは、ほとんどありません。
実際に動物園で調べてみても、生まれてすぐ泣く動物はなし。

例えば、私たちと同じ霊長類のゴリラも、出産直後はとても静か。
なぜなら、野生の世界では、大きな声で泣くことは天敵に自分の居場所を知らせてしまう危険な行為だから。
多くの動物は、出産直後に肺呼吸に切り替わるために少しせき込むことはあっても、大声で泣くことはまずないんです。
人間の赤ちゃんが泣く理由:安心したいSOS!
では、なぜ人間の赤ちゃんは、生まれてすぐに大きな声で泣くのでしょう?
その理由の一つは、「生まれてすぐにお母さんから離されるから」。
出産直後のお母さんは、体力を大きく消耗しています。
そのため、すぐに赤ちゃんを抱きしめて、そのまましばらく一緒に過ごすことが難しい。
不安を感じた赤ちゃんは、自己主張をするために、そして「お母さんに抱っこしてほしい!」というSOSを発するために、目一杯泣くのだそうです。
ゴリラやチンパンジーのお母さんは、出産直後から赤ちゃんを抱き上げ、そこから1年間は肌身離さず抱っこして過ごします。
この違いも、人間の赤ちゃんが泣く理由と関係しているんですね。
「二足歩行」と「大きな脳」が関係していた!?
なぜ人間だけが、出産直後にお母さんと赤ちゃんが離れてしまうような状況になるのでしょうか?
その背景には、人類の進化の歴史が大きく関わっています。
1. 二足歩行で骨盤が変化!
約700万年前、人類の祖先は、それまで暮らしていた熱帯雨林を出て、草原へと進出しました。
この時、直立二足歩行を始めたと考えられています。
しかし、この二足歩行によって、上半身を支える骨盤が、お皿のような形に変形してしまいました。

その結果、骨盤の真ん中にある産道(赤ちゃんが通る道)が広げられなくなってしまったんです。
これが、人間の出産が「難産」になった大きな理由の一つ。
他の動物のように、一人でスムーズにお産をすることが難しくなってしまったんですね。
2. 脳の巨大化で頭も大きく!
さらに、人類が進化するにつれて、脳がどんどん大きくなっていきました。
脳が大きくなれば、当然、それを収める頭の大きさも巨大になります。

ただでさえ狭くなった産道を通るのに、頭が大きくなったことで、人間の出産はさらに難しくなりました。
助け合いの出産・育児へ
このように、人間は「二足歩行」と「脳の巨大化」という進化の過程で、他の動物とは異なる出産・育児の方法をとるようになりました。
周囲の人間に見守られ、安全な場所で、そして人の手を借りながら出産をするという、人間ならではの出産スタイルを確立したのです。
そして、赤ちゃんが生まれてすぐに泣くという行動も、そうした環境の中で「助けてほしい」「安心したい」というメッセージを伝えるための、大切なサインになったのかもしれませんね。
ちなみに、犬や猫も生まれてすぐに鳴き声を発することがあります。
その詳しい理由はまだわかっていないそうです。
人間と飼われることで安心感があることや、鳴き声で母親の母性を呼び起こしているといった説が考えられているそうですよ。
赤ちゃんが生まれてすぐに泣く理由、奥が深いですね!
人類の進化の歴史と、赤ちゃん自身のSOSが関係しているなんて、驚きです。
結論
というわけで、
「なんで赤ちゃんは生まれてすぐ泣くの?」は、
「二足歩行になったから」
でした。
解説してくれたのは
総合地球環境学研究所の山極壽一所長。
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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