今回はチコちゃんに叱られる! ▽“四”の謎▽恐竜王国福井県の謎▽たまねぎの謎 初回放送日NHK総合テレビジョン7月10日(金)を紹介。
なんで福井県で恐竜の化石がたくさん見つかるの?
なんで福井県で恐竜の化石がたくさん見つかるの?
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、子供心を忘れないステキな大人ってだーれ?」
チコちゃん「なんで福井県で恐竜の化石がたくさん見つかるの?」
チコちゃんの答えは、「山を動かしたから。」
山を動かしたから
みなさんは、日本国内で一番恐竜の化石が見つかっている場所を知っていますか?
正解は「福井県」です!
日本は世界的に見ても化石が見つかりにくい国と言われていますが、福井県はまさに別格の「恐竜王国」として知られています。
「でも、なんで福井県ばかりでそんなに見つかるの?」
「何か特別な理由があるのかな?」
そんな疑問について、テレビ番組で福井県立恐竜博物館の寺田和雄副館長が、スケールの大きな秘密を明かしてくれました!
今回はその内容をたっぷり引用しながら、福井県が恐竜王国になった理由をご紹介します。
福井で恐竜がたくさん見つかる理由は?
チコちゃんの番組での答えはズバリ、「山を動かしたから」でした!
一瞬「どういうこと?」と思ってしまいますよね。
実は、文字通り山を丸ごと動かすような、福井県独自の途方もない発掘方法に秘密が隠されていたのです。
現在、日本で見つかった新種の恐竜のうち、正式に学名が付いているものは13種類あります。
そのうち、なんとほぼ半数にあたる6種類が福井県で見つかった恐竜なのです。
【福井県で見つかった新種の恐竜たち】
フクイサウルス・テトリエンシス
フクイラプトル・キタダニエンシス
フクイベナートル・パラドクサス
スティラノミムス・フクイエンシス
フクイティタン・ニッポネンシス
コシサウルス・カツヤマ
どの恐竜にも「フクイ」の名前が入っていますよね。
ちなみに「コシサウルス」の「コシ(越)」は、福井県の古い呼び名に由来しています。
全ては「1匹のワニ」から始まった!
関係者以外立ち入り禁止になっている、福井県の実際の発掘現場は、横幅200メートル、縦90メートルほどの巨大な崖地帯です。
この場所には「最初のワニ化石」という看板が立っています。
ここが恐竜王国へのすべての出発点となりました。
1982年、この場所から1億2000万年前のワニ類の全身化石が見つかりました。
その後、隣の石川県の同じ地層から恐竜の歯が見つかるという出来事が起こります。
「ということは、福井のあの場所でも恐竜の化石が出るかもしれない!」
そう考えた研究者たちが、ワニが見つかった場所を改めて掘ってみたところ、見事に恐竜の骨や歯の化石を発見したのです。
奇跡の地層「ボーンベッド」の発見と大きな壁
この発見によって、その場所が「ボーンベッド」であることが分かりました。
ボーンベッドとは、恐竜の化石が密集している夢のような地層のことです。
そもそも恐竜の化石は、死んだ後に泥や砂に埋まり、骨に鉱物が染み込んで硬くなることで形成されます。
これが1箇所に密集する(ボーンベッドができる)のは、大洪水などが原因です。
大量の恐竜の骨が水に流され、流れが緩やかな場所に一気に溜まります。
そこにどんどん土砂が覆いかぶさることで、化石の密集地帯が生まれるのです。
「ここを集中的に掘れば、恐竜がザクザク見つかるはず!」
誰もがそう確信しましたが、ここで1つの大きな問題が立ちはだかりました。
なんと、そのボーンベッドがある場所は、険しい山の中に埋もれていたのです。
山がそのままの状態では、これ以上発掘を進めることができませんでした。
日本で唯一!山を丸ごと動かす規格外の発掘プロジェクト
通常、山の中で化石が見つかった場合は、地層の横から横穴を掘り進める方法がとられます。
トンネルを作るように探していくアプローチです。
しかしこの方法だと、発掘できる範囲がとても狭くなってしまいます。
さらに、奥へ掘り進めすぎると山全体が崩れてしまうという危険なリスクもありました。
そこで福井県が選んだのは、前代未聞のダイナミックな作戦でした。
「ボーンベッドの上にある山を、重機で少しずつ切り崩して地層を丸出しにしよう!」
こうして、山を上から削っていく国家級のプロジェクトがスタートしたのです。
もちろん、ただ削るわけではありません。
土地を剥がす際、そこに貴重な化石が含まれていないかを細かく確認しながら、慎重に作業を進めます。
この気の遠くなるような作業は、なんと35年以上も続けられています。
切り崩した山はすぐ横にこんもりと盛られており、文字通り「山を動かして」発掘を行っているのです。
この驚きの発掘方法を行っているのは、日本では福井県だけです。
研究者や作業員の方々の長い苦労と情熱があったからこそ、6種もの新種発見という偉業が成し遂げられたのですね。
恐竜博物館で絶対に見てほしい!奇跡の化石
最後に、寺田先生が「博物館に来たらぜひ見てほしい!」と太鼓判を押す、特に貴重な2つの化石をご紹介します。
福井県立恐竜博物館を訪れた際は必見です!
1. フクイベナートル・パラドクサス
2007年に福井の発掘現場で見つかった恐竜です。
なんと、40〜50センチほどの石の塊の中に、骨の70%以上が含まれた状態で見つかりました。
まるで1つのパッケージのように綺麗に固まって発見されたため、非常に精巧な復元を行うことができました。
さらに、脳が収まる「脳函(のうかん)」という部分をCTスキャンしたところ、この恐竜はとても嗅覚に優れていたことまで判明しています。
2. ブラキロフォサウルス・カナデンシス
2000年にアメリカで見つかった草食恐竜の化石です。
福井で展示されているものは、保存状態が世界トップクラスの「ミイラ化石」です。
たまたま地層にパックされたことで、骨がすべて繋がった状態で見つかるという奇跡が起きました。
後ろ足に残された模様のような跡は「皮膚の跡」、肩の盛り上がりは「筋肉の跡」ではないかと考えられています。
これほど貴重な実物化石が見られるのは、日本ではここだけです。
まとめ:福井の恐竜は、人間の情熱が生んだ奇跡
福井県でたくさんの恐竜化石が見つかるのは、大昔に恐竜が密集した奇跡の地層があったから。
そして何より、その地層を発掘するために「山を動かす」という気の遠くなるような努力を35年以上も続けてきた、人間たちの情熱があるからでした。
恐竜王国・福井県の歴史やロマンに触れに、ぜひ福井県立恐竜博物館へ足を運んでみてくださいね。
本物の迫力に、大人も子どもも大興奮すること間違いなしです!
結論
というわけで、
「なんで福井県で恐竜の化石がたくさん見つかるの?」は、
「山を動かしたから」
でした。
解説してくれたのは
福井県立恐竜博物館の寺田和雄副館長。
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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