今回はチコちゃんに叱られる! ▽強力粉と薄力粉▽テディベアの謎▽顔認証の不思議 初回放送日NHK総合テレビジョン7月3日(金)を紹介。
なんで顔認証が出来るの?
なんで顔認証が出来るの?
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、スマホをよくチェックするステキな大人ってだーれ?」
チコちゃん「なんで顔認証が出来るの?」
チコちゃんの答えは、「顔ではなく面で認証しているから。」
顔ではなく面で認証しているから
スマホのロック解除や駅の改札、空港のゲートなどで、すっかりおなじみになった「顔認証」。
「マスクをしていても、なんで一瞬で本人だと分かるの?」
「メイクを変えたり、太ったりしたらどうなるんだろう?」
そんな素朴な疑問について、テレビ番組で顔認証技術の開発に携わる今岡仁さんが、目からウロコの解説をしてくれていました!
今回はその内容をたっぷり引用しながら、顔認証の驚きの仕組みをご紹介します。
顔認証の正体は「顔」ではなく「面」!
チコちゃんの番組での答えはズバリ、「顔ではなく面で認証しているから」でした!
私たちは普段、顔認証というと「目の雰囲気」「鼻の形」「顔の輪郭」といった、パッと見の見た目で判断していると思いがちですよね。
しかし、それは大きな間違い。
正確に言うと、「顔のパーツを面として捉えて、全体を紋様(もんよう)として判断している」のが顔認証の真髄なのです。
私たちの顔には、骨格に近い部分を中心に、人それぞれ変わらない「特徴点」というものがあります。
その数は人によってばらつきがありますが、以下のような場所に多く見られる傾向があります。
骨格に近い目の周辺
鼻の周り
眉間(みけん)
AIはこれらの特徴点が作り出す網の目のような「面」を画像として捉え、緑色の紋様データとして照合・分析して本人かどうかを判断しているのです。
マスクや帽子をつけていても認証できる秘密
最近では、マスクで顔が半分隠れていても、帽子を深々と被っていても、スムーズに顔認証ができるようになりましたよね。
今岡先生が開発した顔認証技術では、カメラが捉えた画像から「特徴量」という数値データに変換する作業を行っています。
その手順を簡単にのぞいてみましょう。
顔を細かくマス目状の「面」に区切る
目の周り、鼻の周り、眉間、おでこなどのパーツごとの特徴量をAIが算出する
顔全体についても特徴量を算出する
あらかじめ登録された顔データと、今の顔データを比較する
似ている度合いを弾き出し、数値が「1」に近ければ本人と判定して認証!
このとき、顔の一部であってもかなり細かい面に分けて数値化をしています。
そのため、たとえマスクをしていても、見えている部分(目元や眉間など)がある程度あれば、問題なく個人を特定できるのです。
また、初期設定のときに顔をぐるっと回転させて登録するタイプのものがあります。
あれは、顔の面を立体的に捉えているためです。そのため、普段の生活で顔が多少傾いていても、バッチリロックを解除してくれます。
人間では数えきれないほどの数字の列(情報)が、あの瞬間に一瞬で流れていると今岡先生は言います。
AIの計算能力には本当に驚かされますね。
激太りしても、ギャルメイクしても見破られる?番組の実験結果
「何年も経って見た目が変わったらどうなるの?」という疑問もありますよね。
例えば空港の入国審査では、パスポートの古い画像をもとに顔認証を行っています。
人間には「年月が経っても変わらない顔の部分(骨格に近いパーツなど)」があり、そこをAIが見極めているため、多少の経年変化は関係なく判断できるのです。
番組では、実際に今岡先生の開発したシステムを使って、面白い実験を行っていました!
【実験1】10年前の学生時代の写真で通れる?
10年以上前の学生時代の顔写真をドアのシステムに登録しました。
そして、その頃から体重が20kg以上増えたという番組スタッフが、今の顔でドアの前に立ちました。
結果は……あっさり認証されてドアオープン!
肉がついても骨格ベースの「面」は変わらないため、AIには同一人物だと分かってしまうのですね。
【実験2】バッチリメイクや女装は?
続いて、ナチュラルメイクの状態と、お肌の色のトーンや目の大きさがガラリと変わる「濃いギャルメイク」で試してみました。
さらに、「女装メイク」の実験も行いました。
結果は……やっぱり問題なくドアオープン!
今岡先生自身も、ギャルメイクや女装メイクでの実験はこれまでやったことがなかったそうで、ご自身の開発した技術の高さに、さらに自信を深めていました。
一般的に、双子であっても最先端の顔認証システムは見分けることができると言われています。
メイクや体重の変化くらいでは、AIの鋭い目を欺くことはできないということですね。
まとめ:私たちの生活を支える最先端の「面」の技術
普段何気なくスマホに顔を向けている一瞬の間に、AIは私たちの顔を細かく「面」に切り分け、膨大な数字のデータへと変換していました。
見た目の美しさや変化に惑わされず、人間が変わらない骨格の「紋様」をピタリと言い当てる科学の力。
これからさらに技術が進歩すれば、私たちの暮らしはもっと便利で安全なものになっていきそうですね!
次にスマホの画面を見つめるときは、ぜひ「今、私の顔が細かく数値化されているんだな」と思い出してみてください。
結論
というわけで、
「なんで顔認証が出来るの?」は、
「顔ではなく面で認証しているから」
でした。
解説してくれたのは
顔認証技術開発に携わる今岡仁さん。
所属部門/役職
NECフェロー
※2024年4月1日現在
経歴
1997年NEC入社。脳視覚情報処理の研究に従事後、2002年より顔認証の研究開発に取り組み、米国国立標準技術研究所主催ベンチマークテストにて、NEC顔認証技術を世界No.1評価へ導く(2009年、2010年、2013年、2017年、2019年)。「NeoFace」の事業化に貢献。2019年よりNECフェロー。東北大学特任教授(客員)、筑波大学客員教授としても活動。生体認証、ヘルスケア、デジタルエシックスの推進にも注力。
(HPより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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