NHK番組「チコちゃんに叱られる!」の放送内容を詳しく紹介!

チコちゃんに叱られる!

チコちゃんクイズ

なんで玉ねぎを切ると涙が出るの? 切られた玉ねぎが身を守るためにあなたを攻撃するから

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今回はチコちゃんに叱られる! ▽“四”の謎▽恐竜王国福井県の謎▽たまねぎの謎 初回放送日NHK総合テレビジョン7月10日(金)を紹介。


なんで玉ねぎを切ると涙が出るの?




なんで玉ねぎを切ると涙が出るの?


チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、涙もろいステキな大人ってだーれ?」


チコちゃん「なんで玉ねぎを切ると涙が出るの?」


チコちゃんの答えは、「切られた玉ねぎが身を守るためにあなたを攻撃するから。」



切られた玉ねぎが身を守るためにあなたを攻撃するから


ハンバーグやカレーを作るとき、避けて通れないのが「玉ねぎのみじん切り」ですよね。


「気をつけているのに、どうしても涙が止まらない!」


「玉ねぎって、なんであんなに目に染みるんだろう?」


そんなお悩みや疑問について、テレビ番組で東京理科大学の荒川孝俊先生が、とってもユニークで分かりやすい解説をしてくれていました!


今回はその内容をたっぷり引用しながら、玉ねぎの驚くべき防衛本能と、今日から使える「涙が出ない裏ワザ」をご紹介します。



玉ねぎを切ると涙が出るのは「攻撃」されていた!?

チコちゃんの番組での答えは、「切られている玉ねぎは身を守るためあなたを(攻撃しているから)」でした!


自力で移動ができない植物は、天敵となる虫や動物から身を守るために、さまざまな防御手段を持っています。


例えば、バラやサボテンは表面にトゲを持つことで、物理的に身を守っています。




また、山芋のネバネバに触れるとかゆくなったりかぶれたりするのも、立派な防御手段の一つです。





そして玉ねぎの場合、「syn-プロパンチアール-S-オキシド」という成分が防御反応として働きます。


通称「PTSO(催涙成分)」と呼ばれるこの成分は、玉ねぎの汁に含まれています。


玉ねぎを切ると、これが空気中を漂う細かい「エアロゾル(微粒子)」となって人間の目に届き、涙の原因になるのです。


植物が生き残るための必死の抵抗が、私たちの涙を誘っていたのですね。



100万分の1秒のドラマ!催涙成分が生まれるユニークな仕組み

このPTSOという成分は、玉ねぎの中に最初からあるわけではありません。


玉ねぎを切った「その瞬間」に起こる、超高速の化学反応によって生まれます。


専門的に言うと「細胞が破壊されると、アリイナーゼという酵素によって前駆体(ぜんくたい)から



プロペンスルフェン酸が生成され、これが催涙因子合成酵素(LFS)によってPTSOに変換される」という複雑な仕組みです。



これだと少し難しいので、荒川先生が「学校」に例えた面白いストーリーで解説してくれました!



【玉ねぎ中学校のストーリー】




前駆体: 2人1組で手をつないでいる、仲良しの優等生コンビ。




アリイナーゼ: 隣のクラスにいる、ちょっとおせっかいな生徒。


LFS: 同じ学校にいる、ちょっとヤンチャなクラスメート。


結合している「前駆体」の2人は、いつも一緒の大親友です。


しかし、玉ねぎが切られてクラスを隔てている「壁(細胞壁)」が壊されると、隣のクラスの「アリイナーゼ」と出会ってしまいます。




すると、おせっかいなアリイナーゼは「学校が壊されちゃってるから、2人は別々に逃げて!」と伝達し、手をつないでいた前駆体の2人を切り離してしまいます。


片割れの「プロペンスルフェン酸」は、1人きりになってしまい、とても不安な状態になります。


そこに登場するのが、ヤンチャな「LFS」です。LFSは「1人で不安?だったらこれを被れば大丈夫!」と、トゲ付きのヘルメットを手渡します。




その言葉に従ってヘルメットを被ると、プロペンスルフェン酸は「PTSO」という攻撃的なキャラクターに変身!これが、催涙成分が発生する流れです。




この一連の出来事は、なんと約100万分の1秒という一瞬で行われます。


玉ねぎが身を守るために見せる神業のような早業のせいで、私たちは涙を流してしまうのです。



時速144km!?2025年の最新研究で分かった衝撃の事実

さらに番組では、玉ねぎに関する驚きの新発見も紹介されていました!


アメリカのコーネル大学の研究(2025年発表)によると、玉ねぎを切った瞬間に出てくる汁を、1万分の1秒を測ることができる高性能カメラで撮影・分析したそうです。




その結果、玉ねぎの汁は秒速5〜40メートルという凄まじい速度で噴き出していることが判明しました。


最高速度を時速に換算すると、なんと時速144km/h!


