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なんで日本の天気予報の雨は傘マークなの? たぶん福澤諭吉のおかげ

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今回はチコちゃんに叱られる! ▽ストローの謎▽フクロウの謎▽傘マークの謎 初回放送日NHK総合テレビジョン11月21日(金)午後7:57を紹介。


なんで日本の天気予報の雨は傘マークなの?




なんで日本の天気予報の雨は傘マークなの?


チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、天気を気にするステキな大人ってだーれ?」


チコちゃん「なんで日本の天気予報の雨は傘マークなの?」


チコちゃんの答えは、「たぶん福澤諭吉のおかげ」



たぶん福澤諭吉のおかげ


なぜ日本の天気予報は「傘マーク」?世界に珍しいデザインの裏に福沢諭吉と国民性が!

海外の天気予報を見ると、雨のマークはたいてい「雲から雨粒や線が落ちている」デザインですよね。




しかし、日本の天気予報は違います。


「傘マーク」が雨を表すデザインとして広く使われています。


実は、この日本のマークは世界的に見てもかなり珍しいパターンなのです。


このユニークなマークが誕生した背景には、日本の天気予報の歴史、そしてあの偉大な人物のアイデアが関係していました!



黎明期の天気予報と「ビジュアル化」への挑戦

日本で最初の天気予報が発行されたのは、明治時代、1884年のことです。




初期の天気予報:最初の天気図には、晴れや雨を表す記号はあったものの、イラスト化されたマークは使われていませんでした。




大雑把な内容:当時の予報は「全国の風向きは色々で天気は変わりやすいが雨が降りやすい」といった、日本全国をまとめて記載するかなり大雑把なものでした。




情報の記録:明治時代の天気予報は、各地の気温、気圧、風向きを記録し、空の変化を目視で確認しながら、これから天気がどう変わるかを予測するというシステムでした。


福沢諭吉のアイデアが「傘マーク」の原点に

天気予報が進化し、1888年頃には24時間先まで予報されるようになると、多くの新聞に掲載されるようになります。




ここで、日本の天気予報の歴史における大きな転換点が訪れます。




初のイラスト掲載:当時の「時事新報」という新聞が、傘を差して雨に降られる人物のイラストを載せるという試みを初めて取り入れました。




傘マークの原点:このイラストこそが、のちの雨の「傘マーク」の原点になったとされています。


福沢諭吉のコンセプト:この初めて雨のイラストを取り入れた新聞の発行者こそが、福沢諭吉だったのです。彼は「ビジュアルで分かりやすく」というコンセプトを掲げていました。


イラスト好きの福沢:福沢諭吉は、西洋の衣食住を紹介した自身の著書『西洋衣食住』の中でもイラストを多用していました。




新聞にイラストを使うという発想は、彼らしい試みだったと推測されます。



なぜ「傘」だったのか?日本人と傘の深い関係

福沢諭吉が数ある雨に関連するモチーフの中から「傘」を選んだのは、日本人と傘の深い関係性にあった、という見解があります。


1. 歴史的な「傘好き」の国民性

古くからの使用:鎌倉時代に描かれた絵にも、傘を差す人々の姿が登場しています。



文化としての浸透:江戸時代には、呉服屋や飲食店が客に対して傘を貸し出すサービス(現在の置き傘サービスのようなもの)が始まっていました。




ファッションアイテム:武士や裕福な商人の間では、高級品の蛇の目傘が流行し、オシャレなアイテムとして広まりました。




「粋」の文化:舞台の世界で小道具として使われるなど、傘を差す姿に「粋(いき)」を見出す文化が根付いていたのです。




このように、歴史的にも日本人と傘の関係は非常に古く、深いものがありました。



2. 日本の気候と傘の必要性

日本の気候も、傘が不可欠なアイテムとなった理由です。


雨が降り続く:日本では雨が降り出すと、しばらく降り続けることが多い気候です。


高い湿度:湿度が高いため、一度服が濡れてしまうと、なかなか乾きません。


濡れることへの意識:服が濡れるのを防ぐために、傘を差す頻度が海外に比べて高い傾向があります。


実際、ある調査では、「雨で服が濡れるのを気にするか?」という質問に対し、アメリカでは53%が「気にする」と答えたのに対し日本では81%と非常に高い数値を示しています。





3. 世界一の傘所有数
世界一の所有数:2014年のデータでは、日本人の一人当たりの傘の所有数は3.3本で、世界平均の2.4本に比べて高い数値であり、世界一です。




欧米諸国では、多少の雨では傘を差さないのが普通で、「傘は面倒だ」「どこかカッコ悪い」というイメージを持つ人もいるそうです。


こうした文化的な違いから、日本人は傘との距離が非常に近く、「雨=傘」のイメージを強く持っています。


そのため、福沢諭吉のアイデアによって誕生した「傘マーク」は、日本人の感性に非常にマッチし、広く採用されることになったのです。


普段何気なく見ている天気予報の傘マーク一つにも、日本の歴史、文化、そして国民性がぎゅっと詰まっていることが分かりましたね。



結論


というわけで、


「なんで日本の天気予報の雨は傘マークなの?」は、


「たぶん福澤諭吉のおかげ」


でした。
 



解説してくれたのは


広島市江波山気象館で主幹学芸員を務める脇坂伯史さん。



今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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