これは野球のプロのピッチャーが投げるストレート並みのスピードです。


包丁を入れた瞬間、目に見えない弾丸のような速さで催涙成分が目に飛び込んできていたのですね。


これでは避けるのが難しいわけです。



ネットの噂を検証!本当に涙が出ない切り方はどれ?

番組では、ネット上で噂されている「涙が出ない切り方」について、お笑いコンビ・ニッチェらが検証し、荒川先生が医学的・科学的に解説してくれました。





明日から使える正しい方法を見極めましょう!

1. 【30分ほど水にさらしてから切る】 ⇒ 効果:×

催涙成分が水に溶けるというのは本当です。


しかし、水にさらした後に切ると、結局そこでまた新しい細胞が壊れて成分が出てきてしまいます。


水を使うのであれば「水中でずっと切り続けないと効果が無い」と荒川先生。


大きな桶に水を張り、流水を当てながら玉ねぎを切るのは現実的ではないため、バツとなりました。



2. 【あらかじめ1分ほどレンジで温めてから切る】 ⇒ 効果:〇

温めることで、おせっかいな生徒である「アリイナーゼ」の酵素の働きがほぼゼロになります。


ヘルメットを被せる反応自体が起きなくなるため、非常に有効な方法として荒川先生も太鼓判を押していました!



3. 【鼻にティッシュを詰めて切る】 ⇒ 効果:×

よく聞く定番のウワサですが、効果はありません。


涙を流させる成分は、鼻ではなく「目」に直接刺激を与える成分だからです。


鼻を塞いでも目は守れません。



4. 【切れ味が鋭い刃物で切る】 ⇒ 効果:〇(先生イチオシ!)

荒川先生おすすめの方法です。


切れ味の良い包丁を使うと、切られる面積が少なくなり、玉ねぎの細胞を押しつぶさずに綺麗に切ることができます。


その結果、汁が噴き出しにくくなります。



5. 【あらかじめ玉ねぎを冷やしておく】 ⇒ 効果:〇

涙を流す成分(PTSO)は、温度が低いと気化(空気中に蒸発)しにくくなるという性質があります。


切る前に冷蔵庫でしっかり冷やしておく方法は、理にかなったおすすめの対策です。



まとめ:レンジ・冷やす・良い包丁で玉ねぎに勝とう!

玉ねぎが涙をちょちょ切れさせてくる理由は、100万分の1秒で攻撃形態に変身し、時速144kmのスピードで汁を噴射してくるという、命がけの防衛本能によるものでした。


これから玉ねぎを切るときは、以下の3つの対策を組み合わせてみてください。


しっかり冷蔵庫で冷やしておく


切る前に電子レンジで1分ほど温める


よく研いだ、切れ味の鋭い包丁を使う


これで玉ねぎの超高速攻撃をシャットアウトして、快適にお料理を楽しんでくださいね!




結論


というわけで、


「なんで玉ねぎを切ると涙が出るの?」は、


「切られた玉ねぎが身を守るためにあなたを攻撃するから」


でした。
 



解説してくれたのは


東京理科大学の荒川孝俊先生。



アラカワ タカトシ
荒川 孝俊 助教
東京理科大学 薬学部 生命創薬科学科
連絡先 〒125-8585 東京都葛飾区新宿6-3-1
TEL : 03-5876-1717 (代表)
メールアドレス
ホームページ

大学情報 https://www.tus.ac.jp/academics/teacher/lightbox/7812.html

Pure
(研究者プロファイリングツール) https://tus.elsevierpure.com/ja/persons/takatoshi-arakawa
出身大学
2001年 東京農工大学 工学部 生命工学科 卒業
出身大学院
2007年 東京農工大学 工学研究科 生命工学専攻 博士課程 修了
取得学位
東京農工大学 博士(工学) 課程
研究経歴
2001-2006 タンパク質フォールディングシステムの構造ゲノム科学研究に従事
2004-2023 微生物や植物由来酵素の構造機能研究に従事
2007-2015 膜輸送体の構造生物科学研究に従事
2007-2023 膜受容体の構造生物科学研究に従事
2007-2023 酵素・受容体・抗体のタンパク質工学研究に従事
研究職歴
研究キーワード 生体分子の構造解析, 創薬科学, 生物工学
研究分野
生物機能・バイオプロセス
構造生物化学
応用生物化学
物理系薬学
研究課題
寄生虫の病原タンパク質に対する構造機能解析
食用植物の生理活性分子と生合成酵素の研究
細胞膜タンパク質複合体の構造生物学
(大学HPより)




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